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インディーズゲームの小部屋:Room#196「ヤタガラス4」
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印刷2011/09/07 10:00

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#196「ヤタガラス4」



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 編集部で空気を読まずに,盛大にアーケードスティックをガチャガチャ言わせている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第196回は,PDW:HOTAPENの「ヤタガラス4」をご紹介。本作は,8人のキャラクターが互いにしのぎを削りあう対戦格闘アクション。初心者でも遊びやすい,比較的シンプルなゲームシステムと,丁寧に描き込まれた2Dグラフィックス,そして格闘ゲームコミュニティの有名プレイヤー達による実況や応援システムなどが特徴の一本だ。ホッヒヒ!

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 本作におけるキャラクターの操作は,いわゆる1レバー&4ボタン(弱/強パンチ,弱/強キック)方式だが,これに加えて上段ブロッキングと下段ブロッキングがそれぞれボタンに割り振られているのが特徴。したがって,ゲーム中では1レバー&6ボタンを使用することになる。

 ブロッキングは,相手の攻撃が自分に当たる瞬間にタイミングよくボタンを押すことで,その攻撃を受け流すというもの。ブロッキングに成功すると相手に隙を作ることができ,そこから反撃のチャンスが生まれるというわけ。入力方法は違うものの,「ストリートファイターIII」シリーズにおけるブロッキングシステムと使いどころはほぼ同じだ。しかし,当然ながら適当にボタンを押せばいいというものではなく,使いこなすにはそれなりに練習が必要となる。

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 主なゲームモードには,CPUと次々と対戦していく「ARCADE」,好きなキャラクターを選んで対人戦を行う「VERSUS」,技の研究やコンボの練習などに最適な「TRAINING」があり,保存したリプレイデータを鑑賞できる「REPLAY」なども用意されている。格闘ゲームとしての基本的なモードが網羅されているが,強いて挙げればオンライン対戦に対応していないのが,やや残念なところだ。


 選択できるプレイヤーキャラは8名と,最近の格闘ゲームとしては少なめだが,あまりに多すぎると覚えきれないので,個人的にはこのくらいがちょうどいい。そもそも最近では,ついさっき名刺をもらったばかりの人の名前さえよく覚えられないというのに,総勢40キャラが登場! とか言われても,ついていけませんって。また,キャラクター選択時には,各キャラ二つずつ持っている超必殺技のどちらを強化するかを選べるので,プレイスタイルに応じて選択しよう。

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 本作は,どちらかといえば差し合いを重視した作りになっており,一発食らっただけで何が何だか分からないうちにコンボで運ばれて終了! みたいなことにはなりにくいため,格闘ゲーム初心者でも比較的遊びやすいゲームだ。では,簡単すぎて上級者が楽しめないのかというと,もちろんそんなことはない。上述したブロッキングシステムを使いこなすことで,むしろ上級者になるほど,相手のさらに一手先を読むことを要求される,緊張感のある対戦が楽しめるようになる。

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 また,ゲームの本質とは直接関わらないものの,格闘ゲームコミュニティで有名なこくじん氏による実況システムや,こくじん氏,総師範KSK氏,ときど氏による応援や煽りシステムが搭載されているのも面白いところ。とくに実況システムは,状況に応じてかなり的確な実況を行ってくれるので,一見(というか一聴?)の価値あり。そして本作の大きな魅力として見逃せないのが,コタニ:トモユキ氏による美麗なイラストとドット絵だ。

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 コタニ氏は,「THE KING OF FIGHTERS」シリーズや,「虫姫さま」「鋳薔薇」「ピンクスゥイーツ」などのデザインを手がけたゲームデザイナーで,なるほど言われてみれば,ドット絵には「餓狼 MARK OF THE WOLVES」や「月華の剣士」あたりの,旧SNKの格闘ゲームの雰囲気が感じられる。どちらも個人的に大好きな作品だが,本作をプレイした感覚はSNK系ではなくカプコン系格闘ゲームの感覚に近い。そんな本作の製品版は,1365円(税込)にて発売中。初心者から上級者まで楽しめる完成度の高い作品なので,格闘ゲームファンはぜひお試しを。

■「ヤタガラス4」公式サイト
http://yatagarasuinfo.web.fc2.com/

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