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[E3 2010]Ubisoft,E3で「Tom Clancy's Ghost Recon: Future Soldier」のプレイデモを公開。光学迷彩をまとった彼らは,まさに“幽霊”そのもの
「Ghost Recon」(ゴーストリコン)シリーズ最新作である本作は,「透明になれる」という光学迷彩が使用可能になったほか,ロボット兵器なども登場する。今回は,プレイデモから分かった範囲の内容をまとめてみた。
2002年にリリースされた「Ghost Recon」は,シミュレーション性の高い,いかにもトム・クランシー的なゲームだったが,その後,購買層の拡大を目指してカジュアル方面にシフトするがあまりうまくいかず,新規巻き直しで作った2006年の「Ghost Recon: Advanced Warfighter」の高評価で再び人気シリーズに返り咲いた。
「Advanced Warfighter」に続き「Advanced Warfighter 2」がリリースされたので,個人的には今しばらく「Advanced Warfighter」が続くのかとも思っていたのだが,最新作となる本作ではサブタイトルが「Future Soldier」に一新された。
そういえば,「Advanced Warfighter」および「Advanced Warfighter 2」でも,PC版は外部デベロッパであるGRINが担当していた。PCゲーマーとしては,いまどきこういうことをしてくれるUbisoftに個人的に拍手を送りたいが,筆者に拍手されてもあまり嬉しくないかもしれないのが残念だ。
ちなみに,公式サイトで公開されている「Future Soldier」のイメージムービーは,アカデミー賞を受賞した監督を起用して制作された大変カッコよいものである。
というわけでようやく「Future Soldier」のプレイデモの話になるのだが,今回のE3でのプレイデモは,一般へのお披露目としてはほぼ初めての機会になる。
デモは,東欧のとある海岸にGhostチームが上陸するシーンから始まった。
Ghostチームの目標は,戦争犯罪者として国際手配されている人物を捕らえることだが,その人物は多数の兵士に守られているのだ。彼らがどこに所属する兵士なのかは不明だが,デモを見る限り,会話はロシア語に聞こえ,兵器類もロシア製のように見えた。
Ghostチームは光学迷彩を使っているので,相手はまったく気がつかない。よどみなくシステマティックに敵を次々と排除していく。
もっともJacon氏によれば,実際のゲームにおいて光学迷彩を使用する場合は,制限時間があり,それが過ぎたらバッテリーをリチャージする必要があるとのこと。
また,制限時間内でも,激しく動いたり,銃を撃ったりすると透明効果がなくなるそうだ。ちなみに,リチャージの方法は「その場でじっとしている」ことだそうだ。
光学迷彩とサイレンサーを併用しているのだから,そりゃ無敵だろうという気がしてちょっと心配になったのだが,今回のデモではそういった制限を一切外したそうだ。製品版ではそう簡単にいかなそうで,ちょっと安心した。
そういえば,重要なことを書き忘れていた。
Ghost ReconといえばFPSだが,「Future Soldier」は三人称視点に変更されている。キャラクターの全身ではなく,腰から上が映っているという感じなのだが,とにかく今回はTPSなのだ。
TPSでは,カメラを動かすだけで周囲の状況が把握できるので,デモで見たようなステルス行動では有利である。一方,筆者のようにFPS視点を好むプレイヤーにとっては,プレイヤーキャラクターが邪魔で敵が見えなくなるのが困りものといえる。もしかしてPC版だけはFPSなんじゃないかとJacon氏に聞いたが,「それはない」とのこと。
TPSになったことについてJacon氏は,アイアンサイトにすれば主観視点になり,スコープを取り付けていなくても3段階のズームが可能だと答えてくれた。
なるほど。腰だめで撃つなんてのはアマチュアのやることで,訓練された特殊部隊員の場合,発砲の際は必ずサイトを使うというわけか。
なお「Furure Soldier」のゲーム画面には,敵/味方の位置やターゲットの方角など,さまざまな文字情報が表示されていた。
具体的な流れを書くと,目標の戦争犯罪人を確保したあと,いきなり敵部隊との戦闘になった。ビルの一室に陣取った味方のチームメンバーが,狙撃銃で敵ヘリコプターのパイロットを倒すと,ヘリはきりもみ状態で墜落。続いて,地上のメンバーの視点に切り替わり,墜ちたヘリが炎を上げる中,敵部隊との銃撃戦になった。
本作では,プレイヤーキャラクターが固定で仲間に指示を出すタイプではなく,プレイヤーの視点がメンバー各自のものに次々に入れ替わるシステムが採用されているのかもしれないのだが,Jacon氏に聞いても,何も教えてくれなかった。
そのほか戦闘では,敵のロボット兵器が猛威をふるっていたのが印象的だった。コンクリートブロックの背後に隠れても,ロボット兵器の機関砲は堅そうなブロックをどんどん削っていく。というわけで,最近流行の「破壊できるオブジェクト」も抜かりなく取り入れられているようだった。
やがて,路上に転がされた戦争犯罪人を地元の軍隊が発見し逮捕。「お手柄だが,ところで,誰がこれをやったのだろう?」と彼らが首をかしげる背後で,Ghostチームがまさに幽霊のように姿を消す,というカットシーンでデモプレイは終わった。
今回見られたのは,全体のごく一部という感じ。開発中ということもあってか,“粗く”感じられる部分もけっこう残っていたが,それでもシリーズ最新作らしい,数々の新たな試みに挑戦しているのがよく分かる。
「Ghost Recon: Future Soldier」は,冒頭にも書いたように,2011年第1四半期の発売が予定されている。それに先立つ2010年12月には,欧米でマルチプレイテストが実施される予定だ。
どのようなストーリーになるのか,少なくともCo-opモードはあるというマルチプレイはどうなるのか,といったあたりも気になるところだが,これらについても分からずじまい。残念ではあるが,今後の情報を待つことにしよう。
- 関連タイトル:
ゴーストリコン フューチャーソルジャー
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(C) 2012 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy, Ghost Recon, Ghost Recon Future Soldier, the Soldier Icon, Ubisoft, Ubi.com, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
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