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[Gamescom]「Starcraft II: Wings of Liberty」のシングルプレイ用キャンペーンが初公開
Diablo IIIと同じく,Starcraft II: Wings of Libertyのデモは,15分間の制限が課せられたもの。まだ使用できるユニットや建設可能な施設はかなり限られており,二つ用意されていたミッションはどちらもゲーム序盤のものと思われる。主人公のJim Raynorが,刑務所の囚人だった相棒のTychus Findlayとともに,Terran Dominion軍からアーティファクトを奪った直後という状態だ。
最初に体験したのは,主人公の母艦であるハイペリオン号が,無数のハイドラリスクの中を飛び抜けていくという挿入ムービーだ。Zerg軍が宇宙に再び蔓延し始めたというニュース風の映像に写る,Kerriganのような姿の女性キャラクターを見た主人公達が,「ヤツが仕事をやり遂げるために帰ってきたんだ」というようなセリフを言い,次のシーンに移った。
既報どおり,Wings of Libertyのミッションはすべてハイペリオン号のブリッジ(司令室)の立体マップに用意された,複数のものからその都度選択していくという方式になっている。この時点では,Terranの民間人が植民地化しているAgria,そしてProtossの神殿があるMonolythという,二つの惑星でのミッションが選べるようになっていた。
具体的には,50人のコロニスト達を10人ずつに分けて輸送トラックに載せ,脱出ポッドのある場所にまで何度も往復するというミッション。最初の輸送ではほとんど出てこなかったZerglingやOverseerが,2回目からはどんどんと増えていく。それを迎え撃つのは,火炎噴射で効率良くZergを焼き殺していくFirebot3〜4体を中核にしたプレイヤー軍だ。
輸送トラックが破壊されても,コロニスト達は徒歩で走り続け,彼らがZergに殺されても,50人を運びきるまで護衛のために往復し続けなければならない。おそらくはタイムリミットがあると思われるが,それを確認するまもなく15分というデモ制限が訪れてしまった。
Monolythのミッションは,「牙と釘」(Tooth and Nail)という名前で,こちらは資金稼ぎのために入ったMonolythでProtossの反撃にあい,おまけにZergも侵攻してくるというものだ。こちらは,装甲歩兵のMarauderが数体用意され,A地点からB地点に向けて進んでいくというもので,Agriaミッションと同じくベースこそ用意されてはいるが,まだ研究も進んでおらずベーシックタイプのMarineしか生産できない。
しばらく進むと,新ユニットと思われるProtoss Guardianという巨大なゴーレムのようなユニットが5体ほど登場し,難度Normalながら2体を倒したところで筆者のユニット軍は殲滅させられた。おまけにZerg軍がベースの攻撃をはじめ,ニッチもサッチもいかなくなったところでデモは終了。Agriaミッション同様,ある程度の場所で前に進めないようにユニットの攻撃数値が強化されていたのかも知れないが,どちらのミッションも少し消化不良といったところだった。
グラフィックスはDirectX 10にも対応するとのことで非常に綺麗になっており,今回のデモでは目立っていなかったとはいえ,物理エンジンのHavokにも対応した効果が見られるという。ゲームプレイやユニットは,「完璧なゲームバランス」と評されることの多い前作とほとんど変わっておらず,ゲームトーナメント界での“世襲”を目論んでいるといえよう。
発売予定は,2010年前半という時期に設定されたままだが,今回公開したシングルプレイ向けキャンペーンを試遊した限り,着々と開発が進展しているのは分かる。前作を未プレイな人でも,なぜ多くのRTSファンが熱狂したのかが改めて確認できるようなゲームに仕上がりそうだ。
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StarCraft II: Wings of Liberty
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(C)2007 Blizzard Entertainment. All rights reserved.
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