レビュー
リアリスティックに描かれた現代戦FPS「Alliance of Valiant Arms」のクローズβテストレポート
本作は,いまをときめくゲームエンジン「Unreal Engine 3.0」が採用されており,軽めに作られがちなオンライン専用FPSとしては,美しいグラフィックスに注目が集まっている。今回は,クローズドβテストでの印象を交えつつ,本作の概要を紹介しよう。
美麗なグラフィックスで描かれる大迫力の現代戦
本作では,初めに装備しているもの以外の武器は,ゲーム内ショップで購入できる。武器は使っているうちに壊れてしまうのだが,初期装備はゲーム内通貨(ユーロ)を支払えば修理可能だ。購入した武器は修理できないが,その代わり“カスタマイズ”できる。バレルやグリップ,スコープなどを組み合わせ,自分のプレイスタイルに合った武器を作り出せるのだ。
使用できる武器は兵科によって異なり,また,兵科によってさまざまなスキルを習得できる。詳しくは,以下の通り。
・ポイントマン
・ライフルマン
・スナイパー
兵科は対戦開始直前に選択するが,倒されて次にリスポーンするときに変更できる。基本的には自分のプレイスタイルに合った兵科を選ぶのが一番だが,戦況に合わせて兵科を使い分ければ,勝率が上がるだろう。
A.V.Aでは,兵科を戦闘中に変更できるだけでなく,“分隊長システム”と呼ばれる仕組みがあり,よりチームプレイを面白くしている。これは,分隊長になったプレイヤーが双眼鏡を使用できるというもの。分隊長は,双眼鏡で発見した敵の位置を,メンバー全員のマップに一定時間表示させたり,集合地点を指定したりできるほか,チャットでチームメンバーに指示が出せる。隊長の指示一つで戦局が大きく変わる可能性があるのだ。
分隊長は,チームで最もレベルが高いプレイヤーに設定されるが,ゲーム中に双眼鏡を受けわたせば,誰とでも交代できる。自分にはまだ荷が重いと判断したら,無理せず双眼鏡を誰かにわたしてもいいだろう。
戦闘中,特定の条件をクリアすると勲章が獲得できる。いろいろなボーナスがもらえるので,積極的に狙おう |
血と硝煙の臭いがする戦場でさまざまミッションを遂行せよ
A.V.Aのミッションは最大8人対8人で対戦できる。マッチングはロビー形式となっており,ルーム作成画面では,ルール選択のほか,チームキルの有無や途中参加の可・不可など,さまざまな条件の設定が可能だ。
ゲームモードは“殲滅”“爆破”“奪取”“護衛”の4種類あり,各詳細は以下の通り。
殲滅
作戦名:CASTLE ROCK
マップは見晴らしの良い作りになっており,敵と鉢合わせになりやすいため,スピーディーな展開になることが多い。純粋に撃ち合いを楽しむのには,一番向いているミッションだろう。
ちなみにこのマップで活躍しやすい兵科は,ポイントマンとライフルマンだろう。近距離戦闘になることが多いので,スナイパーは少々苦労するかもしれない。
爆破
作戦名:DUAL SIGHT・HUMMER BLOW
攻撃側は爆弾を設置する役と,それをフォローする役のチームワークが勝敗を分けるだろう。爆弾を所持しているプレイヤーをけっして孤立させないように,常に注意することが重要だ。
爆破ミッションのマップは二つあり,共に入り組んだ構造になっている。連射性の高さで奇襲に対応できるポイントマンが活躍するだろう。
奪取
作戦名:BREAK OUT(NIGHT OPS)
このマップは本作唯一の“夜戦”だということが最大の特徴。家の中や街灯のある場所など,一部を除いて漆黒の闇に包まれているため,“ナイトビジョン”が大活躍する。ナイトビジョンはバッテリー式のため,一度バッテリーが切れてしまうと充電にかなりの時間がかかってしまう。使いどころの見極めが重要だ。
また,このマップでは闇に隠れたスナイパーが脅威となる。不用意に見とおしの良い場所へ飛び出すのは止めたほうがいいだろう。
護衛
作戦名:STORM BLITZ
防御側の妨害によって戦車がオーバーヒートしてしまった場合は,戦車に隣接して修理を行う。また戦車は自動で移動するが,砲撃は行ってくれないので,兵士が進行を護衛しなければならない。また,戦車の機銃座にはつけるのでうまく利用しよう。
守備側はマップの武器ボックスに収納されている対戦車ロケットを使って戦車を足止めする役と,敵兵の牽制役とに分かれて,バランス良く立ち回わらないと勝利は難しいだろう。対戦車ロケットは対人にはあまり効果を発揮しないので,牽制役のフォローが必要不可欠だ。
また,狙撃ポイントが多いマップなので,ここでもスナイパーが脅威となる。攻撃側は修理中の無防備な状態をスナイパーに狙われないよう,十分な注意が必要だ。
グラフィックスは文句なし,プレイ感覚も快適。だが,目を引く要素が必要か
A.V.Aの感想を一言で表すと“非常に優等生な出来”といったところだ。まだテスト段階ではあるが,目立ったバグもなく,移動や武器の取り回しなどでラグを感じず,非常にスムースで快適だった。テスト段階なのに,FPSでお馴染みのルールが一通り遊べるというのも評価が高い。とはいえ,目新しい要素があまり見当たらない,と感じたのも事実だ。今後のアップデートで目玉となる要素を追加し,より魅力的なFPSに仕上げてくれることに期待したい。
- 関連タイトル:
Alliance of Valiant Arms
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