プレイレポート
そろそろ”洋ゲー”MMORPGを本格的に始めようか。ゲームオンが手がける新作「ALLODS ONLINE」を遊んでみた
今回はそんな洋ゲーテイスト満載のALLODS ONLINEを,クローズドβテストに先駆けて体験プレイさせてもらった。キャラ作成からチュートリアルクエスト,パーティを組んでのレイドボス討伐,インスタンスダンジョン攻略,といった主要なシステムに触れてきたので,それぞれの要素について紹介していこう。
ファンタジーとSFがミックスされた独特の世界観
キャラメイク時に,プレイヤーは自分が所属する勢力,種族,性別,アーキタイプ(職業)を決める。リーグ側だとカニア,エルフ,ギバーリング,エンパイア側はサーダガニア,オーク,アリソンというように勢力によって選択できる種族が決まっており,さらにウォーリア,スカウト,サイオニシスト,ヒーラー,パラディン,サマナー,メイジ,ウォーデンというアーキタイプを組み合わせることで,合計28パターンのクラスが存在している。本作には二次職や転職といったシステムはないので,最初のクラス選択は慎重に行うべきだろう。なお,各種族とアーキタイプの概要は,以前掲載した記事を参考にしてもらいたい。
キャラメイク後は,そのままチュートリアルに突入する。リーグ側は一般的なファンタジー調,エンパイア側はアストラルシップに乗り込むSF調のクエストになっているのが特徴だ。どちらも,操作の基本や世界観の解説,クエストの受諾と完了の仕方について説明が行われる点は同じだ。
実際にエンパイア側のチュートリアルを行ってみたところ,既存のMMORPGとほぼ同じ操作系で違和感なくキャラクターを動かせた。いわゆるオート戦闘といったものがないので,敵をターゲットした後,スキルだけでなく通常攻撃も手動で行う必要があるのが特徴だろうか。また,自キャラクターの正面に敵を捕捉していないと,スキルが不発になる仕様も確認できた。これらはPvPを意識した仕様といえるだろう。
24人で強敵に挑め。大勢でプレイするMMORPGの楽しさを再認識
今回は,運営チームに協力してもらい,パーティを組んでレイドボスと呼ばれる強力な敵と実際に戦ってみた。
敵はミジールという蜘蛛型の巨大モンスターで,攻撃力が高いだけでなくかなりタフな強敵だ。キャラメイクのところでも述べたが,各キャラクターの戦闘における役割はかなりはっきりしている。盾役のタンカーが敵のターゲットを取り,ヒーラーが回復し,アタッカーがダメージを与えるといった,各クラスの特徴を生かした戦いをしないと苦戦を強いられるのだ。“人と出会って一緒に進める”という,MMORPGの楽しさを再認識させられるシステムだといえるだろう。
半面,ソロ活動を主体したプレイには限界があるかもしれない。運営チームに聞くと,開発元はレベルキャップまでソロでレベルを上げられるという見解を持っているらしいが,運営チームが実際にプレイしたところ,レベル20以降はかなり厳しくなるとのこと。後述のインスタンスダンジョンやアストラルシップといった要素を存分に楽しむためには,やはり仲間が必要になりそうだ。そのため,ソロプレイにこだわらず,自分に合ったコミュニティを探すことも重要になるだろう。気の合う仲間を見つけることもまた,MMORPGの醍醐味といえるはずだ。
徹底した作り込みがウリのインスタンスダンジョン
実際にプレイしてみると,ALLODS ONLINEのダンジョンは,高低差があり,移動する足場などのギミックも随所に盛り込まれていた。デザイナーによる渾身のマップで,攻略しがいのあるダンジョンといえる。高い場所から落ちると即死してしまうのも,ある意味で洋ゲーらしい。
ダンジョンの攻略には,閉ざされた扉を開放したり,無敵になっているボスクラスの敵に弱点を付与するといった手順が必要になるが,それらが整理されていて分かりやすい。初めて訪れるダンジョンでも,謎解きに集中し,ボスまで向かうことができるのだ。
出現するモンスターの数は多すぎず少なすぎずといった感じで,エフェクトの派手なスキルが多いが,処理落ちすることなくプレイできたのは好印象。ボスなど一部の敵は,状態異常を引き起こす強烈な攻撃を繰り出してくるが,これは仲間と戦術を練りながら攻略していけばいい。
仲間と協力して動かすアストラルシップ
体験プレイでは,アストラルシップでどのようなことができるかまで説明を受けたが,実際に触れるのを楽しみにしてプレイを進めてほしいという運営側の意向から,詳細の説明は割愛する。もちろん時期が来れば,お伝えするので続報を楽しみにしてほしい。
今回は詳しく書かなかったが,同勢力同士でPvPが楽しめるアリーナシステム,薬草学/採掘/練金といった採掘やアイテムの生成が行える職業システムなど,既存のMMORPGにあるような基本的なシステムはきっちり押さえられている。さらに,ALLODS ONLINE独自のシステムとして,特定のクエストを完了することで一時的に能力アップが図れるパトロンシステムなども用意されている。
人と出会って一緒に楽しみ進める──。そんなMMORPGの原点に立ち返ったALLODS ONLINEの面白さを,まずはクローズドβテストで実際に体験して感じてほしい。個性溢れる独特のビジュアルのプレイヤーキャラクターと世界観,そしてアイデア満載のゲームシステムを持つ本作は,洋ゲーファンが楽しめるのはもちろん,今までのMMORPGとはちょっと違うものを遊びたい人にはもってこいのゲームだろう。
なお,クローズドβテスターの募集は9月29日18:00まで行われている。うっかり申し込みを忘れていた人,本稿で興味を持った人などは,下のリンク先から手続きをとってほしい。
「ALLODS ONLINE」のクローズドβテストに4Gamer読者枠から応募
※募集は9月29日18:00まで。なお,以前行われた本作のテクニカルテストに4Gamer読者枠で参加した人は,同じIDでクローズドβテストに参加できる- 関連タイトル:
ALLODS ONLINE
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