連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第636回「ゲイムの現在地」
今ではもうほぼほぼそれが現実のものになっているわけで。まあ,TVも4Kだか8Kだかになって,さらに映像がきれいに表現できるようになってきてるんだけれども。ただ,ゲイムはもうそこじゃない。もちろん,ゲイム画面のリアリティの追求も続いてはいるよ。でも,そこではない部分がより進化,もとい深化しているのも確か。例えば,通信で家に居ながらにしてほかの人と同じゲイムで同時に遊ぶのが当たり前の世界になってきているだとか。企業や有名人ではなく,個人のゲイムプレイを世界に配信するのが当たり前になってきているだとか。ダウンロードでゲイムを入手できるのが当たり前だとか。発売後のゲイムでも,どんどんパッチや追加コンテンツなどで提供側のテコ入れが可能であることが当たり前だったり。いわゆる当たり前の基準がどんどん変わってきているんですね。
だから,次のゲイムの形がどうなるか分からない。可能性は,どんどん広がっている気がする。提供する側は大変だろうけど。
ところで私が所属するDDTプロレスに,星誕期(ほしたんご)という選手がいるわ。彼は元々,大相撲出身で,現在は日本に帰化しているけどアルゼンチンで生まれ,初の南米出身力士として名を馳せた人。大相撲を引退してしばらくして,DDTでプロレスデビューを果たした経歴を持つの。
ラテンの血がそうさせるのか,情熱的でユーモラスな現在55歳の彼は,ちょっと浮世離れした部分もあり,数々の名言をDDTに残しているんですね。一例を挙げると「野菜なんて病人が食うもんでしゅよ」「ディーノしゃんのスタイルはアルゼンチンではあいさつみたいなもんでしゅ」「肛門は出口でなく入口でしゅね」など。
この連載は比較的いろいろなことを赤裸々に語る場で,思いついたことは遠慮なく書く傾向はあるんだけど,それでもここに書くのがはばかられるような内容のことまで口にするハードコアファイターなの。でも,正義感は強いという憎めない男。それが星誕期選手なのです。
で,今週紹介するタイトルは「オペレーション:タンゴ」(PC / PlayStation 5 / PlayStation 4 / Xbox One)。
……はい? そうですけど? 星誕期選手と語感が似てるなって思っただけ。それ以上でもそれ以下でもありませんよ? 別に誕期さんはゲイムやらないし,それにまつわるエピソードもないし。言ったじゃない,思いついたことは遠慮なく書くって。そういうことです。
で,このオペレーション:タンゴはPlayStation Plus加入者なら7月5日までPlayStation 5版を無料でダウンロードできるのね。このところちょくちょく言ってる気がするけど,PlayStation Plus,ホントにお得。マジでオススメ。きっと毎月言い続けるわ。ちなみにまだPlayStation 5を手に入れてなくても,フリープレイ期間中にライブラリに追加さえしておけば,来月以降であってもPlayStation 5が手に入った時点で無料ダウンロードできるからね。
話をオペレーション:タンゴに戻しましょう。これ,めちゃくちゃ特殊なゲイム。というのも,通信ありきなのね。一人ではプレイできないの。どういうことかというと,誰か友達と同時プレイして片方がハッカー役,もう片方が実行役としてステージをクリアしていくゲイムなの。例えば,ビルから何かを盗むというステージの場合。片方のプレイヤーが実際にビルに潜入して,もう片方が別のところから遠隔でいろいろサポートするっていう立場に分かれるの。まさにスパイ映画みたいな感じ。
だから,同じステージを同時にプレイしていても,お互いが見えてるものが違うのね。このゲイムはプレイするにあたってボイスチャットが必須なんだけど,頼りになるのはお互いの声のみ。片方が画面に見えている状況を声で説明して,片方がその状況に対応した情報を得て声で伝えていく。そういうゲイム。
これがね,楽しいんですよ。声でのコミュニケーションだから,人間と一緒にプレイしているなって実感できるし,共有して二人で問題を解決している感を強く味わえる。おまけに,配信する用にいろいろ第三者が見やすいような工夫もされている。
こう書くと,友達がいない人はプレイしづらいって思うかもしれない。でも,一人でもDiscordを使ってパートナーを探すことができるらしいので,ほんのひとつまみの勇気があれば遊ぶことはできる。ま,確かに最初の壁は高いかもしれないけどね。
ただ何というか,音声チャット機能はついているし,クロスプラットフォームに対応しているし,今の環境でできるゲイムの最先端なのかもしれないなって,プレイしながら思いました。ちなみに私は,数少ない友達の一人に誘われてプレイしたから野良ではないですが。新鮮なゲイム体験ではありましたよ。
一時期のゲイム業界って,ハードの処理能力を使い切らんばかりのゲイムを目指している開発者が多い印象があったけど,結局,人間が人間と遊ぶことの楽しさがゲイムの現在地なのかなって。「桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜」や「TETRIS 99」をプレイしたとき感じたことだけどね。私はあまりプレイしていないけど,「スプラトゥーン2」や「ニンジャラ」もそうなのかな?
もちろん一人で向き合うタイプのゲイムも楽しい。けど,やっぱり誰かと一緒に遊ぶのも楽しい。ゲイムって,そういう無限の可能性があるんだなと,あらためて思ったってお話でした。オペレーション:タンゴ,オススメです。自分でプレイしなくても,配信で見るのもいいかもしれない。こういう新しくも懐かしいゲイムがあるってことは知っていてほしい。
今週はオペレーション:タンゴで,ゲイムの素晴らしさと現在地を知りましたって話なんだけど,やはりしつこく言っておくわ。PlayStation Plusはオススメですよ,と。ひとまず今のところ,私的には毎月のフリープレイにハズレがないわ。なんで長年PlayStation Plusに加入していながら,フリープレイをあまり利用してこなかったのか,我ながら疑問に思う。仮に自分が普段はプレイしないタイプのゲイムであれ,タダだからね。いろんなゲイムを知ることができる。これだけでも,ゲイムの楽しさを再確認できていいと思う。なので,オススメです。
「ゲイムはしないけど,人が集まって遊ぶのは好きでしゅ」って星誕期さんが言ってました。今,このご時世だけど,ゲイムでは人が集まることができるんです。これは,ゲイムの強みだと思うのです。では,原稿が書き終わったゲイム好きの私は,これからゲイムの世界で人に会ってまいります。また来週まで,さようなら。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「バイオハザード ヴィレッジ」
Nintendo Switch:「大航海時代IV with パワーアップキットHD version」
iOS:「龍が如く ONLINE」
iOS:「今三国志」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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