プレイレポート
対戦格闘アクションだけどノリはパーティゲーム? Wii「タツノコ VS. CAPCOM」先行体験会レポート
本作は,ヤッターマンやテッカマンをはじめとするタツノコプロ制作アニメ作品のキャラクター達と,リュウやロックマンといったカプコン作品の登場キャラクター達が,作品の枠を越えたド派手なバトルを繰り広げる対戦格闘アクションだ。
同イベントでは本作のアーケードモードやバーサスモード,オリジナルゲームモードが体験できたほか,メディア対抗の対戦会なども実施していたので,本稿ではゲームをプレイした感想を交えつつ,その模様をお伝えしよう。
……ちなみに,写真に写っている人々がみんな三角帽子を被っていることについては,あまり気にしないでほしい。当日,会場に行ったらいきなり「クリスマス対戦会」と称したカプコンスタッフのサプライズで,やむを得ずかぶっているのであって,決してクリスマスが近づいて浮かれているというわけではない。
複雑なコマンドがあまりなく
格闘ゲームが苦手でも楽しめる
Wiiリモコンの操作では,十字キーでキャラクターの移動,1/2ボタンで攻撃となる。ボタンを連打するだけでコンボをつなげられたり,十字キーでの簡単なコマンド+攻撃ボタンの入力で必殺技が出せたりと,操作は非常にシンプル。格闘ゲーム初心者でも,少し練習すればすぐにマスターできそうだ。格闘ゲームはあまり得意でない筆者でも非常に爽快なバトルが楽しめたので,敷居はかなり低そうだ。なお,操作は多少異なるが,Wiiリモコン+ヌンチャクでの操作も可能となっている。
もちろん,対戦格闘ゲームファン向けに,クラシックコントローラやゲームキューブ用コントローラに対応しており,十字キー(またはアナログスティック)+弱/中/強攻撃というアーケード版さながらの操作も可能だ。ちなみに,エクサーからソフトと同日に発売予定のアーケードスティック「タツノコ VS. CAPCOM ドリームバトルスティック」にも対応している。
しかし,操作が簡単だからといって甘く見てはいけない。同イベントではオリジナルゲームのメディア対戦会が行われたのだが,かなりの熱い戦いが繰り広げられ,大盛り上がりだった。ちなみに,事前の練習で筆者があまりにもヘボヘボだったので,対戦会には代わりに編集者が出場している。
対戦会は3種目の総合点を競うというルール。最初の競技は“ガッチャマン”の「ギャラクター基地・強襲作戦」で,次々に飛び出してくる敵をモグラ叩きのように狙い撃つという内容だった。
そしてその次は,Wiiリモコンを激しくシェイクし,“ゴールドライタン”をひたすら磨く「輝け! ゴールドライタン」。最後はボタンを順番通りに連打し,“チュンリー”の蹴りで彫刻を作って行くという「春麗的彫刻制造術」という競技内容になっていた。
どれもこれも,操作が簡単な割には運動量の多い競技ばかりで,終了後はみんなヘトヘト。筆者の代わりに出場した編集者など,疲労で手がピクピクと痙攣していた。しかし,言い換えれば大の大人をそれだけ夢中にさせる程の魅力があるということだろう。
ちなみに,その結果なのだが,なんと4Gamerが優勝してしまった。獲得した商品の数々は,後日読者プレゼントとして提供する予定なのでお楽しみに。あと,手がピクピクするまで読者のために頑張ってくれた編集者も,ついでに褒めてあげてほしい。
いよいよ発売間近ということで
新妻プロデューサーに話を聞いてみた
イベント終了後,本作のプロデューサーである新妻良太氏(以下,新妻氏)にわずかではあるが話を聞く機会を得たので,最後にそのミニインタビューをお届けする。
4Gamer:
格闘ゲームというと,隠しキャラのことを聞かずにはいられないのですが,その辺はいかがでしょうか?
今回は全弾投入しています。パッケージに全員バーンと載せたかったので,もう隠さずに公開してしまおうと(笑)。キャラクターの出し惜しみはしていません。
4Gamer:
タツノコサイドのキャラクターは,技を考えるのが大変ではありませんでしたか?
新妻氏:
僕も含めて,スタッフは原作アニメを端から端までチェックしました(笑)。今と違って,昔のアニメって50話以上あるんですよ。それが続いて大変でしたね。
キャラクターのちょっとした動きやネタなどを全部書き留めて,「これ技にならないかな?」みたいな相談をしていました。なるべく原作そのままが良いのですが,それだと格闘ゲームの技として成立しなかったりするので,考えるのは大変でしたね。
4Gamer:
オリジナルゲームはどういった経緯で入れることになったんでしょう?
新妻氏:
コンシューマ版の追加要素として,何か入れたいというのはあったんですよね。当初は「ファイナルファイト」のような,一つの大きなゲームを予定していたのですが,やはりWiiというハードに特化した形で落とし込むならば,お祭り的な,みんなで楽しめるゲームが沢山あったほうが良いのではないかと思い,こういう形になりました。途中でひっくり返したので,スタッフには非常に無茶をさせてしまいましたが(笑)。
4Gamer:
最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。
新妻氏:
若いプレイヤーの方々に,タツノコキャラを全員知っているという人はあまりいないと思うのですが,オプションで作品ごとの説明が見られるので,そういうところをチェックしてもらいつつ,食わず嫌いせずに遊んでみてほしいです。
そして,気になったキャラクターがいたら,原作アニメも見てもらいたいですね。ゲーム中に仕込んだ色々な小ネタもわかるようになるので,さらに本作を楽しめるようになるのではないかと思います。
世代を越えて楽しめるゲームになっていますので,そのへんをぜひ体験してもらいたいですね。年末年始に盛り上がるコンテンツとして使っていただければ,非常にありがたいです。
- 関連タイトル:
タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES
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