台湾時間2017年5月30日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,
COMPUTEX TAIPEI 2017で,AMDの次世代ハイエンドデスクトップPC向けCPU「
Ryzen Threadripper」(
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X399」チップセット搭載マザーボード「
ROG ZENITH EXTREME」を披露した。
ROG ZENITH EXTREME
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搭載するCPUソケットは,コンタクトピンが4094本の「
Socket TR」。ASUSによると,「テンションをかけて固定する従来のやり方だと,大型のRyzen Threadripperを正しく取り付けられないため」,ソケットカバーの取り付けにはトルクスドライバーを用いることになるそうだ。トルクスドライバーがマザーボードに付属するのか,はたまたプロセッサの製品ボックスに付属するのか,あるいは付属しないのかといった情報はまだ分からない。マザーボードのデザインはほぼ最終版とのことなので,「ドライバーがどうなるか」はちょっと気になるところである。
LGAパッケージのCPUに対応するSocket TR。周囲にあるDDR4 DIMMスロットは8本で合計容量128GBをサポートする
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PCI Express x16スロットは4本で,いずれも金属カバー付きの「SafeSlot」仕様。M.2インタフェースは,追加のDIMMスロット「DIMM.2」へ差すライザーカード上にType 22110対応のものを2つと,オンボードでType 2280対応のものを1つサポートする。USBは,USB 3.1のGen.2を3系統サポートしており,そのうち1つはPCケースの前面パネルへ引き出し可能だ。
LEDイルミネーションはAURA SYNCに対応する
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ROG AREION 10G
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ネットワーク周りも充実しており,オンボードでIEEE 802.11adと「Intel I211-AT」による1000BASE-T LANをサポートするほか,「
ROG AREION 10G」カードが製品ボックスに付属し,10Gbit Ethernetもサポートする。
IEEE 802.11adは,HTCが開発中のワイヤレスVRヘッドマウントディスプレイを視野に入れたもので,ASUSのテストでは,同じ室内で試す限り,遅延のないVR体験ができるとのこと。また10Gbit Ethernetは,環境が揃いだしたこのタイミングで,ハイエンドユーザーのために用意したのだそうだ。