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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第472回「音楽と自由と『ドラゴンクエストビルダーズ』」
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印刷2018/03/15 15:09

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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第472回「音楽と自由と『ドラゴンクエストビルダーズ』」

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著者近影
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 先週,「Music 4Gamer #2『ワンダと巨像』オーケストラコンサート」関連記事)に行ってきたわ。私,音楽のことは正直よく分からないのだけど,素直に“音”って凄いなって思っちゃった。
 世の中にはいろんな音があるけどね。その目的に応じて音が作られるって凄いじゃない。音楽は,音を楽しむと書くけれど。ゲイム音楽って,また奥ゆかしい役割だと思うのよね。だって,あくまでゲイムありきで,ゲイム音楽はそのゲイムのシーンの良さを引き出す役目なわけ。
 でも,一方で今回のコンサートのように,本来脇役であるはずのゲイム音楽を主役にして,会場に来たお客さんを音で楽しませることもできるわけです。脇役にもなれて,主役にもなれる。音楽って素敵な存在だなと思うわけです。
 あくまで私の個人的な意見だけどね,ロックンロールが死のうが生きようが知ったこっちゃねえやって思うのですよ。音で楽しめりゃロックだろうがクラシックだろうが大衆音楽だろうがなんでもいい。枠にはまらないのがロックンロールならば,自分から枠にはめに行かなくてもいいじゃないか。そう思うのです。
 なので,もし機会があったら一度,自分が普段は聴かない音楽を聴いてみたり,コンサートに行ってみたりしてみてはいかがでしょうか。ま,あくまで娯楽だから無理はしなくていいんだけど。人生のうちに一度くらいはね。

 で,ですよ。音楽は音を楽しむためにあるのと同様。ゲイムも楽しむためにあるわけです。何が言いたいかというと,今さらながら「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita / Nintendo Switch)がここにきて面白いってこと。
 私が今プレイしているのは,最近出たNintendo Switch版なんだけどね。プレイ感覚として他機種版からとくに何かが大きく変わったってわけではないの。もちろんTVにつないでも本体だけでも携帯してプレイできるってのはあるけど。だけどそういったことより,じっくりプレイしてみたらやっぱり面白いなってあらためて感じたのよね。自由の中の秩序。そのバランスが素晴らしいの。

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 ……これに近いこと,前も書いた気がするなぁ。結局ね,このゲイムをプレイしていると“自由って何だ?”って話になるのよ。このゲイムって自由度が高いのよね。モノを作るゲイムだから。
 どのように町を作り上げてもいい。土で家を作ってもいいし,こだわって石垣で作ってもいい。屋根もつけていいし,無ければ無いでも構わない。部屋が成立するルール(密室で,明かりが必要,など)さえ守れば,どのようにレイアウトしてもいい。
 でも,自由って白いキャンバスと同じなのよね。何を書いてもいいんだけど,結局何を書いていいか分からないこともある。むしろ,教えてもらえたほうが楽。このゲイムは自由なんだけど,何をしたらいいのかちゃんとナビゲートしてくれる。その具合がちょうどいい。
 思えば,「ドラゴンクエスト」シリーズって,基本的にそういうところがあるのよね。次にヤるべきことを,ていねいに教えてくれる。このシリーズの一番優れている点って,初心者への配慮なのかなって最近では思うわ。そういう意味での“誰に対しても優しい感じ”は,さすが「ドラゴンクエスト」の名に偽りのない作品と言えるでしょうね。プレイヤーへの目標の提示の仕方が絶妙。
 いやしかし,前に面白いと感じたタイトルを,もう一度プレイしてみてもう一度面白いと感じられるのは幸せなことよね。まったく新鮮な気持ちでプレイできている自分の純粋さが愛おしい。自分で言うのもなんだけど,ゲイムに対してはこの世の中の何よりも真摯に取り組んでいると心から思うわ。

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 これも以前に書いたかもしれないけど,私の持論として“プロ=うまく見せないこと”だと思っているの。例えば料理のプロだったら,仕入れや仕込みの部分って見せないでしょ。実は一番こだわって違いを生んでいる部分を見せないことで,料理を提供しているわけで。
 だから私の場合,プロレスに関しては,いろいろとお客さんに対して見せないことで見世物を作っているのよね。一方でゲイムに関しては,私はゲイマーという立ち位置でこうやって連載をさせていただいているから,裏とか考えずに純粋にゲイムに向き合えてるのね。
 そりゃまあ,原稿を書くときにはネガティブな意見はうまく隠しますよ。プロですから。ただ,嘘はつかない。ピュアな気持ちでプレイしてる。そんな私が2回ハマったわけだから,このゲイムが面白いと感じたのは,きっと一時の気の迷いじゃないと思うの。
 なので,Nintendo Switchを持っていて,他機種版でもプレイしたことのない人はとくに,プレイしてみてほしいわね。私の太鼓判に何の信ぴょう性もないだろうけど,ドラゴンクエストというブランドは期待を裏切らないからね。ぜひこの機会に。

 てなわけで,今週は音楽と自由とドラゴンクエストビルダーズについて考えてみました。ええんや楽しめば。自分が自由かどうかもどうでも良くて。今の自分の立場で人生を楽しめているかどうか。ここが一番重要ですよ。もちろん,今置かれた立場を楽しむ努力も必要だけども。総じて,楽しめばいいと思うよ。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「MONSTER HUNTER: WORLD」「宇宙ホテル
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜
Nintendo Switch:「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ
ニンテンドー3DS:「牧場物語 ふたごの村+
iOS:「ドラゴンクエストライバルズ」「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手がプロデューサーを務めるDDTプロレスは,今週末の3月18日に埼玉・春日部ふれあいキューブ大会「日曜カスカビアン!2018」を開催します。この日は石井慧介選手とのタッグで,佐々木大輔選手&島谷常寛選手と対戦予定。佐々木選手とは翌週の両国国技館大会でもぶつかることになっており,一波乱ありそうな気が……?

※画面はNintendo Switch版の開発中のものです。
  • 関連タイトル:

    ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ

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