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NVIDIA,40nm世代のノートPC向けミドル&エントリーGPUを発表。ついにDX10.1をサポートへ
5製品はいずれも,デスクトップPC向けGPUである「GeForce GTX 200」シリーズと同じ,「GT200」コアをベースとした「新しいアーキテクチャを採用している」(NVIDIA)とのこと。GeForce 200MシリーズのハイエンドGPUとしてすでに搭載ノートPCが市場投入されている「GeForce GTX 280M/260M」は「G92」コア採用製品なので,下位モデルのほうが,アーキテクチャでは先行することになる。
また,40nmプロセス技術を利用して製造される初のNVIDIA製GPUにして,さらに,DirectX 10.1をサポートする初のNVIDIA製GPUであることも,重要なポイントといえるだろう。40nmプロセス技術,DirectX 10.1対応はいずれもAMD製GPUがすでに実現しているため,新味には欠けるが,NVIDIAにとっては初物づくしな新製品なのである。
主なスペックは表のとおり。IONプラットフォームを構成するグラフィックス機能統合型チップセット「GeForce 9400M G mGPU」と同じく,16基のシェーダプロセッサを持つGeForce G210Mが,NVIDIA PhysXのアクセラレーションをサポートしない(※IONプラットフォームはサポートする)のはトピックかもしれない。
GeForce GTS 260M/250Mは,2009年3月3日に発表されたものの,筆者が記憶する限り,搭載製品が国内では流通していない「GeForce GTS 160M」を置き換えることになる,また,GeForce GT 240M/230Mは「GeForce GT 130M」,GeForce G210Mは,「GeForce G110M」をそれぞれ置き換える見込み。パフォーマンスはGeForce 100M世代の置き換え対象と比べて約2倍高くなり,一方,アイドル時の消費電力は半減しているという。
NVIDIAによれば,100機種以上のノートPCにGeForce 200Mシリーズが採用されている,もしくはされる予定になっているとのこと。“デスクトップPC換算”ではローエンド程度のパフォーマンスしか発揮できない「GeForce 9600M GT」が幅をきかせる,ゲーマー向けノートPC市場の起爆剤となるのを期待したいところだ。
- 関連タイトル:
GeForce 300M/200M
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