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[E3 2012]SteelSeries,「WoW」「Guild Wars 2」「DOTA 2」などとのコラボ製品を発表。E3会場で会ったKim Rom氏へのショートインタビューを掲載
・「Guild Wars 2」
- Guild Wars 2 Gaming Headset
- Guild Wars 2 Gaming Mouse
- Guild Wars 2 QcK Mousepads
・「World of Warcraft」
- SteelSeries World of Warcraft Wireless Mouse
・「DOTA 2」
- SteelSeries Kana Dota 2 Edition Bundle
・「Counter-Strike: Global Offensive」
- SteelSeries Siberia v2 Counter-Strike: Global Offensive Headset
- SteelSeries Kana Counter-Strike: Global Offensive Mouse
- SteelSeries Kana Counter-Strike: Global Offensive QcK Mousepad
・「Major League Gaming」
- SteelSeries Sensei MLG Edition Gaming Mouse
Guild Wars 2コラボ製品
Guild Wars 2のロゴが入ったヘッドセット,マウス,マウスパッドで,価格は順に99.99ドル,69.99ドル,14.99ドルとなっている。Guild Wars 2の正式サービス開始時期自体が発表されていないため,発売日は未定とされているが,おそらくは正式サービスに合わせて投入されることになるのだろう。
ヘッドセットはモバイルでの使用にも向くという「SteelSeries Flux」が,マウスは「SteelSeries Sensei」の廉価版となる「SteelSeries Sensei[Raw]」がそれぞれベースとなっている。いずれもベースモデルとの間にスペック上の違いはなく,純粋に本体カラーやデザインをGuild Wars 2仕様にした製品だ。
マウスパッドは定番の「SteelSeries QcK」ベースで,3種類のデザインが用意されている。
なお,詳細は不明ながら,Guild Wars 2とコラボしたキーボードも準備中とのこと。こちらは2012年後半のリリースになる見込みという。
World of Warcraftコラボ製品
World of Warcraftとのコラボによる右手用ワイヤレスマウスだ。価格は129.99ドルで,2012年第3四半期の発売が予定されている。2011年9月に発売された「World of Warcraft MMO Gaming Mouse [Legendary] Edition」(以下,WoW Mouse LE)がベースになっているように思えるが,同製品はワイヤードマウスだったので,ワイヤレス化することで差別化を図ってきた製品と思われる。また,スクロールホイール周りのデザインも,若干スッキリしたものに変更されたようだ。
SteelSeriesは今回のE3でブースを出展しておらず,実物を確認できなかったため,ボタン構成は製品写真から推測するほかないのだが,全部で11ボタン搭載されているとのこと。WoW Mouse LEのボタン構成が左右メイン,センタークリック機能付きスクロールホイール,ホイール両脇に×1ずつ,ホイール天頂部寄りに×1,左サイド×4,右サイド×1の合計11ボタンであったことを考えれば,おそらくこれと同じ構成だろう。
搭載するセンサーのスペックは,トラッキング速度150IPS,最大加速度30G,フレームレート12000fps,トラッキング解像度100〜8200CPIとなっている。WoW Mouse LEでは,順に130IPS,30G,3600fps,800〜3200CPIだったので,センサースペックは今回のコラボマウスのほうが上だ。
なお,本体サイズは公称81(W)×115(D)×40(H)mm,重量は同115gと,WoW Mouse LEから変わりなし。ただ,ワイヤレス化していながら重量に変化がないとは思えないので,今後製品情報ページのスペックは修正されるかもしれない。
DOTA 2コラボ製品
DOTA 2ローンチ後に発売予定とされるコラボマウスとマウスパッド。マウスは「SteelSeries Kana」,マウスパッドは「SteelSeries QcK Mini」のデザインを変更したもので,どちらも黒系のボディにDOTA 2のロゴが入っているだけの,シンプルな見た目となっている。
製品名が「SteelSeries Kana Dota 2 Edition Bundle」となっているとおり,販売がアナウンスされているのは,マウスとマウスパッドのセットのみ。価格は69.99ドルで,DOTA 2のゲーム内アイテムも用意されるとのことだ。
Counter-Strike: Global Offensiveコラボ製品
Counter-Strike: Global Offensiveデザインの「SteelSeries Siberia v2」,SteelSeries Kana,SteelSeries QcK Miniだ。価格は順に99.99ドル,59.99ドル,14.99ドルで,Counter-Strike: Global Offensive発売後に登場する予定となっている。
こちらも,デザイン以外はベースモデルから変わっていない。
Major League Gaming
タイトル単体ではなく,プロゲームリーグであるMajor League Gamingとコラボした製品だ。ベースとなっているのはSteelSeries Senseiで,ボディ形状などに変化はないが,新たなレーザーセンサーが搭載されているのだという。
ただ,製品情報ページを見る限り,センサースペックで数値上の変化があったのは,トラッキング解像度のみ。しかも,従来の1〜5700CPI(「Double CPI range」機能適用時は5701〜11400CPI)から,1〜8200CPI(同8201〜16400CPI)への向上という,ゲームプレイでどのような恩恵があるのか分からない部分なので,正直,新センサーの実力のほどは不明だ。
価格は99.99ドルで,2012年8月に発売されるとアナウンスされている。
カジュアル向け,コア向け両方に展開していくSteelSeries
新作ヘッドセットも準備中
4Gamer:
お忙しい中お時間をいただきありがとうございます。ちょうどE3開始前のタイミングで,新製品を発表されましたね。
Kim Rom氏(以下,Rom氏):
ええ,今いくつか手元にサンプルがあるので,お見せしましょう(と,DOTA 2のコラボマウスと,SteelSeries Kana Counter-Strike: Global Offensive Mouseを出す)。
4Gamer:
どちらもKanaベースのコラボレーションマウスですね。Kanaとスペック面での変化はないのでしょうか。
Rom氏:
そうですね,デザインだけを変更したモデルになります。
4Gamer:
ということは,FPSとMOBA(Multiplayer-Online Battle Arena,いわゆるDotA系)というジャンルの異なる2タイトルに,同じ形のマウスでコラボしていることになるわけですよね。FPSはともかく,MOBA向けというと,他社の製品では多ボタン方向に振って,「マウスのボタンでスキルを使い分けられます」といった具合にアピールされています。
今回,DOTA 2とのコラボであえてサイドボタンが1つしかないKanaを選択したのは,どういった理由になるのでしょう。
Rom氏:
うーん……だって十分ではないですか? 我々も社内で議論を重ねましたが,スキルを使うならサイドボタンではなく,キーボードを使うでしょう?
4Gamer:
バッサリいきましたね。個人的には,その方向性を支持したかったりします。正直,キーボードで押したほうが速いと思いますし……。
Rom氏:
ですよね。私もサイドボタンで押したいとは思いません。
今,ほかに手元にあるのは……こちらになります(と,Guild Wars 2 Gaming Headsetを出す)。
4Gamer:
Guild Wars 2とのコラボ製品ですか。ベースモデルになっているのはFluxなんですね。Fluxは発表当初,モバイルでも使用できるとアピールされていたヘッドセットですが,なぜそれをGuild Wars 2とのコラボレーション製品としたのでしょう。
Rom氏:
Guild Wars 2はビッグタイトルですから,我々の新製品とコラボレーションさせたかったのです。
それと,Fluxはモバイル用というわけではなく,PCもモバイルも,どちらでも使える製品として位置付けています。PCで使うにも十分なスペックを持っていますから,Guild Wars 2のプレイに使ってもまったく問題はありません。
4Gamer:
そもそも,Fluxはまだ通常モデルが発売されていませんよね。同時に発表されていたIon(「SteelSeries Ion wireless controller」)も含め,発売はいつ頃になるのでしょうか。
Rom氏:
Fluxは8月の発売を予定しています。Ionは……もう少しかかってしまいそうですが,第4四半期初めに出せるよう,準備を進めているところです。
4Gamer:
「Sensei[Raw]」はいかがでしょう。あちらも,製品発表後,発売日のアナウンスがなかったかと思うのですが。
Rom氏:
Sensei[Raw]は7月ですね。
4Gamer:
おっと,もうすぐですね。楽しみにしています。
ところで,以前,SenseiはSteelSeriesでもっとも予約数の多いマウスになったとおっしゃっていましたよね。
Rom氏:
ええ,Senseiは非常に人気の高い製品になりました。
4Gamer:
おそらくそれは,スペックのアピールやLEDを搭載したことによるデザイン性といった,カジュアルなゲーマーへの分かりやすさによるものかと思います。また,E3に合わせて発表された製品のように,コラボモデルもかなり増えてきました。今後のプロダクトの方向性としては,こういった,「ウリの分かりやすい製品」に注力していくことになるのでしょうか。
コアなPCゲーマーから見ると,たとえばSensei[Raw]のような,余分な機能を省いたモデルに期待したいところではあるのですが。
Rom氏:
そこは「カジュアル向けとコア向け,どちらも出していきます」という回答になります。私の好みでいえば,コア向けの製品を出したいとは思いますが,セールス面を考えると,やはり分かりやすさも重要なファクターになってきますから。ただ,コアゲーマーも軽視するつもりはまったくありません。
4Gamer:
安心しました。正直に言ってしまいますと,過去にIkariやXaiなどを作り,“尖っていた”SteelSeriesの製品に期待していた身としては,たとえば今回のコラボ製品ばかりが発表されるような状況を見ると,何とも言えない気持ちになってしまいまして……。
Rom氏:
おっしゃりたいことはよく分かりますし,そう思われてしまうのも仕方がないことだと思います。ただ,ハイエンドな製品は,作るのにどうしても時間が掛かってしまうんです。しかし,その間も製品を売っていかなければなりませんから,そこでカジュアルな製品を多数展開する必要があるのです。
全体のラインナップを見るとカジュアルに感じてしまうかもしれませんが,ちゃんとコア向け製品も準備を進めているんですよ。
4Gamer:
なるほど。コア向け製品の新情報は,現時点で教えていただけたりしますか?
Rom氏:
そうですね……では,非常にハイエンドなヘッドセットを,年内に発表できるよう進めていますとだけお伝えしておきましょう。
4Gamer:
ヘッドセットですか。最近はSiberia v2のバリエーションモデルが多かったので,ハイエンド向けとなると,久しぶりな気がしますね。
Rom氏:
ええ。誇りを持ってお届けできるような,素晴らしい製品を作っていますので,ぜひご期待ください!
E3 2012発表製品特設ページ
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