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【PR】SteelSeries製ヘッドセット「Arctis 7」徹底検証。 ワイヤレス&ワイヤード両対応モデルは,PS4との相性が抜群だった
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印刷2017/12/02 12:00

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【PR】SteelSeries製ヘッドセット「Arctis 7」徹底検証。 ワイヤレス&ワイヤード両対応モデルは,PS4との相性が抜群だった

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 2017年春に国内発売となったSteelSeriesの新世代ヘッドセットシリーズ「Arctis」(アークティス)は,非常に画期的な製品群だ。

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 ラインナップは「Arctis 7」「Arctis 5」「Arctis 3」の3モデルだが,40mmスピーカードライバー「S1」や,高反発マットレスとしてよく知られている「エアウィーヴ」素材を用いたイヤーパッド,双方向指向性のマイク,ヘッドバンドとクッション部が分離したデザインといった,音質および装着感を左右する仕様は全3モデルで共通。違いは接続周りとバーチャルサラウンドサウンド対応周りのみとなっているため,目的に応じて選びやすいというのが,大きな特徴である。
 この分かりやすさと,期待を裏切らない性能がPCゲーマーの間で話題を呼び,SteelSeriesにとって久しぶりのヒット作となったことは記憶に新しい。

Arctis 7
メーカー:SteelSeries
問い合わせ先:ゲート(販売代理店) 03-5280-5285
実勢価格:1万6500〜1万8400円程度(※2017年12月2日現在)
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 だが,そんなArctisシリーズがゲーム機とも接続できることは,あまり知られていなかったりする。接続するとどれくらい「使える」のかの情報もほとんどないのが現状だ。それなら,ゲーム機用タイトルが主戦場となっているプロゲーマーの力も借りて試してみようではないかというのが,本稿の主旨である。
 取り上げるのは,ワイヤレス接続とワイヤード接続の両方に対応するシリーズ最上位モデル,Arctis 7。主にPlayStation 4(以下,PS4)と接続した状態で,プロゲームチームMPKに所属するTaiga Yume選手の協力を得て,本機の実力を探っていきたい。


笑ってしまうほど装着感の良好なArctis 7


Arctis 7は黒と白の2モデル展開
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 テストに先立ってArctis 7がどんな製品なのかをまとめておこうと思うが,まず,本体カラーは黒(Arctis 7 Black)と白(Arctis 7 White)の2種類。USB接続型のワイヤレストランスミッタ兼レシーバー(以下,USBワイヤレスアダプター)と,先端が4極3.5mmミニピンのアナログケーブルが標準で付属するため,PCや据え置き型ゲーム機とはワイヤレス,「DUALSHOCK 4」や「Xbox Controller」といったゲームパッドやNintendo Switch,モバイルデバイスとはアナログ接続させることができる。

 余談気味に続けておくと,Arctis 5はUSBとアナログのワイヤード接続対応なので,接続できる機器はArctis 7と同じ。アナログ接続になるArctis 3の場合は,PCのほか,据え置き型ゲーム機のゲームパッドやNintendo Switchなどに対応する。

Arctis 7とPS4の接続イメージ。左はUSBワイヤレスアダプターを用いたワイヤレス接続した例,右はDUALSHOCK 4とアナログ接続した例だ。ワイヤレス接続時はPS4からArctis 7として認識される。アナログ接続時は「コントローラに接続したヘッドセット」という扱いだが,マイクともども利用可能だ
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 外観上の大きな特徴は,ヘッドバンドと頭部用のクッションが分離した,SteelSeries製ヘッドセットらしいところと,光沢感のあるパーツをマイクなどごく一部に絞ったことで非常に落ち着いたルックスになっているところだが,実のところ,Arctis 7……というか,Arctisシリーズのデザインで真に注目すべきは,そこではない。Arctisシリーズで最も優れているのはその装着感だ。

 冒頭で述べた,エアウィーヴを採用するイヤーパッド部のクッションは,「ゲーマー向けヘッドセットのイヤーパッド」を体験していればしているほど,その柔らかさに驚くはず。また,スチール製のアーチから独立したヘッドバンドは,スキーのゴーグルで採用されているのと同じ素材を使っているそうだが,これが頭部への圧力を見事に分散してくれる。

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びっくりするほど柔らかく,肌触りもよいイヤーパッド。ご覧のとおりイヤーパッド部は“開き”にできる
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頭部用クッションは,ヘッドバンドとマジックテープを使って固定するタイプ。つまり,汚れたら外して水洗いできる

 ワイヤレス動作を実現するため,バッテリーを搭載するArctis 7の本体重量は実測約373gと,相応に重くなっているのだが,その重さを不快に思うことはまずないのではなかろうか。
 付け加えると,イヤーパッドのクッションを覆うカバーはさらっとして肌触りがよく,ほぼ1日装着し続けてもベタつきは感じなかった。

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筆者は一般的な日本人と比べると頭が大きく,それゆえ側圧に敏感なのだが,Arctis 7の装着感はそんな筆者にとっても良好で,うまく調整できていると感じる。正直に言うと,初回装着後最初の10分ちょっとだけは頭部用クッションをちょっときつく感じたが,すぐに慣れた
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マネキンに取り付けた状態で側面から。装着時の下側が前に出たような格好で傾いているが,これは,さまざまな耳の形状に対応するためだ。このデザインのため,装着時にイヤーパッドが耳に当たったりはしない

部屋を暗くして赤色LEDの明かりをチェックしたカット。ブームを伸ばした状態でマイクをミュートした場合,赤色LEDはまず間違いなく視界に入る
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 SteelSeries伝統の,設置自由度の高いブームマイクは,左耳用エンクロージャ部へ収納できるタイプだ。先端には赤色のLEDが埋め込んであり,この光が目に入るか入らないかで「いまマイクはミュートになっている」「いまマイクは有効」というのが一目で分かる。これは非常に便利だ。
 マイクミュートのインジケータとなる赤色LEDは,内蔵バッテリーの電力を用いて光るため,「アナログ接続時は光らない」ということはない。また,ブームをエンクロージャへ格納した状態でも光り続けるが,ブームを完全に収納した場合は視界から消えるので,マイクを使わない前提でブームを格納した場合,LEDの存在を意識することはない。

 マイクミュートの有効/無効は左エンクロージャ側面,後方寄りのところにあるプッシュボタンで切り換える仕様だ。プッシュボタンが若干飛び出て,赤色が見えている状態だとミュート有効(=マイク無効)で,ボタンとエンクロージャが面一(つらいち)になっている状態だとミュート無効だ。

マイクミュート有効の状態(左)と無効の状態(右)
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電源ボタン部にはバッテリー残量インジケータのLEDがある。LEDはバッテリー残量50%以上で緑,49〜20%で黄,19〜10%で赤となり,10%未満になると赤が明滅する
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 なお,Arctis 7の操作系は,マイクミュートの切り替えスイッチ以外もすべてエンクロージャの側面部にまとまっている。左耳用はエンクロージャだと,マイクに近いほうから順に充電用のUSB Micro-B端子,聞いている音楽を友人などとシェアするときに使える3.5mmミニピンのアナログ出力端子,付属ケーブル接続端子,ヘッドフォン出力ボリューム調整ダイヤルと,前出のマイクミュート切り替えスイッチが並ぶ。
 右耳用エンクロージャ側には電源ボタンともう1つのダイヤルがあるが,これは「ChatMix Dial」(チャットミックスダイヤル)と呼ばれる,ボイスチャット相手の音声音量(「CHAT」)とそれ以外の音量(「GAME」)とのバランスを変更するためのものだ。

Arctis 7の操作系。CharMix Dialは,ボイスチャット相手の声を重視したいときCHAT側,ゲームの音を重視したいときGAME側に回すと,「重視しない側」の音が小さくなる
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低弱高強で「ゲームにおける音情報」を聞き取りやすいヘッドフォン出力。ワイヤレス接続時の遅延は許容範囲に


 テストに入ろう。4Gamerのヘッドセットレビュワーと言えばサウンドデザイナーの榎本 涼氏だが,今回筆者は氏のホームスタジオにArctis 7を持ち込み,「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるヘッドフォン出力テスト方法」に準拠して出力の周波数特性と遅延を,また「4Gamerのヘッドセットレビューなどにおけるマイクテスト方法」準拠で入力の周波数特性と位相特性を行うことにした。もちろん,テストに用いる機材も榎本氏のレビューと揃えてある。

 というわけで,まずは出力からである。
 Arctis 7はUSBワイヤレスアダプターを用いてワイヤレス接続とアナログケーブルを用いたワイヤード接続に対応することから,両方で出力のチェックを行う。アナログ接続時に組み合わせるサウンドデバイスはCreative Technology製のPCI Express x1接続型カード「Sound Blaster ZxR」である。

今回のテストに用いる出力リファレンス波形
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 テスト結果は下に示したとおり。その右には,「得られた周波数特性の波形がリファレンスとどれくらい異なるか」を見た画像も掲載している。この画像は,4Gamer独自ツールでリファレンスと測定結果の差分を取ったもので,リファレンスリファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は程度の少ない順に黄,橙,赤。下側へブレる場合は同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。

 差分画像の最上段にある色分けは,左から順に重低域(60Hz未満,紺),低域(60〜150Hzあたり,青),中低域(150〜700Hzあたり,水),中域(700Hz〜1.4kHzあたり,緑)中高域(1.4〜4kHzあたり,黄),高域(4〜8kHzあたり,橙),超高域(8kHzより上,赤)となる。

ワイヤレス接続の周波数特性とその差分
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アナログ接続時の周波数特性とその差分
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 端的に述べると,ワイヤレス接続,アナログ接続ともに,低弱高強気味の特性だ。Arctis 5が軽いドンシャリだったので,特性は明らかに異なることになる。「音質を左右する部品はArctisシリーズを通して変わらない」というのがSteelSeriesの立場なのだが,バッテリーを搭載する分,エンクロージャの設計は多少なりとも変わっていて,それが音質傾向にも影響しているということなのかもしれない。

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 ただ波形自体は,変な凹凸のない,きれいなものだ。もう少し細かく見てみると,1.5kHzが谷底になり,200Hzくらいに小高い丘のような形状で山が存在する。アナログ接続時のほうが125Hz付近より下の重低域の落ち込みは小さいものの,違いはその程度である。

 一方,高域の“山頂”を形成しているのは6〜7kHz付近で,音の存在感を左右することから「プレゼンス」(Presence,存在)と呼ばれる,1.4〜4kHz程度の特別な帯域(以下,プレゼンス帯域)を含みつつ,さらにそれよりも高いところが強くなっているのが目を惹くところだ。プレゼンス帯域が強いと耳への音のアタリが強く感じることも多いのだが,Arctis 7の場合は「その上」の帯域が強いので,違和感はない。
 高域は12kHzあたりからどんどん落ち込んでいくが,20kHz付近でもまだ信号は残っている。とくにアナログ接続時はかなり残っている印象を受けた。

 続いては遅延測定である。
 リファレンス機材であるRME製USBサウンドデバイス「Fireface UCX」にSennheiser Communications製アナログ接続型ヘッドセット「GAME ONE」を組み合わせ,DirectSound出力させた状態を基準として,それと比べた場合に,ワイヤレス接続およびアナログ接続のArctis 7がどれだけ遅延するのかを見た結果がである。

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 ここではDirectSoundと,Windowsオーディオミキサーを通さないWASAPI排他モードの2パターンで計測しているが,まずアナログ接続時の話からすると,その速度性能に不安はまったくない。WASAPIだとGAME ONE+Fireface UCXより速いくらいだ。
 ワイヤレス接続時はDirectSoundで約100ms。実のところこのスコアはUSBワイヤード接続モデルであるArctis 5とほぼ同じスコアだ(関連記事)。「速い!」とまでは言えないものの,「多くのゲームで許容範囲」とは言っていいように思う。

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 筆者自身が体感的な評価を得るため,今回はPC版「Overwatch」を用いてテストも行ってみたが,ステレオでは左右,SteelSeries Engine 3から「DTS Headphone:X」の「ゲーム」プリセットを有効化するとサラウンドの定位がかなりしっかりするのを確認できた。とくにリアサラウンドの定位は優秀で,斜め後ろや真後ろから攻撃されたのを把握できる。バーチャルサラウンドの特性上,前方の定位感はやや弱いものの,それでも左右前方45度より真正面寄りの音もかなりの部分までその場所から鳴っているように聞こえたので,音源定位は優秀と言っていい。
 Arctis 7は,ゲーム中に音源の位置を特定しやすくしたいと考えている人のため,プレゼンスや高域をしっかり再生するような設計になっているわけだ。

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 一方の低音は「きちんと存在しているが控えめ」といったところで,ゲームと同様,低音がどっかんどっかん鳴って聞こえたりはしない。人によっては「迫力が足りない」と思うかもしれないが,3Dのゲーム世界における位置情報を把握するのに低域や重低域がありすぎると邪魔になるので,ゲーマー向けヘッドセットの音づくりとしては妥当かつ正統なものと言えるだろう。

 最後に,ステレオ音楽ソースによる音質傾向チェックを行ってみるが,波形が波形なので,プレゼンス帯域や高域は強く,低域は控えめに聞こえる。「歪みのない高音と,間違いなく存在しているが前に出てくる感じでもない低音の組み合わせ」といった印象だ。

 音楽を聴いていて高域がちょっとキツいと思った場合は,SteelSeries製の統合ソフトウェア「SteelSeries Engine 3」のイコライザを使って,「3.9kHz」のスライダーを2〜3dB程度下げれば,ずいぶん落ち着いて聞こえるはずだ。音楽プレーヤーやスマートフォンなどとアナログ接続するときも,イコライザを弄ってみるといいだろう。

 ワイヤレス接続時とアナログ接続時を比較した印象だと,プレゼンス帯域から高域にかけてはアナログ接続時のほうが若干耳に優しいが,これは組み合わせられるSound Blaster ZxR側のヘッドフォンアンプによる影響だろう。「ワイヤレス接続時はよりカリッとした音に,アナログ接続時はより柔らかな音になる」とは言えるかもしれない。


プレゼンス帯域のしっかりしたマイク入力


 続いてはマイク入力である。ここでは周波数特性だけでなく位相特性も計測することから,リファレンス波形と計測結果の波形を重ねて下に示した。
 Arctis 7においては「ワイヤレス=USBワイヤレスアダプター」となるので,USB接続型ヘッドセットの例に則って,7kHz付近で周波数特性はすっぱりフィルタリングされている。対するアナログ接続時だと,当然のことながらこのフィルタリングはないため,高域までしっかり集音できる。
 グラフの基本形状は,最近の流行である,「プレゼンス帯域がしっかりして,ほかは大きく落ち込む」形状だ。

黄緑がリファレンス波形,橙がArctis 7のワイヤレス接続時におけるテスト波形。1.5kHz付近より上で一気に山が盛り上がり,2〜7kHzにかけての“大地”を作って,その上では一気に落ち込む。下は100Hz〜1.5kHzあたりがほぼフラットで,60Hz付近より下が下がっていく波形だ。公称の周波数特性が100Hz〜6.5kHzなので,妥当な結果である。位相はまったく問題なし
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黄緑がリファレンス波形,橙がArctis 7のアナログ接続時におけるテスト波形。ワイヤレス接続時のフィルタリング処理をカットするとこうなる,的な周波数特性で,20kHz付近まで高い山が続いていく。1.5kHz付近より下の帯域における波形はワイヤレス接続時と同じ傾向ながら,ワイヤレス接続時と比べるとダイナミックレンジが広く,結果,波形の凹凸の違いがより大きな,ドンシャリ感の出たものになっている。こちらも位相は完璧だ
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 実際に自分の声を録音してみると,まずワイヤレス接続時は,波形の割に“鼻づまり”感はあまりなく,けっこう自然に聞こえる。また,双方向指向性マイクのお陰だと思われるが,拾うノイズが少なく,狭帯域ネットワーク経由のボイスチャットであっても,しっかり何を言ってるか聞き取ることができている。

 対してアナログ接続は,波形どおり高周波まで集音するため,エアコンのヒスノイズなどをかなり拾うのではないかと危惧していたのだが,使ってみると,予想以上にノイズは少なかった。これなら,「サウンドデバイス側でのノイズキャンセリング」的なことを行えないゲーム機でも,ノイズはあまり気にならないのではないか,という印象だ。もちろん,PCでサウンドデバイス側のノイズキャンセリング機能を併用すると,さらによい音で集音させることができる。


プロゲーマーがその実力を検証。ワイヤレスでもワイヤードでも体感できる遅延に違いはなく,装着感に優れるArctis 7


 では,実際にゲーム,とくにPS4でゲームをプレイしたときの使い勝手はどうなのだろう? 冒頭でも紹介したとおり,今回はTaiga Yume選手に協力してもらい,実際にPS4版「レインボーシックス シージ」(原題:Tom Clancy's Rainbow Six: Siege)」をプレイしてもらったので,そのインプレッションを動画でお伝えしたい。


 ポイントは,Taiga Yume選手が,ワイヤード接続時だけでなく,ワイヤレス接続時であっても,遅延感に違いはなく,それでいて装着感がとても優れていると評価しているところだろう。
 PS4とアナログ接続できるヘッドセットも,ワイヤレス接続が可能なヘッドセットも,装着感のよいヘッドセットも,それぞれ単体なら他社から出ている。しかし,PS4とワイヤードでもワイヤレスでも接続でき,ワイヤレスでもワイヤード接続との間に体感できる遅延の違いがなく,しかも装着感が良好なヘッドセットとなると,そもそも選択肢がほとんどないのが現状だ。Arctis 7は,以上の点をプロゲーマーが確認済みという点で,価値の高いゲーマー向けヘッドセットとまとめることができるだろう。

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製品ボックス
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 もちろん,本稿の中盤で述べたとおり,Arctis 7はPCでもワイヤレスとワイヤードの好きなほうで接続でき,PCとのワイヤレス接続時にはバーチャルサラウンドサウンド出力も利用可能だ。この冬,PS4とPCの両方で横断的に使えるヘッドセットとして,Arctis 7は極めて有力な選択肢とまとめておきたい。

SteelSeriesのArctis 7製品情報ページ


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