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[TGS 2011]優勝はどのチームに?「Razer TGS Tournament」,AVA部門とSF部門の決勝戦をレポート
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印刷2011/09/20 19:55

イベント

[TGS 2011]優勝はどのチームに?「Razer TGS Tournament」,AVA部門とSF部門の決勝戦をレポート

 東京ゲームショウ2011の最終日である9月18日に,Razer USAブースで丸一日をかけて行われた,CyAC主催のゲームイベント「Razer TGS Tournament」のレポートをお届けしよう。
 「Alliance of Valiant Arms」と「SPECIAL FORCE」で行われた対戦イベントは,いずれも多数の観客が集まり,大きな盛り上がりを見せていた。


Alliance of Valiant Arms(AVA)


(左から)井上洋一郎プロデューサー,Mejika氏
画像集#003のサムネイル/[TGS 2011]優勝はどのチームに?「Razer TGS Tournament」,AVA部門とSF部門の決勝戦をレポート
 最初に行われたのはAVA部門だ。オンライン予選と7月に秋葉原UDXで行われたオフライントーナメントを勝ち抜いてきた,「IDiot」「Re-Launch」による決勝戦となる。
 対戦ルールは5 vs. 5の爆破モードを使用,攻守交替を含めた12ラウンド中7ラウンド先取でその試合の勝利。これを3試合行い,先に2試合を勝ちとったチームが優勝となる。マップはランダム選択,先攻後攻の選択権は1試合目はRe-Launchに,2試合目はIDiotに与えられ,3試合目までもつれ込んだ場合はじゃんけんで決定する。

 井上洋一郎プロデューサーMejika氏の実況付きで行われたこの決勝戦は,下馬評ではIDiotが優勢となっいたが,マップがランダムで会場のプレイ環境がやや特殊ということでRe-Launchにもチャンスはある。

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 1試合目のマップはINDIA。先攻を選んだRe-Launchが序盤からスピーディな攻めで2ラウンドを先取し優勢となったものの,そこからIDiotが相手の攻めに対応し始め,折り返しとなる第6ラウンド終了時点では2-4でIDiotがリードする展開に。攻守を交代しての後半戦では,IDiotが突破力の高い攻めで一気に2ラウンドを奪取,勝利へのリーチをかける。だがここで,展開に変化が現れた。それまで速攻をしかけていたIDiotの攻めが急に慎重な動きに変わり,それが仇となったのか立て続けにRe-Launchにラウンド勝利を譲ってしまったのだ。Re-Launchの逆転もありえる状況となり,プレッシャーがかかるIDiot。しかし,最後はスナイパーがうまく立ち回りラウンド勝利を拾うことができ,1試合目は4-7でIDiotの勝利となった。

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 続く2試合目のマップはFOX HUNTING。IDiotが後攻を選択したため,1試合目と同じくRe-Launchの先攻で試合は始まった。だがIDiotは守備側にもかかわらず,かなり前に出ての守りで早い時間で攻めの人数を減らし,さらに読みが外れても機敏なシフトチェンジで対応,Re-Launchを圧倒する展開に。
 Re-Launch側は先に人数を減らされ攻めあぐねる展開が続き,2つある爆破ポイントの内,片方に攻めを集中させても,IDiotの反応の速さに潰されてしまう。結局,IDiotの勢いを止めることができず,1-5で攻守交代となった。
 そして攻守交代後のファーストラウンドもIDiotが相変わらずの突破力を見せて勝利し,ここで優勝への王手をかける。

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 だが,Re-Launch側もこのままでは終われないと思ったのか,あるいは開き直ったのか,突如スナイパーのゆゆ式選手が積極的に前に出はじめ,至近距離でのスナイプを含めたマルチキルを連発,スコアを4-6まで持ち直し試合の流れを一気に掴む。しかし,11ラウンド目で爆弾設置後の1 on 2,たった一人残ったゆゆ式選手がなんとしても解除しようと爆破ポイントに侵入するも,爆破ポイント奥の細道と倉庫から出てくる相手にスナイパーライフルを当てることができず撃ち負けてしまい,その時点でIDiotの優勝が決定した。

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「Alliance of Valiant Arms」公式サイト



SPECIAL FORCE(SF)


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 AVAのトーナメントから1時間ほどのインターバルを取って,SFトーナメントの決勝戦が開始された。こちらの実況はMotu氏,解説はスペシャルフォース公認プロゲーマーのSpyGea氏Yuti氏が担当。対戦するのは「Emotive Moment」「Best Cards」。Best Cardsは,今回のRazer TGS Tournamentがオフライン大会初出場だという。

 対戦ルールは5 vs. 5の爆破モードで,1試合あたり攻守交替含めて最大14ラウンド行い,どちらかが8ラウンドを先取した時点でその試合の勝利となる。7対7で同点になった場合は,攻守がそのままでサドンデスに入り,そのサドンデスラウンドを取ったチームが勝利となる。これを最大3試合行い,先に2試合勝利したチームが優勝だ。

(左から)Motu氏,SpyGea氏,Yuti氏
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 1試合目のマップは日本のSFで人気のマップ,デザートキャンプ。Yuti氏の解説によれば,どのクランもプレイ経験が多く研究が進んでいるので,作戦の選び方が大事。またこのマップではセンターと呼ばれる,中央の通路を得ることが非常に重要だという。

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 Best Cardsの攻めで始まった1試合目は,両チームとも厳しいトーナメントを勝ち抜いてきただけあって拮抗した試合に。どのラウンドも開始後は,お互い建物を挟んでのグレネードの投げ合いから始まり,その後センターを奪い合い,マップ各所での撃ち合いによって決着する――という流れで,1試合目全体で爆弾が設置されることは1度か2度しかなく,威力は低いが移動力の高いUziを持った選手が前に出て,戦場をかき回す動きが目立つデスマッチ的展開が繰り広げられた。
 7ラウンド目の終盤,Bロングでの撃ちあいをEmotive Momentが制し,3-4でEmotive Momentが1点リードのまま攻守交代。後半戦はいきなりEmotive MomentのDOL選手が連続3キルの活躍を見せて先取しリードを広げるも,そこから立て続けに3ラウンドを落としBest Cardsに逆転を許してしまった。
 7-6になり,逆転した勢いのままBest Cardの勝利が確定するのか,それともサドンデスに突入かといった状況。ベランダから飛び降りるEmotive Momentの選手を,Best CardsのMarques選手が華麗に空中スナイプを決めるなどして,1試合目は8-6でBest Cardsの勝利となった。


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 2試合目のマップはサテライト。こちらもデザートキャンプと同様に,昔からSFにあるマップだが,解説によればデザートキャンプとは異なり屋内のマップになっているため全体的に狭い地形が多く,スナイパーが活躍しやすく,グレネードが投げづらいマップとのこと。センター通路からマップの各所に移動しやすいという特徴もあり,挟み撃ちしやすいため守備側が有利だという。

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 2試合目はEmotive Momentの先攻で始まったが,Best Cardsによる守りが非常に堅く,多くのラウンドでBest Cards側にファーストキルを取られてしまい人数的に不利になったため,Emotive Moment側は非常に攻めづらそうにしていた。どうにか爆弾設置までこぎつけても,Best Cardsが見事な連携で爆破ポイントに潜むEmotive Momentの選手を片付けて,時間内に解除を成功させてしまう。途中,設置後の1 on 1という状況で爆破ポイントに潜むEmotive Momentの選手を近距離スナイプで倒すも解除が間に合わず,ラウンドを落とすこともあったが,守備側にもかかわらず逆に相手のベースへ向かってのラッシュを成功させたBest Cardsがスコア6-1で圧倒的にリードして,試合の折り返しとなった。
 Best Cards側が攻めとなる後半戦でも,部屋側の設置ポイントに素早く爆弾を仕掛けて,堅い守りで解除に来る敵を撃退するなど,まったく勢いが衰えないBest Cards。相手にリーチをかけられて破れかぶれとなったのか,Emotive Momentは前半戦最後のBest Cardsと同じく,守りを捨ててラッシュをしかけ,結果的に2 on 3の人数的な有利を生み出せたものの爆弾設置を許してしまい,解除に向かったところを潰されてしまい敗北。トーナメントの王者はBest Cardsに決定した。

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「SPECIAL FORCE」公式サイト


画像集#001のサムネイル/[TGS 2011]優勝はどのチームに?「Razer TGS Tournament」,AVA部門とSF部門の決勝戦をレポート
 どちらの決勝戦にも共通することだが,対戦に使用するPCがゲーマー向けとはいえノートPCだったり,備え付けのRazer製デバイスしか使えない,マウスを動かすスペースが狭く腕を動かしづらいといった制約があった。
 また,TGS会場の騒音によって足音などが聞きとりづらく,本来の実力が発揮できないプレイヤーもいたようだ。対策としてロシアンスタイルのような,膝の上にキーボードを置くプレイを練習してきた選手も。
 最後の決勝戦で,最高のパフォーマンスが出しづらい状況だったのは残念なところだが,その中で華麗なプレイを披露した選手達に,惜しみない賛辞を送りたい。

イベントの前後には決勝戦にちなんだクイズ大会も行われ,正解者にはRazer特製メッセンジャーバッグやXbox 360用コントローラ「Onza」などが手渡されていたほか,Razerロゴ入りキャップが来場者にプレゼントされていた。写真は,キャップを観客に向けて投げるところ
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