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ローカライズ内容については賛否あれど,ゲームそのものはまさにギネス級。FPSを敬遠していた人にもオススメしたい「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」レビュー
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印刷2010/01/23 17:57

レビュー

濃密なシングルモードと“オマケ”ではないマルチプレイを搭載。世界中で認められるFPSを知りたいならこれを遊ぶしかない

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

Text by Alexander服部



戦争を物語るFPSシリーズ


 「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」PC版 / PlayStation 3版 / Xbox 360版)は,リアルな戦争を,ゲームという表現手段で我々プレイヤーに提供し続けている人気FPS「Call of Duty」シリーズの最新作。前作「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」PC版 / PlayStation 3版 / Xbox 360版)の続編となるタイトルだ。プレイヤーはタスクフォース141の隊員となり,国際的なテロリスト“マカロフ”を追跡するために,世界中を駆け巡ることになる。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

 ゲームの概要や雰囲気については,以下の記事に目を通すと理解できるのではないだろうか。シリーズ作品を未プレイだという人は,ぜひ参考にしてほしい。

警報! 発売日が急接近! 「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」のプレイムービーを掲載(第1回)


ドラマチックすぎる展開! 発売間近の「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」のムービーを掲載(第2回)


ついに発売の日を迎えた「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」のプレイムービーを掲載(第3回)


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 過去作における第二次世界大戦のソ連軍シナリオでは,史実どおり銃と弾丸だけ持たされて敵に突っ込んでいくことを余儀なくされ,英雄ではなく一兵卒視点での戦争を我々に体験させてくれたものだ。不条理で悲惨な戦争というものを“体感”することで,戦争はよくないという当たり前の事実を,まざまざと再認識させられるシリーズである。だからこそ,世界中のさまざまなプラットフォームでファンを獲得し続けているのかもしれない。

 モダン・ウォーフェアシリーズは,基本的には現代戦をテーマとし,目の前に現れる敵を,所持している武器を駆使して倒していくというFPSだ。シンプルな内容ではあるのだが,だからこそゲームのレベルデザインの秀逸さが実感しやすい。
 これはCoDシリーズ全体に言えることでもあるのだが,CoD MW2は,難度の設定が非常に絶妙なのだ。低難度でプレイすれば,FPSに慣れていない人間でも容易にクリア可能だし,最高難度であれば,玄人シューターでもかなり手こずることになる。同じマップで,同じ敵キャラと戦うとしても,難度に応じて見事に“手応え”が変わるのだ。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 ただ敵の体力や数を増やしたり,攻撃力を上げたりといった単純なバランス調整では,納得のいかない部分でも難度が高まることになり,プレイヤーがストレスを受けがちだが,CoD MW2に関してはその心配は無用だ。開発サイドが徹底的に遊び倒し,バランスを調整したからこそのゲームプレイが楽しめる。
 ゲームを販売する側としては,「最高峰のゲームバランス!」を売り文句にすることは難しいだろうが,遊び比べてみれば絶対に分かる明確な魅力なので,まずはその点をアピールしておきたい。


静止画としてのクオリティと高フレームレートの両立


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 アクションゲームに求めるものは人それぞれだろうが,個人的には,ゲームバランスと操作の気持ちよさを最重視している。ゲームバランスに関しては前述しているが,操作の気持ちよさという面でも,CoD MW2は最高峰の一つだと思っている。
 グラフィックスの美しさはゲームの売り文句にもなっているし,実際に画面を見れば一目瞭然だろうが,フレームレートが高いレベル(60fps)で安定している点にも注目してほしい。もちろんシーンによっては,フレームレートが低下することもあるのだが,大幅なコマ落ちに遭遇することはなかった。当然,操作の入力受付も細かく,シビアな撃ち合いを繰り返しているときも,イライラさせられることは少ないだろう。
 ちなみにゲームの基本的な操作は,左右それぞれのスティックとトリガーで事足りてしまう。ゲームに慣れていくにつれ,最終的にはすべてのボタン類を駆使して戦うことになるのだが,初心者であれば,左右のスティック/トリガーのみで戦っていてもさほど支障がないので,必要以上に“難しそう”というイメージは抱かなくていい。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

 なお,本稿に掲載しているプレイムービーは,サイズの関係で圧縮しており,画質としては実際のゲームのものよりも劣っているのだが,60fpsで撮影しているのでアクションのなめらかさは確認できるだろう。ゲームの雰囲気を確認したい人はぜひ再生してみよう。


オンライン/オフラインともに満足度の高いクオリティ

非常に“遊べる”FPSに仕上がっている


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 近年のFPSであれば,オフラインのキャンペーンモードとオンラインの対戦モードの両方を楽しめるのが一般的だが,たいていの場合どちらかの評価が水準に劣り,両モードともに高い評価を得ているゲームというと,そうはない。CoDシリーズは,どちらの評価も(バグや,対戦時の武器バランス調整などの課題も残されているが)高いという希有なブランドだ。

 徹底してリアルな“戦争”を描くことで人気を博してきたCoDシリーズだが,「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」からハリウッドの脚本家を採用したことで,物語性や演出面の強化が図られ,“ゲームで映画を超える”という課題に対して一つの回答を提示してくれた。
 その続編に当たるCoD MW2も,その流れを受け継いでいる。前作を楽しんだ人でもそうでない人でも,物語の中の登場人物として没入できるクオリティに仕上がっているのはさすがの一言だ。物語を眺めるのではなく,物語の中に入り込むということにかけては,RPGというジャンルを遙かに凌駕していると言ってもいい。当然ながら,前作をプレイしている人にはニヤリとするようなシーンも用意されているので,前作のクオリティを確認してからCoD MW2をプレイするのもいいだろう。
 キャンペーンモードのボリュームに関しては,物足りなさを感じる人もいるだろうが,密度に関してはさすがの一言である。


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 オンライン要素に関しては,ある部分に特化することでほかのタイトルとの差別化が図られている。戦争もののオンライン対戦は,ざっくりと規模感を大別すると,二つに分けられる。一つは車両などを使わなれば移動も困難なほどの大規模な戦い。これはさまざまな近代兵器を使った戦争そのものを体感するにはもってこいだが,地形の把握や武器/車両の使い分けなどがあるので,慣れるまで楽しさがわかりにくい。
 もう一つは,ちょっと走ればすぐに敵に遭遇できるような,比較的小規模な戦い。市街戦や屋内戦などが多くなりがちなので,戦争の最前線というよりは,テロリストとの銃撃戦といった印象のものだ。この場合,すぐに敵と遭遇するので,単純な撃ち合いの楽しさをすぐに感じることができるのだが,距離に応じた武器の差別化が難しくなる。

 CoDシリーズは,基本的に乗り物を必須とはしない,小〜中規模マップでの対戦がメインになっており,先述したパターンでいうと後者にあたる。シリーズを通して見ると戦車を利用できるマップもあるのだが,やはりマップ規模としては中規模程度で,走っているだけでも十分に対応できる。ゲームとしての楽しさを戦略性ではなく,アクションゲームとしての魅力に求めているタイトルだと言っていいだろう。そしてその狙いは,キャンペーンモードの部分でも語ったように,しっかりとしたゲームバランスと気持ちのいい操作性によって,世界中のシューターに受け入れられている。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 そんな,アクションゲームとしての魅力に特化した本作のオンライン対戦を,さらに魅力的なものにしているのがキルカメラの存在だ。FPSのオンライン対戦では,遠距離からの狙撃や対人地雷,死角からの一撃などさまざまな「直ちには理解できない死」が発生する。そういった疑問を解消する方法論として,CoD MW2のオンライン対戦ではキルカメラと呼ばれるシステムが用意されているのだ。
 下の動画を見てもらえれば分かるだろうが,このゲームで殺されると,殺した相手の視点で自分が死ぬまでを見ることができる。この機能があるからこそ,自分がどのように倒されたのか,相手はどこから狙っていたのか,などが分かる。結果として狙撃ポイントの学習,立ち回りの改善などを行うことができ,何もできないまま殺されたとしても,それを「無駄死に」で終わらせることにはならないのだ。


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 そして殺したほうとしても,相手に自分の隠れている場所や動きを見られているので,一か所にとどまって同じ戦法で戦うことが困難になる。結果,本作の戦場では「生きた戦い」が展開されることになるわけだ。

 CoD MW2にはほかにも,オンライン/オフラインで遊べるCo-op(協力プレイ)が楽しめる。用意されたミッションを1人,もしくはフレンドと2人でクリアしていくモードなのだが,基本的にはキャンペーンモードの延長だったり,過去の作品のワンシーンだったりと,非常に楽しめるものとなっている。ステージによっては1人ではクリア不可能なものもあるので,オンラインで戦うのが苦手な人であっても,オンラインプレイを満喫することができる。
 ともあれ,ストーリー,対戦,協力プレイと,本当にどんなFPSプレイヤーでも楽しめるような作りになっており,本作の満足度は非常に高いと言える。とくに,キャラクターのレベルアップ要素や,前作から大幅に強化されたPerk,多彩な武器のカスタムなどが楽しめるオンラインモードは,やり込み好きなシューターにはこの上ない遊び場である。


賛否両論? 日本語吹き替えについて


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 CoD MW2のローカライズに関しては,ネット界隈を見渡した限り賛否両論といったところ。これまで,日本で発売されてきたCoDシリーズは日本語字幕の英語音声であったため,今回の日本語吹き替えには違和感を覚えるという人も多いことだろう。
 個人的には,「日本語吹き替えの日本語字幕」というローカライズで言語のハードルを下げて,日本人のライトゲーマーでもプレイしやすいタイトルに仕上げようという,スクウェア・エニックスの考え方には大いに賛成だ。しかし日本語吹き替え/字幕のみとなると,制作元が(英語で最適化して)こだわった配役/セリフ回しなどが,ある意味無駄になってしまうのだ。確かにこれでは,否定的な意見が出てしまうのも仕方がない。
 筆者も実際に,英語版と日本語版を両方ともプレイしてみたのだが,明らかに翻訳が間違っている箇所がいくつかあった。中にはストーリー的にどうかと思うようなものもあったし,雰囲気的にクエスチョンマークが付くような部分もある。
 ギネスブックに載るほど本数を売っているCoDシリーズの最新作(関連記事)をローカライズするのだから,注目を浴びるのは当然。そこでミスがあれば,注目に見合った大きさの非難を受けることになるというところだろうか。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

 しかし,完全日本語化されたことで,初心者でも気楽に遊べるようになったことは間違いない事実であり,多くの人に遊んでもらいたいというスクウェア・エニックスの姿勢をうかがい知ることはできる。一瞬の隙が命取りになる戦場で,字幕を見なくても良いというのは,とくに初心者にとっては重要な部分だろう。
 個人的には,英語音声+日本語字幕という環境でプレイできるオプションも搭載されていれば理想的だった。前作に登場するGazzと今作のGHOSTの関連などは,日本語音声では決して理解できないからだ。とはいえ,メーカーがユーザーのために行った英断そのものは,決して間違っていない。このゲームは決してマニアだけが楽しむものでなく,より多くの人間が楽しむべきタイトルであることには,誰も異存はないはずだ。また,英語版の発売からたったの1か月で完全日本語版を発売したという実績に関しては,素直に賞賛を贈りたい。


世界中のゲーマーを対象に作られ

成功といえる結果を納めたFPSをプレイしてみよう


コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
 日本語ローカライズの部分に関しては,少々厳しい見方をしているが,致命的に間違っているという箇所ばかりというわけではない。大枠ではストーリーも理解できるし,「日本語としておかしなところ」もそれほどない。十分に物語を楽しむことができるので,その部分は誤解しないでもらいたい。
 プレイすれば分かるが,本作はお世辞抜きで,映画の登場人物になりきって楽しむことができるFPSだ。オンライン対戦でも,手強いプレイヤー相手に刺激的な戦闘が満喫できる。CoD MW2に限ったことではないが,売れた作品には売れるだけの理由と,価値がある。本作は,世界中で1400万本も出たシリーズの最新作。どこか特定の国だけではなく,世界中の人々が購入しているゲームなのだ。ゲームというエンターテイメントを,FPSというジャンルで,多くの人に届けるための一つの答えが,本作には間違いなく詰まっている。
 中にはFPSが苦手で敬遠している人もいるかもしれないが,ワールドワイドで確かな結果を出し,ローカライズの難しさについても目を向けさせてくれる本作は,ゲームファンにとって見逃すことのできないタイトルである。ぜひ一度,FPSジャンルにおける最高峰を確認してほしい。

動画撮影機材:トムソン・カノープス HDRECS
動画編集用ソフト:トムソン・カノープス Edius Pro 5
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