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[GDC 2013]「Star Wars: The Old Republic」のローンチからFree-to-Playになるまでを振り返る。開発元のBioWareが体験したアップ&ダウン
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印刷2013/03/29 19:29

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[GDC 2013]「Star Wars: The Old Republic」のローンチからFree-to-Playになるまでを振り返る。開発元のBioWareが体験したアップ&ダウン

 北米時間の2013年3月28日,BioWareのJames Ohlen(ジェームス・オーレン)氏がGame Developers Conference 2013で「Designing a Live MMORPG: The First Year of Star Wars: The Old Republic」(運営中のMMORPGをデザインする:Star Wars: The Old Republicの1年目)と題した講演を行い,2011年12月にローンチされた「Star Wars: The Old Republic」(以下,SWTOR)の,これまでの経過報告を行った。

画像集#001のサムネイル/[GDC 2013]「Star Wars: The Old Republic」のローンチからFree-to-Playになるまでを振り返る。開発元のBioWareが体験したアップ&ダウン

BioWareのJames Ohlen氏
画像集#002のサムネイル/[GDC 2013]「Star Wars: The Old Republic」のローンチからFree-to-Playになるまでを振り返る。開発元のBioWareが体験したアップ&ダウン
 SWTORは,「スター・ウォーズ」という大人気IPを武器に,ストーリーテリングや開発力で定評のあるBioWareが5年の歳月をかけて開発したMMORPGだ。最盛期には300人の開発者を抱え,その開発費は200億円とも300億円とも言われている。このことについて,Ohlen氏は「すべてのクエストにボイスを入れたから開発費が高騰したということはない」とだけ述べていたが,実際にどれだけの費用を注ぎ込んだのかまでは触れられなかった。

 SWTORの目標は,言うまでもなく,2004年のサービス開始以来MMORPGの頂点に君臨し続けている「World of Warcraft」を王座から引きずり落とすことであった。実際,ローンチから1か月間の販売本数は,予約販売と合わせて150万本にのぼる。さらに,2012年2月までに170万本が販売され,この頃のOhlen氏率いるLiveチームのモチベーションは非常に高かったのだという。

 ただ,プレイヤーの統計資料などから,1つの大きな課題も浮上していた。それは,SWTORは当初から180時間分にも及ぶコンテンツを用意していたのだが,ほとんどのプレイヤーは週40時間ほどもアクセスしていたので,2012年2月に入ったあたりで「やることがない」という不満が続出していたのである。
 MMORPGでは,キャラクターレベルが最上限に達したプレイヤー向けに,ゲームのメイン部分とは直接関係のないコンテンツを実装することで,そのまま遊び続けてもらえるような仕組みを用意することがある。SWTORでも,4月になってようやくそういった機能を実装したのだが,その頃には多くのユーザーが離れていたそうだ。

画像集#003のサムネイル/[GDC 2013]「Star Wars: The Old Republic」のローンチからFree-to-Playになるまでを振り返る。開発元のBioWareが体験したアップ&ダウン

 そして5月の時点では,アクティブユーザー数が130万人に減少し,「Guild Wars 2」や「World of Warcraft: Mists of Pandaria」などライバルソフトのローンチが控えていたこともあり,Liveチームはパニック状態に陥っていたとOhlen氏は説明する。さらに,Rich Vogel(リック・ヴォーゲル)氏など企画段階から開発に携わっていたBioWare Austinの多くのメンバーが辞職。SWTORの責任を取ってか,BioWare本体の創業者であるRay Muzyka(レイ・ミュージカ)氏と,Greg Zeshuk(グレッグ・ゼスチャック)氏までもが,この頃に退職している。
 この話をしているOhlen氏が非常に悲しげだったのが印象に残っているが,それほどまでに,2012年初夏のBioWareの気力は低下していたのだと言う。

画像集#004のサムネイル/[GDC 2013]「Star Wars: The Old Republic」のローンチからFree-to-Playになるまでを振り返る。開発元のBioWareが体験したアップ&ダウン

 しかし,上層部が一新されたことにより,当初は「開発費が回収できない」として続けていた月額制のビジネスモデルから,Free-to-Playに移行させる気運が高まった。その結果としてSWTORは,発売から1年も経たない2012年11月にFree-to-Playとなったわけだが,それにより,現在までに450万アカウントが作成されているとOhlen氏は解説する。
 そして,MAU(月間のアクティブユーザー数)などの細かいデータは公開されなかったものの,現在ではWorld of Warcraftに続く,欧米MMORPG市場第2位のゲームとなり,再びLiveチームのモチベーションも高まっているのだそうだ。

 今後は,4月14日に大型拡張パック第1弾となる「Rise of the Hutt Cartel」がローンチされる。一度はプレイヤー数が激減してしまったSWTORだが,このままの勢いでまた盛り上がりを見せてもらいたいところだ。一度触ってやめてしまったという人も,今では無料でアクセスできるゲームとなっているので,このあたりでSWTORの世界に復帰してみるのも良いかもしれない。

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