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【PR】2011年4月1日「クライシス 2」がついにリリース。パワーアップしたナノスーツで,人類の存亡を賭けた激しい戦いに挑め
2007年11月にエレクトロニック・アーツから発売された「クライシス」は,ドイツのデベロッパであるCrytekが制作したFPSで,同社が独自開発した「CryENGINE 2」によって描き出されるハイレベルなグラフィックスが話題になったタイトルだ。
PC専用のCryENGINE 2は,当時の最新グラフィックス技術や物理効果など,さまざまなテクノロジーが盛り込まれた,非常に高度なゲームエンジンだった。
だが,そのためクライシスはヘビー級タイトルになり,用意された最高画面でプレイするには,当時のハイエンドPCでも不十分だと言われるほどであり,その状況は現在でもあまり変わっていない。ちなみに,クライシスのグラフィックス技術を紹介した記事を2007年12月26日に掲載しているので,興味のある人は参照してほしい。
「クライシス 2」公式サイト
プレイするためのハードルは低くないものの,ゲームそのものの評価は非常に高く,Metacriticのメタスコアで91ポイント(2011年3月31日現在)をマークしているほか,多くのメディアが本作を「PC Game of the Year」に選んでいる。このように,PCタイトルとしては成功を収めたものの,世界累計のセールスは138万本と,期待されたほどのメガヒット作とはならなかった。
この経験からCrytekは,以後PC専用タイトルは作らないと宣言。彼らが新たに開発した「CryENGINE 3」は,PCのほか,PlayStation 3版とXbox 360版の制作も容易な,マルチプラットフォーム対応のゲームエンジンになった。
このCryENGINE 3を使って作られた最初のタイトルが,ここで紹介する「クライシス 2」というわけだ。もちろん,対応機種はPCのほか,PlayStation 3とXbox 360で,北米では2011年3月22日に発売され,日本では4月1日に発売される。今回初めてコンシューマ機市場にデビューするクライシス 2は,果たしてどのようなゲームになのだろうか。
南の島のジャングルからコンクリートジャングルへ
崩壊したマンハッタンで,何が起きているのか?
したがって,大都会を背景にするのはクライシス 2が初めてとなり,その点も注目されている。ジャングルの専門家が,コンクリートジャングルを描くとどうなるのか,というわけだ。
前作クライシスの舞台は,2020年のフィリピン海に浮かぶ小さな島,リンシャン島。数百万年前に地球に不時着したエイリアンが目覚め,それをめぐって北朝鮮人民軍とアメリカ軍,そしてエイリアンが三つ巴の戦いを繰り広げるというのが,その内容だ。
プレイヤーはアメリカ軍特殊部隊「ラプターチーム」のノーマッド中尉となり,島に偶然いたアメリカの考古学者チームの救出と,なぜ北朝鮮軍が島を占領したのかを探ることになる。
ゲームのクライマックスは,完全に覚醒したエイリアンとアメリカ軍空母機動部隊との全面衝突という迫力ある展開になるのだが,結末はやや曖昧なままだった。
クライシス 2の物語は,そんなリンシャン島での出来事から3年後,2023年から始まる。主人公は前作のノーマッド中尉に代わり,海兵隊偵察部隊のアルカトラズ(Alcatraz)が新たに務めることになった。
島での事件のあと,異常気象が世界を襲い,マンハッタンでは,驚異的なスピードで伝染し,人々を死に至らしめる疫病が蔓延していた。摩天楼のあちこちから黒い煙があがり,大規模な地殻変動によって道路は寸断。アメリカ最大の都市は今や,崩壊寸前という状況だ。
アルカトラズの任務は潜水艦でニューヨークに接近し,今回の災厄の鍵を握るとされる人物を無事に市内から救出すること。しかし,思わぬいきさつから,彼は最新の軍事テクノロジーを満載した「ナノスーツ」を身にまとい,C.E.L.L.やエイリアンの徘徊するマンハッタンを駆け抜け,この災厄の原因を突き止め,終息させなければならなくなるのだ。
比較的シンプルなストーリーラインを持っていた前作に比べ,クライシス 2では気鋭のイギリス人小説家Richard Morgan氏が書き下ろしたオリジナルストーリーが採用されている。Morgan氏は,「オルタード・カーボン」「ブロークン・エンジェル」という2冊の邦訳で日本にもファンの多いSF作家で,アンチユートピアをテーマにした作風がよく知られている。
クライシス 2の物語も非常にミステリアスだ。プレイヤーには「行くべき場所」や「やるべきこと」などは教えられるが,その理由や,背後で起きていることなどは,ゲームの進行に沿って細切れに与えられるのみ。
なぜC.E.L.L.がアルカトラズを捕らえようとするのか? エイリアンの目的とはなんなのか? といった疑問を抱きつつ,プレイヤーは激しい戦闘に巻き込まれていく。そして,それらのさまざまな疑問の答に迫ることが,プレイを続けるモチベーションになるのだ。
さらに,Morgan氏がクライシス 2のキーエレメントとして選んだのが,ほかでもないナノスーツだ。前作では,便利な戦闘装備程度の存在だったナノスーツだが,今回はエイリアンの謎に迫る重要なアイテムとしての位置を与えられている。
ゲームで語られる説明にはふんだんにSF用語が使われているため,ファンでないと理解するのはちょっと難しいのだが,新たな「ナノスーツ 2.0」には,前作では考えられないような機能が組み込まれているのだ。
ちなみに,このスーツを制作したのもCryNet Systemsで,そのへんもちょっとした伏線になっていたりいなかったりする。
ストーリーの鍵を握る重要なアイテム
パワーアップしたナノスーツを使いこなせ
というわけで,クライシスシリーズを特徴づけるアイテム,ナノスーツの新機能について紹介しよう。前作クライシスでは,「スピード」「ストレングス」「アーマー」,そして「クローク」というナノスーツの持つ四つの機能を適宜切り替えて戦っていった。ちなみにクロークとは,いわゆる光学迷彩のことで,これを使えば,姿を消して敵に気づかれることなく移動/接近ができる。
クライシス 2では,あまり使用頻度の高くなかったスピードとストレングスが省略され,基本的にクロークとアーマーだけになった。どちらの機能を使用していても,移動中に所定のキー/ボタンを押すことで高速移動できるし,「パワーキック」「パワージャンプ」といった,ストレングス的な能力も発動可能だ。
前作のプレイヤーならご存じのように,すべての機能はエネルギーを使うので,数多くの敵と戦っている場合など,常にエネルギーの減り方に気をつかわなければならない。
とくにクロークはエネルギー消費量が多く,敵の目の前でエネルギーが切れてクロークが解除されたりするとたいへんカッコ悪いので注意が必要だ。あ,バレちゃった! ってね。
また,何もしないでいると,エネルギーは自動的に回復するが,難度ノーマルの場合,回復速度は前作に比べて速くなった印象だ。
さらに,便利な機能として「バイザー」が追加されている。バイザーを下ろすことで,マップ上にある敵の位置や戦略ポイント――つまり武器や銃弾が補給できる場所や,戦闘で有利な地点などが画面にビジュアル表示されるもので,しかるべき場所に到達すると,ナノスーツが「戦略オプション使用可能」と教えてくれる。
バイザーを上げると表示は消えてしまうが,バイザー上でマークしておいたものは,常に表示され,例えば敵をマークしておけば,戦闘中にそいつの所在位置がすぐに分かり,銃弾もわずかながら当てやすくなる。
プレイヤーは,これらの機能を使って戦いを進めていくことになる。いうまでもなく,ナノスーツは非常に強力で,クロークでこっそり接近してナイフを振るう「暗殺」は緊張感が高く楽しい。
また,敵をつかんで放り投げれば,相手がC.E.L.L.の兵士だろうがエイリアンだろうが一撃。ついでに,パワーキックで車を蹴り飛ばし,敵にぶつけるといった荒技も面白い。
では簡単なゲームかといえば,必ずしもそうではなく,難度は比較的高めだ。基本的に主人公1人で多数を相手に進んでいくプレイスタイルになっているため,うっかり囲まれると,かなりきついことになる。
クロークを使用しながら,一発でも銃を撃つとエネルギーが急激になくなるし,アーマーが切れたときに受けるダメージは非常に大きい。
しかも,出現する敵の数は多く,積極的に移動して背後に回ろうとしてくる者までいるため,ナノスーツで鎧袖一触とはいかないのだ。ゲームが進むにつれて移動が速く装甲も固い敵が次々に登場してくるため,どんどん厳しい戦いの連続になってしまうはずだ。
エイリアンを倒して,細胞を集めると
ナノスーツをパワーアップさせられる
こういう場合に役に立つのが,ナノスーツのカスタマイズだ。そう,クライシス 2では,ナノスーツのさまざまな機能を強化/追加できるようになったのだ。
カスタマイズできる機能は多岐にわたっており,ステルス,アーマー,パワー,そしてバイザーの四つのカテゴリに分けられている。そして,例えばステルスの「隠密作戦」を選べば,足音が低減して発見されにくくなったり,パワーの「機動力強化」を選べば,出っ張りをつかむときの速度が上がったり,ダッシュやジャンプ時のエネルギー消費が減るといった具合だ。
このカスタマイズを行うにはポイントが必要であり,それをどこで得るのかといえば,なんと,エイリアンを倒して彼らが残した細胞を集めることになる。エイリアンの細胞がなぜナノスーツの機能強化に役立つのか,その理由については,物語の根幹と密接に関係しているため詳しくは書けないのだが,ゲーム的にはエイリアンを倒す強い動機になる。
前作でもゲームの後半でエイリアンとの戦いになったが,あまり評判の良いものではなかった。なにしろ,あちらこちらフラフラ動いて狙いづらいうえ,苦労して倒しても何も得るものがなく,単に弾丸が消費されるだけだったからだ。
クライシス 2ではその点を考慮し,彼らの細胞を集めるというフィーチャーを導入することでエイリアンを倒すべき動機づけが行われている。しかも,カスタマイズの効果はかなり高いので,ヤツらをやっつけずにはいられなくなってしまうのだ。
とはいえ,上にも書いたようにエイリアンは――前作よりは人間っぽい動きをするようになったとはいえ,かなり手強い相手であることに変わりはなく,とくに強力な装甲を備えたタイプには手こずる(そのぶん,たくさんの細胞が手に入る)。
しかも,カスタマイズに必要なポイントは高めの設定なので,状況によってはクロークですり抜けるという判断も要求されるだろう。もっとも,彼らはクロークの動作を停止させるデバイスを持っているようなので,どうしても戦闘になってしまうこともある。
いずれにせよ,クライシス 2ではナノスーツの使用方法が大きく変わり,より直感的な操作が可能になったという印象だ。最初のうちは遮蔽物の背後に隠れて撃つなど,普通のFPSとあまり変わらない戦い方になってしまうことが多いかもしれない。
だが,ゲームに慣れるにしたがって,例えば驚異的なジャンプ力を使って敵の背後に回ったり,可燃性のドラム缶を思い切り投げつけて爆発させたり,クロークですり抜けたりと,ナノスーツの能力を存分に使った派手で爽快な戦いが可能になるはず。
敵を全滅させたあと,ナノスーツを使えばこういう戦い方も可能だったかもしれないと気付くことも多く,リプレイ性を高める理由の一つにもなっている。
圧倒的なグラフィックス,先の読めないストーリー
帰ってきたクライシスは,大作感も十分
前作で好評だったのが,広大なマップを使った自由度の高いプレイだ。敵兵士と戦いながら着実にルートを進んでいってもいいし,ボートを奪って湾を突っ切り,一気に目標に突入してもかまわないという感じで,好きな戦い方が選べた。
クライシス 2でもそのフィーチャーは健在で,一つのステージをクリアするためにさまざまな方法が選べる。前作に比べて二次元的な広がりは少なめだが,摩天楼の林立するマンハッタンらしい,高低差を活かした戦闘が楽しめる。
戦術的に有利な高い場所を確保したり,アーマー機能を使って高所から飛び降りたりなど,前作同様のクリエイティブな戦いが可能になっているのだ。
マップも詳細に作り込まれており,敵を倒したあとマップを調べ,この階段があの場所につながっているのなら,こういう戦い方があったかもしれないなどと思いつくことが多い。これもまたリプレイ性を高める理由の一つだ。
もちろん,果てしなくどこへでも行けるというわけではないのだが,あまり関係ないであろう場所まで細かく作り込まれていることから,プレイヤーに「広い場所で戦っている」というイメージを与えることに成功しているのだ。
それにしても,CryENGINE 3の描く崩壊したマンハッタンのグラフィックスは予想以上に見事で,圧倒される。ウォール街やタイムズスクエア,グランド・セントラルなど,ニューヨークを代表する場所が廃墟のようになり,そこかしこに終末的な状況が再現されていて,ゲームを進めるにつれて,まるで自分が実際にそこにいるような気分になってくる。
ちなみにクライシス 2は,PCおよびPlayStation 3,Xbox 360の全機種で3D立体視が可能になっているので,対応するディスプレイを持っていれば,さらにゲームに没入できるはずだ。
見上げるばかりのビルが爆音と共に崩壊し,エイリアンの戦闘機が地上攻撃をしつつ迫ってくるシーンなど,3D立体視でさらに迫力が増すことだろう。
Crytekが満を持して放つクライシス 2は,前作クライシスの雰囲気を残しつつ,新たなフィーチャーを数多く盛り込んだ野心的な作品になっている。戦闘そのものはシビアだが,戦略性の高さは面白く,ゲームのテンポも良好だ。しかも,リプレイアビリティも高い。
また,上にも書いたようにグラフィックスは圧巻で,崩壊したマンハッタンというアポカリプティックな状況も,,雰囲気作りに一役買っている。二転三転するストーリーには引き込まれ,つい先を知りたくなって,なかなかプレイを止めることができないだろう。
タイトルは聞いたことがあるが,PC版しかなかったのでプレイしていないという人も,この機会にぜひ挑戦してほしい。
「クライシス 2」公式サイト
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(C)2011 Crytek GmbH. All Rights Reserved. Crysis, Crytek and CryEngine are trademarks of Crytek GmbH. EA and the EA logo are trademarks of Electronic Arts Inc. All other trademarks are the property of their respective owners.
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