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[Gamescom]期待のMMORPG「Star Wars: The Old Republic」に,新キャラ「シスの戦士」が登場
スターウォーズの世界感に基いたストーリーや,R2-D2やチューバッカのようなコンパニオン・キャラクターの登場など,ファンならワクワクせずにいられないStar Wars: The Old Republicだが,これまでに発表されているキャラクターはBounty Hunter,Trooper,Smugglerの3種。それぞれが,映画や小説で馴染み深いキャラクターをアーキタイプにしており,Bounty Hunterならボバ・フェット,Smugglerならハン・ソロのようなロールプレイが楽しめる。
このゲームが凄いのは,MMORPGでありながら,それぞれのキャラクタークラスに合わせたストーリーやクエストが用意されているという点であろう。専属のシナリオライターは20人近くにもなり,「Mass Effect」や「Bulder's Gate」など,これまでBioWareが手掛けてきたすべてのゲームを合わせたよりも分厚いシナリオが制作されているという。そのうえ, Star Wars: The Old Republicでは,すべてのNPCのセリフも100人以上の声優を使って完全音声化されているというから驚きだ。
しかも,英語版にあわせてフランス語とドイツ語でも同時ローンチされるというから,「世界最大のMMORPG」×3な感じで,もはや想像も付かないほどのデータ量となっているようだ。すでに公開されているムービーなどからも,Electronic ArtsとBioWare,そしてLucasArts Entertainmentの,この作品に対する力の入れ方が伝わってくるのではないだろうか。
さて,Gamescomでは,特設シアターでライブデモが行われたが,最初はBounty HunterのTangoというキャラクターでプレイ。ゲーム開始時点でのスターティング・エリアは,ジャバ・ザ・ハットが基地を構えるナル・ハッタ星で,ブラスターやミサイル,フレイムスローワーといったお馴染みの兵器と,中距離攻撃ができるスタンガンなどが紹介された。
次に披露されたのは,SmugglerのFranzというキャラクター。こちらは,2丁拳銃のブラスターやグレネード,そして至近距離での強力なキックに加え,このクラス特有のカバーシステムが公開された。これは,樹木や建物の角など複数の地点を“カバーポイント”として設定でき,効率良く動き回りながら敵と交戦することを可能にしている。スターティング・エリアは語られなかったが,緑も豊富な場所だったことから,おそらくハン・ソロの故郷であるコレリア星だと思われる。
さらに今回は,4人目のキャラクタークラスであるSith Warriorが発表された。こちらは,「シスロードの弟子」という,アナキンのようなストーリーを満喫でき,属性がImperialであることから,今回のデモではBounty Hunterと,そしてC-3POのようなコンパニオン・キャラクター,NR-02と行動を共にするという内容。共和国軍の戦艦,The Black Talonを乗っ取り,船員達を自分の味方にするのがミッションの目的となる。特設シアターでは,参加者の挙手により,The Black Talonのキャプテンが殺されることとなった。
実はこのライブデモの後,特別にSith Warriorでプレイする機会を用意してもらったのだが,そのときはキャプテンを殺さない方向でストーリーを展開させた。ちなみに,会話システムは複数の選択肢から好みのものを選んでいくという,Mass Effectでお馴染みのダイヤル・インタフェースになっていた。
今回のデモでは,くだんのキャプテンを殺すか生かすかで,その後のストーリーの展開が違ったものになることが強調されているようだ。特設シアターでキャプテンを殺したときは,恐怖におののいた船員達がプレイヤーに忠誠を誓い,すぐさま乗り込んできた共和国軍を倒しにいくというものになる。キャプテンを生かした場合は,彼の信用を勝ち取るために,エンジンルームに突撃した共和国軍を追い払う展開となる。どちらも,最後はジェダイ・ナイトとの戦いとなり,ミッションの構成も非常に良く似たものであったが,そうやって序々にストーリーが枝分かれして,同じクラスであってもプレイヤーキャラクター自身の“歴史”が刻まれていくことになるわけである。
ゲームの戦闘システムは,ナンバーキーにアサインしたスキルを,小気味よく連動させていくことで相手と戦うシステムである。Sith Warriorの場合は,ライトセーバーを使った肉弾戦が基本となるようだが,一定の距離のある場所から,ジャンプして相手NPC軍団の中心に飛び込むForce Jumpや,相手の首をフォースの力で締め上げるForce Chockなどのスキルが使える。ただのクリックゲームでないところがBioWare製品らしく,かなりストラテジックな戦いが楽しめそうだった。
Star Wars: The Old Republicの正式ローンチは,当初は2009年中ともウワサされていたものの,このままでは早くても2010年が妥当なところだろうか。「World of Warcraft」が欧米MMORPG市場の60%近くを握っている状態が続く中,当ジャンルの多様性という意味でも,本作の登場には大いに期待できる。この作品に関しては,あのジョージ・ルーカス氏も相当に入れ込んでいるらしく,ひょっとしたらスター・ウォーズ サーガは,ゲーム上で永遠に続いていくことになるのかもしれない。
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