連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第507回「嬉しいサプライズ」
簡単に言えば男色ディーノが記憶をなくしたらしく,私は現在,ライターの鳳毛院凶真として活動しております。私としては,記憶も何もずっと鳳毛院凶真としてやってきたんで,男色ディーノさんという方のことはよく分からないのですが。みんながそう言う以上はその世界線に合わせていこうと思っております。
さて。今週はサプライズについて。この世界線の世の中には,サプライズが好きな方っていっぱいいらっしゃいますよね。例えばプロポーズだとか,誕生日だとか。
こう書くと,やっぱりサプライズは女性が好きなのかな? って思うかもしれないし,実際にそういうイメージも持たれている気がします。でも,私は必ずしもそうだとは言えないとも思っているのです。というのも。サプライズというのはあくまでサプライズを仕掛ける側と受け取る側の双方がいて成り立つものであって,性別とはあまり関係のないお話ではないかと思うのです。先に挙げたプロポーズや誕生日なんかの場合は,男性から女性にサプライズを仕掛けるイメージが強いことは否定しませんが。
ただ,サプライズって当事者だけであれば別にいいのですが,周りを巻き込むケースも多々あるじゃないですか。ドッキリで言う仕掛け人のような人がいる場合だったり,外でサプライズを仕掛ける場合だったり。その場合は,仕掛ける側にも責任が生じますよね。
私,ちょっと前にこんなサプライズを見たことがあるんです。場所はちょっとした居酒屋で,そこはおそらくメチャクチャ小規模のフラッシュモブができる店だったんでしょうね。もしくはお友達がやってる店だったのか。
私,そこでちょっとした会食があり,早く着いてしまったんで店内で待っていたんですよ。すると,隣の席に座っているカップルの男性が女性に対し,「どういうプロポーズのされ方がいいか」を聞くっていう会話になったんですね。で,女性が「私はサプライズとかいっさいいらないから,正面からちゃんとプロポーズしてほしい」って答えるんです。
男性,明らかに動揺しています。「フラッシュモブとか恥ずかしくて絶対無理。そんなのされたら結婚断る」。うろたえる男性。そして,20:00になったのかな? 店内の照明が暗くなり軽快な音楽が。「えっ? あっ! ちょっと待……」と,男性が分かりやすくオロオロする中,カウンターから二人の店員が出てきて女性に向かってダンススタート!
そして,曲のサビで釣られたように男性も心ここにあらずのダンシング。男性の顔は当然悲しそう。こんな楽しそうじゃないノリノリのダンス,初めて見た。女性の顔は私からは見えず。でまた,そんなに広くはない店内はだいたい歓迎ムードなんですよ。みんな酒入ってるし。手拍子したり,「フゥーッ!!」なんて合いの手を入れたり。
私はもうね,見ていてつらかった。なぜなら私だけはさっきの会話を聞いちゃっているから。そして曲終わりに決められた流れだったんでしょうな,男性から指輪のプレゼント&プロポーズ。
「あの……何て言えばいいのか分からないけど……結婚してください」。そりゃまあ遠慮がちにもなりますわな。ここで気になるのは彼女ですよ。先ほど,会話の流れとはいえサプライズ&フラッシュモブの全否定。からのサプライズ&フラッシュモブ。彼もつらけりゃ彼女もつらい。
でも,彼女もうまくしたもんで「ちょっと……前向きに考えさせてください……」という,いい意味での保留。ま,おそらくは彼女も姿勢としてプロポーズ待ちだったっぽいんで事なきを得たんだとは思うんですが。こんな幸先の悪い夫婦のスタート,あります? そもそも好みが噛み合っていないという,夫婦としてのズレも突きつけられるという。もしこれで本当にフラれていたら,店の空気はどうなってたんでしょうねえ。
……って意味で,サプライズには責任も伴うって話なのですよ。成功すりゃサプライズで済むけれども,失敗すりゃアクシデントですよ。そういうリスクもあるって話です。
昨日,何気なくNintendo Switchでニンテンドーeショップに並ぶダウンロード用タイトルを眺めていたら,あるではありませんかシヴィライゼーション VIが。PC版が2年前に発売され,その後にiOS版がリリースされたのは知っていたんですが,いつの間にかNintendo Switchでも発売されていたなんて。いやー,びっくりした。やっぱ嬉しいもんですよね,サプライズって。……っていう話がしたかっただけなんです。
で,ですね。私も数時間前にダウンロードしたばっかりだからまだ多くは語れないけど,速報として面白いってことはお伝えしておこうかなと。このシミュレーションゲームの特徴としては,クリア条件が一つでない点が挙げられると思うんです。ほかの文明を軍事力で攻め滅ぼす「制覇勝利」だけでなく,科学を発展させて地球外に移住すれば勝利という「科学勝利」もある。観光客を増やすことで「文化勝利」を狙うこともできる。さらに今回は「宗教勝利」というものもあるみたいです。まだそこにたどり着けてませんが。
また今回,ビジュアル的にも箱庭要素が増していることも,プレイしやすさを高めているように思います。繰り返しますが,どうせ突き詰めると難しいゲームなんですよ。でも,やってみたら奥深くて面白いし,今回は今までに比べてもプレイしやすい気がする。根拠はないですが,実感として。
そして,何となくプレイしていたら知らないうちに敗北条件を満たしていてゲームオーバーになってたりもするんですが,それを含めて楽しい。難しいけどオススメですよ。初めてって誰にも訪れるものですから,それならばやりやすい(気がする)今作で。シミュレーションゲームが好きならばぜひ。いやー驚いた。
というわけで,今週はゲーム業界からサプライズをいただきましたっていうお話です。まあ,サプライズっていうより私が抜けていただけなんですけどね。ただ,サプライズは受け入れてしまえば悪いもんじゃないんだなっていうことに気付かされた今週でございました。
受け入れられないサプライズを食らったあの女性,幸せだったらいいなあ。では,また来週。エル・プサイ・コングルゥ。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「CRYSTAR -クライスタ-」
Nintendo Switch:「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」
iOS:「PUBG MOBILE」
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- 関連タイトル:
シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI
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