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「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
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印刷2008/09/20 13:19

プレイレポート

「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?

画像集#013のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
 「Perfect World -完美世界-」の制作元である中国 完美時空が作ったMMORPG「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」のクローズドβテスト募集が行われている。期待の新作はどんなゲームなのか,ひと足お先にシーアンドシーメディアを訪問して日本語版のデモプレイをさせてもらったので,ゲームの概要と印象をレポートしてみたい。


軽くて派手なグラフィックス


画像集#009のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
 まず感じたのは,ゲームの軽さである。
 デモを行っていたのはノートPCで,搭載されていたGPUはGeForce 8400M……。各種グラフィックス設定を最高に上げてあったのだが,普通に動く。ものすごく軽いというわけにはいかないが,重い部分でも10〜15fps程度は確保されているかなという感じだ。テストサーバーでほかに誰もいないというのもあるのだろうが,予想以上に軽い印象だった。ノートPCでこれくらい動いていれば上出来であろう。
 ぱっと見だと,Perfect Worldを基準として,軽めに作ったのが夢世界,高画質に振ったのが誅仙といった雰囲気だ。以前,完美時空に聞いたときには,ゲームエンジンはAngelicaのまま変わっていないが,チューンしてかなり軽くしたということだった。クオリティ方向への改良ではなくて速度方向での改良が主だと聞いて意外だったのだが,まさにそんな感じだ。
 Perfect Worldと比較すると,キャラクターの作り込みなどはリアル系に振られているため,グラフィックスクオリティがかなり上がっているように感じられるのだが,意外とポリゴン数は多くない。おそらく顔のフルエディットなどを許容すると,モデリングの最適化もそれだけ難しくなるのだろう。誅仙では,キャラエディットの自由度は下がっているものの,モデリングのクオリティはむしろ上がっている。背景オブジェクトなどでもポリゴン数を減らしている雰囲気があるなど,負荷対策と最適化を入念に行っているようで,見た目と軽さが高い次元でバランシングされているようだ。

画像集#002のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
画像集#014のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
 Perfect Worldでも夢世界でも,スキルエフェクトはかなり派手だ。これは完美時空全般の傾向ではあるのだが,だんだんと派手さを増している雰囲気があり,前2作より新しい誅仙はそれらの上をいく。
 テストプレイで用意された最初のキャラクターを使ってポチっとキーボードの「1」キーを押してみる。にわかにあたりが黒い半球で覆われ,周り中に稲妻が飛び交ってちょっとびっくり。使っていたのはレベル150のキャラだったのだが,ほとんど最高奥義みたいなものをいきなり出したらしい(なんでこれをショートカットの1番に登録してるんですか)。
 そのほかのスキルも普通に派手。このあたりはすでに掲載されているスクリーンショットを見てもらえれば分かるだろう。攻撃スキルで剣がたくさん飛んでいくようなものはPerfect Worldなどでもあったが,一見しただけで剣の数が段違いだ。
 エフェクトが多かろうが少なかろうが,ゲーム進行自体にはあまり関係ないのだが,戦闘時の爽快感や新しいスキルを覚えたときのワクワク感が違ってくる。エフェクトでは,竜や鳳凰,仏像や蝶などさまざまなものが乱舞しており,なにが出てくるかというのも意外性があって楽しそうだ。まあ,あくまでも好みの問題だが,派手好きの人は期待していい。

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 さて,先行する2作品とは,同じ完美時空の作品であり,ゲームシステムも同様なものが多い。マップクリックでの移動などは夢世界と同様にできるなど,多くの要素が共通している。クエストなども似たような感じなので,Perfect Worldや夢世界をプレイしていた人には違和感はないだろう(むしろ既視感はあるかも)。
 
 そのほか,ざっと見ただけでも感じられるのはキャラの造形がよいこと,とくに「男性キャラがおざなりでない」ということが目に付く。女性キャラに注力するところはいくらでもある。この手のゲームを仕事でやる場合,SSを撮るときに男性キャラだと絵にならないので,女性キャラを使うことが多いのだが,誅仙の場合は男性キャラのほうがさまになるんじゃないかと思うくらいだ。

画像集#032のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか? 画像集#033のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?

画像集#001のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?

キャラクターのクラス(派閥)について


 誅仙では,いわゆるMMORPGでのキャラクターのクラスは,キャラクターが所属する派閥によって決定する。武道の流派だと思えば分かりやすいかもしれない。
 以下の通り,この世界には5種類の派閥がある。

青雲門 ファイター系
天音寺 ヒーラー系
鬼王宗 タンク系
鈴幻衆 アサシン系
黒仙道 魔法系?


 青雲門は,標準的なファイターであるが,近接のみならず,範囲攻撃,遠距離攻撃など,あらゆる攻撃方法を使用できる。
 天音寺は,唯一のヒーラー系だが,攻撃力が極端に低いということはない。状態異常や昏睡系などのスキルを駆使すれば,PvPなどでもそれなりに楽しそうな派閥だ。
 鬼王宗はパーティでの役割上,タンク系に分類されるものの,攻撃力が低いわけではない。攻撃方法として遠隔,範囲などを持たず,近接単体のみに特化しているが,その分,近接単体への攻撃力は非常に高く設定されている。
 鈴幻宗は暗殺者系の一派で,中距離・近距離での攻撃力に優れた純粋なアタッカーである。ローグ/アサシン系と考えると,非常に分かりやすい。
 黒仙道は,正邪両派とは別の位置にある派閥で,名前からしてもっと極端な道士(魔法)系かと思いきや,意外と普通のファイター風だった。遠距離,範囲攻撃などを得意とするので,一般的なMMORPGの魔法系に最も近い。2種類の変身を使い分けるなど,最も特異な派閥である。

 5大派閥のうち,青雲門と天音寺が聖派,鬼王宗と鈴幻衆が邪派,黒仙道は両派に属さぬ第三勢力となっている。武侠小説などでは正邪の別は絶対的なものとして扱われることが多いが,誅仙ではごく当たり前に,正邪を問わず誰とでもパーティを組んで戦える。まあ,派閥がクラスの代わりになっているので,当たり前ではあるのだが。
 正統三大派閥とされているうちの2種類しか出てきてないことなどから,今後の拡張も考えられなくもない(?)。

誅仙のストーリーは?


NPCとして登場する瞬星
画像集#012のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
 説明がちょっと前後してしまうのだが,原作となるネット小説「誅仙」は,江湖世界を描いた武侠小説である。億単位のページビューと書籍版も累計100万部を超える人気作品だ。日本では(おそらく)まだ原作が翻訳されていないため,小説の詳細なストーリーはよく分からないのだが,ざっと調べて見つかった範囲でまとめておこう。

 青雲山の麓の村に住んでいた主人公,瞬星は,ある日何者かに村を襲撃されて身寄りを失い,武林の名門青雲門に拾われる。青雲門では,もの覚えが悪く,取り柄のない奴だとして料理番に回されるものの,突如料理の才能が開花してしまうとか,修行中に見つけた材料で作った法器の使い方が分からず,火付け用に使っていたが,のちにこの「焼火棍」はとんでもない法器だったということが判明するとかの,天然系キャラクター振りを発揮。絶対的なヒーローではなく,戦い続けるうちに開花していくパターンだ。

上:仮死状態で眠る緑蘭。ゲーム内で目覚めるときはくるのだろうか
下:主人公と元同門だった白麗
画像集#011のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
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 修行中に鬼王宗の宗主の娘である緑蘭と出会い,ともにモンスターから逃げ回るうちに愛が芽生える。緑蘭は瞬星にしきりと鬼王宗に入ることをすすめるものの,青雲門では,瞬星の裏切りと勘違いし,彼を殺そうとする。瞬星は緑蘭の身代わりにより命を救われたが,誅仙剣により仮死状態となった緑蘭を救うため,瞬星は青雲門を捨て鬼王宗に属することになる。
 かつての同門だったツンデレ娘の白麗との三角関係とか,いろいろロマンスもあるが,基本的には,多彩なストーリーが織り成す武侠小説のようだ。ノリは少なからず少年ジャンプ系のものに近いように思われる。
 実は,原作では主人公は「張小凡」という「のびた君」的な雰囲気の名前なのだが,多少アレンジされて日本版では「瞬星」というヒーローらしい名前に変わっている。ダブルヒロインとなる緑と白の二人も,碧瑤,陸雪から緑蘭,白麗と日本語変換しやすそうな名前に変更されている。
 
 なお,今後ストーリーは,公式サイトなどで公開されていくほか,年内には日本語訳の書籍も発売されるという。小説内のキャラクターはNPCとしてゲーム内にも登場するほか,小説世界の展開を独自に追っていく,メインストーリークエスト群を構成することになる。大人気小説の織り成すドラマにも注目しておきたいところだ。
 とりあえず,上記の内容を踏まえてプロモーションムービーを見直してみよう。

競技的対人戦システム「戦場」


巨大な仙人が将棋を指しているかのような戦場マップ
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 さて,個人的な話で申し訳ないのだが,私がこのゲームを初めて見たのは昨年のChinaJoyのこと。会場で,係員にどこが特徴かと聞いたときに第一声が「PvPだ」ときて,その後もPvPばかり強調されるので,このゲームは「ギルドウォーズ」などに近いものかと想像していたのだが,意外と(?)普通のMMORPGであった。
 小説をもととしたストーリークエストを軸に,MMORPGの一般的な要素はほぼ備えている。生産なども普通にある。ベースとなっているのは,あくまでも普通のMMORPGだった。
 対人戦ももちろん備わっている。よくある攻城戦やギルド戦など以外に,戦場というシステムが追加されている。これは確かにゲームの特徴にはなるものだろう。

画像集#021のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
画像集#020のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
 戦場とは,最大3対3という比較的小規模の対戦を行うための専用マップによる対戦システムである。インスタンスエリアだとは思われるが,完全に自由に生成されるわけでもないようで,前の対戦が終わらないと次の対戦は開始できない。天と地の2陣営に別れての対戦となるので,登録時にどちら側にするかを選択しておこう。マッチングウィンドウには部屋ごとに待ち時間が表示されており,どれかを選んでおけば,待ち時間後に戦場マップに転送される。
 マップは小規模で,ほぼ左右対称。それぞれの陣営には傭兵キャラがいたり,陣営防御用の自動砲台のようなモノが設置されている。不用意に敵陣営に近づくと,結構痛い思いをすることになる。戦場にある自動砲台は壊すこともできるが,かなりHPは多いので,そう簡単に掃除はできない。陣営の奥(それぞれの入り口があるところ)には,それぞれの陣営で守護すべきNPCがいる。
 このマップで対人戦を繰り広げるわけだが,両陣営の守備兵器の影響のない中央部分などでひたすら戦うか,敵陣深く突っ込み,本陣を攻略するか,その結果で勝負が決まる。戦場はレベル90以上から参加可能で,レベル15刻みで仕切られており,同等レベルのプレイヤーとの対戦が楽しめる。3人チームとなるとクラス構成にも工夫が必要だろう。
 今回は対戦マップには入ったものの,実際に対戦を行ったわけではないので,実際に戦うとどのような展開になるのかはちょっと分からない。いずれにしても,一般の戦闘部分とは別モノという雰囲気が強く,ゲーム内の別ゲーム感覚で攻略するのがよさそうだ。

画像集#018のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか? 画像集#017のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?

 

誅仙の「家族」とは?


 一般のMMORPGでいうギルドないしクランに相当するものが誅仙には2種類ある。15人までの小規模ギルドとなる「家族」と,家族の集合体である「旅団」の二つだ。
 家族は,小規模ギルドと考えてほぼ間違いないだろう。ほかのMMORPGと少し違うのは,家族スキルと家族クエストが用意されている点だ。家族スキルは,家族に属している人だけが使用できるもので,現状ではBuff効果を持つものとなっている。経験値効率や攻撃力が上がったり,HPやMPの上限が上がったりと,ちょっとだけお得な状態になれる。
 家族クエストは,家族のランクアップのために必要なものと,褒賞をもたらすものがそれぞれ2種類ある。家族スキルには,習熟度とレベルがあり,それぞれ別のクエストに挑戦することで伸ばすことができる。褒賞系は,それぞれ1日1回だけ受けられるもので,チャレンジクエストはパーティ向け,個人クエストは個人向けのもの。チャレンジクエストに続いて個人クエストをするのが一般的になるのだろうか。制限時間内にモンスターを倒せるかというのがチャレンジクエストの内容となるが,その結果いかんで個人クエストの褒賞も変わってくる。

 では旅団は,いわゆる大規模ギルドかというとちょっと雰囲気が違う。旅団のメンバーとなれるのは,それぞれの家族長のみなので,総勢100人を率いる旅団でも実質メンバーは10人に満たない場合もあるだろう。
 家族はコミュニティ機能を中心にしたもの,旅団は,旅団戦などの大規模戦闘のための分隊システムと考えるのがよいのだろうか。


飛剣と騎乗


 飛剣は,Perfect Worldでも見られた武器に乗って空を飛ぶというフィーチャーだ。誅仙ではレベル40くらいから使えるスキルらしい。Perfect Worldと比べると,空中には敵はいないのと空中戦ができない,最大上昇高度が低めといった違いがある。移動専用の機能と割り切ろう。マップクリックでの移動と飛剣を組み合わせれば,長距離の移動は完全に自動化される。
 現状のところ,かなりシンプルな機能となっているが,中国でもごく最近加えられた機能ということなので,今後拡張されることもあるのかもしれない。

 騎乗ペットについては,ごく普通の実装となっている模様。基本的に移動速度が速くなる乗り物である。騎乗できる動物の種類はいろいろ用意されているようだ。馬やのほか,竜,牛,蛙などが確認できた。また,騎乗した状態での戦闘も可能だ。騎乗時には騎乗専用のスキルモーションになるので,騎乗で気分を変えるのもいいかもしれない。

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法宝システム


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 誅仙の特徴的なアイテムに「法宝」というものがある。プレイムービーなどでキャラクターの周りを飛び回っている物体がそれである。「あのフィンファンネルはなんだ?」と疑問に思っていた人も多いのではないだろうか。あるときは壷であったり,旗であったり,剣であったり,よく分からない物体であったりする。位置付けとしては,ファンタシースターオンラインでいう「マグ」に似ているかもしれない。アクセサリや武器に近い感じだが,直接的な武器は別にあり,補助的にキャラクターの能力を伸ばすものである。じゃあアクセサリかというと,キャラクターとともに成長したり,精錬や合成ができたりなど,重要度は非常に高いものになる。
 単なる装備品と違うのは,法宝自体がスキルを拡張することであろう。その法宝特有の法宝スキルを活用することでキャラクターの能力をさまざまな方向に拡張できる。また,同じ法宝でも,経験を積んだものと新しいものでは天と地ほども性能が変わってくる。基本的には,高レベルで装備可能になる法宝のほうが高性能ということだが,使い込めばそれだけ性能が上がっっていく。とはいえ,用途によっていくつかの法宝を使い分けたりというのも非常に有効だ。このあたりは,プレイヤーのスタイルを大きく反映する要素となるだろう。
 さらに,メインの法宝以外にサブの法宝というのを2個組み合わせることができるため,キャラクター能力のカスタマイズ要素は非常に多くなる。
 

結婚システム


画像集#022のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
画像集#023のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?
 結婚システムも最初から組み込まれている。原作小説の誅仙は,別に恋愛モノではないと思われるのだが,入り乱れる愛憎劇も武侠小説の常。ロマンス系の要素も誅仙に組み込まれている。
 クエストには,ロマンス系のものが一式用意されており,「○○を持っている異性を探せ」などの,NPCではなくPCを対象にしたクエストを通して「出会い」を作るような仕組みも取り入れているようである。キャラクター間の愛情値が上がると上位のクエストができるという流れのようで,その一環である程度以上の愛情値を実現するとゲーム内で結婚ができる。「適当に好きな人と結婚してください」というのではなく,クエストで愛情を育むようになっている点でちょっと画期的だ。
 ただし,結婚自体にはあまりメリットがないようにも思われる。結婚するとエモーションとしてキスができるようになるのだが,まあ,最近ではあまり珍しくないのでこれだけで喜ばれるかどうかは微妙だ。ほかのゲームでよくある夫婦間の呼び寄せといったものも用意されていない。
 となると,最大のメリットは,愛情値を上げるうえで有利なことであろう。このゲームでは,非常に多くの要素についてランキングが設定されており,ランキングの褒賞も豪華だという。愛情値という部分は,一般の戦闘系であるとかお金持ち系とは違った尺度で勝負できるため,ランキングの褒賞目当てで頑張る人も出てくるだろう。まあ,あまり純愛系ではない話ではあるが。

結婚クエストと各種ランキング
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霊獣システム


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 霊獣システムというのは,いわゆるペットである。基本的に戦闘用で,プレイヤーの指示で動かす。霊獣はそれぞれスキルを持っており,霊獣が持つスキルなどもプレイヤーが発動する方式なので,プレイヤーのスキルを拡張するものとして捉えると,より多彩なプレイスタイルをもたらしてくれる要素だといえるだろう。
 ただ,見たところ非常に可愛い系のものが多く,(夢世界ならともかく)ちょっと場違いな雰囲気もないではない。しかし,霊獣も経験を積んで成長していくとのことなので,やがては凛々しい姿に育っていくのであろう。霊獣用の装備や霊獣同士の合成など,カスタマイズ要素も豊富に用意されている。……合成ってどうなるんだろう?

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スキルと天書


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 最近のMMORPGのキャラクター特性は,ほとんどのものがぶっちゃけていうとスキルに依存しており,どういったスキルを持っているかというのはかなり重要になってくる。スキルというのは,多少の選択要素はあっても,だいたい取るものは決まっているので「同じレベルの同じクラスだと誰でも変わらない」といったことが起こるわけだ。
 誅仙のスキルも,スキルポイントを使ってスキルツリーのどれかを伸ばしていくという,よくある方式なので,派閥ごとの基本スキルはレベルに応じてだいたい同じになると思われるが,誅仙にはそれ以外にもう一つのスキルツリーが存在する。それが天書である。
 天書スキルは,天書ポイントを使って伸ばしていくもので,天,地,仙の3系統のスキルに分かれている。天は主に攻撃系,地が主に防御系,仙が特殊系のスキルとなる。天/地で,完全に攻撃/防御と分かれているわけではなく,だいたいの傾向がそうなっているというレベルの話だ。天書ポイントは,さほど多くないので,すべての天書スキルを取りきることはできない。どれを選んでいくかで個性が出てくるわけだ。
 また,法宝や霊獣の選択でもスキルを拡張できるので,プレイスタイルをかなり変えていくこともできそうだ。法宝と霊獣については,それぞれ成長し,合成も可能と変化の幅も大きく,なにより,用途によって使い分けることができる。法宝スキルと霊獣スキルに,どのようなものが用意されているかにもよるのだが,レベルによってお決まりのスキルしか使えないという方式よりは面白い展開が期待できそうだ。

画像集#036のサムネイル/「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」先行テストレポート:そもそもどんなゲームなのか?


 ChinaJoyで行ったインタビューでの「中国で一番人気のMMORPG」という言葉を鵜呑みにするわけではないが,同社のPerfect Worldや夢世界よりも高い人気を保っているのは間違いないようだ。その人気の秘密はストーリー性と遊びやすさだという。
 今回は軽く触ってみただけなので,多くの部分のバランスなどについてはまったく確認が取れていない。ざっと眺めてみたところ,誅仙ではキャラクターやド派手なエフェクトなどのグラフィックスの魅力,そして現状ではまだよく分からないのだが,人気小説を原作としたストーリーの魅力,法宝,霊獣などでのキャラクターカスタマイズの幅の広さに注目している。蓋を開けてみなければ分からないものの,恋愛系クエストや戦場も魅力的なコンテンツになる可能性はないではない。
 興味を持った人はぜひクローズドβテストに応募してみよう。

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  • 関連タイトル:

    LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-

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