ムービー
「Shattered Horizon」の,どっちが上やら下やら分からない宇宙空間の様子を収録したムービーとスクリーンショットを掲載
毎度同じような出だしで恐縮だが,ベンチマークソフトの3DMarkシリーズでおなじみ,フィンランドのFuturemarkが開発している(厳密には,担当しているのは社内に作られたFuturemark Games Studio)ことで話題の,「Shattered Horizon」。欧米では2009年11月5日の発売が予定されているので,“開発している”というか,ほとんど開発は終了し,あとはリリースを待つだけというステータスだ。そんなShattered Horizonのスクリーンショットと,プレイムービーをここに掲載してみた。
いずれも,Futuremarkから送られてきたメディア用デモのプレイシーンを撮影したものだが,タイミングがちょっと悪かったようで,敵となるプレイヤーの姿がなかなか見つからない。そのためスクリーンショットにはいささか寂しげな雰囲気が漂っているかもしれないが,これこそ,宇宙に取り残され,資源をめぐってお互いに戦い合わざるを得なくなった人々の寂寥感を表すものだと理解していただきたいが,強引すぎるとは思っている。
ご存じのように,Shattered Horizonは最大32人のプレイヤーが同時に参加できるオンラインマルチプレイ専用のFPS。舞台となるのは地球からさほど離れていない宇宙空間で,そのため,戦い方は非常に独特。宇宙には上も下もなく,したがって銀河系の形を「縦長」と形容してもヘンだけど間違っていないという世界なのだ。
プレイヤーは三次元空間を自在に移動して戦うことになり,ムービーを一瞥していただければ分かるように,なんだかだんだん気持ち悪くなってくる。うう……。筆者的には久々の3D酔い,というか宇宙酔いだ。
そのため,具体例はあまり思いつかないが,それなりの戦い方が重要になってくるだろう。例えば,敵が予想できないところで待ち伏せるとか,そんなのかな。狙った敵が“上に逃げていく”という状況はマルチプレイFPSの新たな面白さを生み出してくれるかもしれない。その前に,胃袋を鍛える必要もありそうだが。
グラフィックスはさすがに見事で,さまざまな最新技術が投入されている。そのため,対応機種はPCのみで,グラフィックスAPIとしてDirectX 10以上が要求される。DirectX 9までしか搭載できないWindows XPは動作対象外なのだ。
このような思い切ったことができるのも,Futuremarkがゲーム専業メーカーではないからかもしれない。もっとも,よく知られているように同社を設立したのはゲームデベロッパであるRemedy Entertainment。Remedyの開発したベンチマークソフト「Final Reality」をサポートし発展させるために作られた会社だけに,ゲームとは縁が非常に深いのだ。かつての親方であるRemedyが,新作の「Alan Wake」をちっとも完成させないため,業を煮やして自分達でゲームを作ることになった……というのはまったくの邪推なので真に受けないでいただきたいが,ともあれ,発売後の続報などをお楽しみに。
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