このゲームの読者の評価
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天翔記と烈風伝の間に埋もれた佳作(PC版レビュー) 75 - 投稿者:とらんぽりん(男性/30代)
- 投稿日:2017/12/08
- 良い点
- ①全国一枚絵。リアルに体感できる戦国。
②キャラ立ち。
③RPGゲームの戦闘のように単純化された戦闘。
④箱庭内政
⑤地方勢力として割拠できる - 悪い点
- ①リストラ
②テンポが悪い
③自由度の少なさ
④シンプルゆえの飽きやすさ - 総評
- PC版のページがないので、ここにレビューしますが、内容はPC版のものです。
【よい点】
①全国一枚絵になり、軍勢の移動速度の概念が加わり、日本全国を移動するのに時間がかかる。これがリアルさになっており、また箱根峠や木曽谷、関ヶ原などが物理的な要所となりやすく、説得力のある戦国体験ができる。
②武将能力はシンプルに洗練されている。単純化された能力値は効果が可視化されてわかりやすく、ゲームシステム的にも能力も大きく影響するバランスになっている。それ以上に一部武将に隠し特殊能力が設定されており、キャラ立ちするシステムになっている。そのせいか強い武将も育てなければただの人だった天翔記と違い、強い武将には必然的に目がいき、武将の個性がより際立つゲームシステムになっている。信長シリーズでは最も武将がキャラ立ちしているゲームかもしれない。
③戦闘は単純化され、野戦はRPGのような軍勢同士の別画面戦闘、攻城戦も独自画面で単純化された。天翔記に比べると城の固さが感じられるようになった。さらにマップを使って兵糧攻めもできるため、戦略に選択肢が増えた。
④箱庭化され視覚化された内政。しかもバランスが考えられており、自分なりの国作りを体感できるようになっている。
⑤物理的距離のおかげで要所を押さえれば天下統一せず、地方勢力として割拠する遊び方も出来る。あえて巨大勢力にまつろわぬ道を選ぶロールプレイもしやすい。
【悪い点】
①大名家や城数がスリムアップされたせいで、かなりの数の大名家、武将がリストラされ、シナリオも天翔記より時代が狭く、ボリューム感で明らかに見劣りする。
②一つの大名家を攻めるのにも、まず内政で国を整え、軍勢を移動し、わらわらとやってくる敵をけちらし、城を攻め……とかなりの時間がかかる。後のシリーズのように内政と軍勢移動を1人の武将が兼任できるといった配慮がないため、内政に集中している時期には攻勢に出づらく、遠方はそれなりの移動時間がかかるため、攻めるのも一苦労といった具合に、ゲームテンポは非常に悪い。大勢力の支配をはねのける割拠ゲーとしては素晴らしい時間配分だが、天下統一を目指すゲームとしてみた場合、スピード感がまったくない。全体的にやたらのんびりして感じられる。また一向一揆がうざい。
③天翔記は謀略や武将の成長要素、軍団制など戦国大名として複雑ではあったが、多様に楽しむ要素があったが、本作はシンプルなシステムになったせいか天下統一に向けての遊び方はかなり単調になった。基本的に内政と戦闘を繰り返すだけ。またPKでの編集要素が少なめで新武将を作れない。
④シンプルすぎるゆえにどのシナリオをやっても変化に乏しい。全体的に単調で飽きやすい。慣れてくると戦闘も距離を計算して有利な位置から攻撃することでほとんど常勝状態となり、作業感だけが残るようになる。
【総評】
天翔記との落差があまりに激しく、戦闘も天翔記のようなダイナミックさがなく、天翔記のようにしょっちゅう大名家が激突し、生きるか死ぬかといったハラハラ感に乏しいところがある。慣れるまでは歯ごたえを感じる戦闘も、慣れてしまえばCPU相手はほぼ常勝といった感じになり、飽きは早い。ただ一方で、天下統一までにかかる時空間的実感に富み、武将の個性も立っており、独特の面白みもあるゲームであった。発売時期もたまたまハードの移行期で、パソコンではP-98からWindowsへ、家庭用ゲーム機ではスーファミからPS・SSへと主流が変化していた時期でもあり、全体的にこじんまりとした作品となってしまっている。ただ個人的には箱庭内政+割拠プレイに最適なゲームバランスであり、自由度は低いが好きな作品である。万人向けではないので、おすすめはしづらいが。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 5 3 3
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