プレイレポート
アドホックモードによる通信プレイが楽しいシリーズ最新作。「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」“未完成抑止版”をプレイした
ビッグボスが設立した武装要塞国家「アウターヘブン」の前身となる組織,「国家なき軍隊」を中心にストーリーは展開し,これまで語られることのなかった真実が明らかになっていく。
もちろん,MGSシリーズのキモともいえる,ステルスアクションを利用したゲームデザインは本作でも健在だ。その上,シリーズで初めて,アドホック通信を利用した協力プレイが可能になっている(最大4人まで参加可能)。
友人達とPSPを持ち寄ってMGSの世界で遊べるのは,PlayStation 3でサービス中の「METAL GEAR ONLINE」とも違う感覚が味わえるだろう。
当初,本作の発売日は3月18日(木)とアナウンスされていたが,1月末に発売日変更が発表となった。そのため,本作で遊べる日が少し遠のいてしまったことを残念に思っている人もいるはず。
だが,昨年11月1日より,本作の体験版第二弾「未完成抑止版」が,公式サイトやPlayStation Storeで配信されている。発売日までは,この体験版を使って操作方法やゲームシステムなどに慣れ,自らの肉体と精神をMGS PW仕様に変更しておくと良いだろう。
そこで本稿では,この未完成抑止版の概要と,プレイした感想などをお伝えしていこう。
未完成抑止版に触れたことのない人はもちろんのこと,配信開始直後に軽く触ったものの,その感触を忘れつつあるといった人が,製品版の発売日に向けてMGS気分を高めてくれると嬉しい。
四つのミッションが楽しめる「未完成抑止版」
未完成抑止版には,東京ゲームショウ 2009会場で配信された「未体験抑止版」の“チュートリアル/オープニング”“拠点制圧”“対戦車戦”という三つのミッションに加え,“山岳施設突入”という新たなミッションが追加されている。
さらにアーティストデモという機能も実装されており,デモシーン内での視点変更や,ズームなどが可能となった。
ちなみに筆者は,オープニングデモ時に女性キャラクターのパスに視点をズームしたのだが,これがなかなか凄いことに。このあたりの詳細はここではあえて語らないが,かなりの見応えだ。未完成抑止版をダウンロードしたら,ぜひ試してみてほしい。
チュートリアル/オープニングでは,攻撃方法や各種操作説明など,ゲームの基本を学ぶことができる。まずは,ここできちんと操作をマスターしておこう。
ちなみに本作の操作方法には,“シュータータイプ”と“アクションタイプ”の二種類が用意されている。
●シュータータイプの主な操作方法
・アクション:方向キー↑
・武器選択:方向キー→
・しゃがみ,ホフク:方向キー↓
・装備品選択:方向キー←
・移動:左スティック
・カメラ操作:△○×□ボタン
・武器構え:Lボタン
・攻撃:Rボタン
●アクションタイプの主な操作方法
・カメラ操作:方向キー
・移動:左スティック
・アクション:△
・武器,装備品選択:○ボタン
・しゃがみ,ホフク:×ボタン
・攻撃:□ボタン
・カメラリセット:Lボタン
・武器構え:Rボタン
また,これに加え隠し要素として“ハンタータイプ”もある。こちらは,各ミッション中に「PAUSE」を押してポーズメニューを出し,「詳細マップ」タブで“上上下下左右左右×○”という“コナミコマンド”を入力すると,ジングル音が鳴って操作方法がハンタータイプに変更されるというもの。
この設定は,そのミッション中のみ有効で,ミッション選択メニューに戻ると,元のキー設定へ戻るとのことだ。
●ハンタータイプの主な操作方法
・カメラ操作:方向キー
・移動:左スティック
・武器構え,攻撃:△
・アクション:○
・素手攻撃,構え解除:□
・しゃがみ,ホフク,ローリング:×
・カメラリセット,アイテム選択,:Lボタン
・武器選択,精密射撃:Rボタン
どのタイプで操作するかは,プレイヤーの自由。両方を試してみつつ,自分の好みに合った操作方法を選ぶといいだろう。
筆者はシュータータイプでプレイ中なのだが,シュータータイプはカメラをボタンで操作することになるため,慣れないうちは照準などを定めにくい。どちらかというと,アクションタイプが万人向けの操作方法という印象だ。
もちろん,先日MGS PWとのコラボが発表された「モンスターハンターポータブル 2nd G」に慣れているなら,ハンタータイプを選んでみると遊びやすいだろう。
なお,ミッション開始時には,スネークの装備品を4種類から選択できる。もちろん,それぞれ武器/防御力/カムフラ率が異なっているので,ミッション内容に合わせた装備で挑もう。
協力プレイが予想以上に楽しい。これが未完成とは!
筆者は未体験抑止版をプレイしておらず,この未完成抑止版が初プレイだったのだが,チュートリアルの親切さに助けられ,すんなりゲームに入り込めた。最初のうちこそ操作性に若干戸惑いはしたものの,二つめのミッション“拠点制圧”をプレイしている段階で,かなり自由にビッグボスを動かせるようになったのだ。
また,協力プレイも試してみたところ,上手い人が先導してくれれば,一人ではきつかったミッションもスムーズに進められた。敵に見つかってしまった時などはかなり焦ってしまうが,そこはフォローしてくれる仲間さえいれば,何とか乗り切れるという感じだ。
ただし,スタンドプレイに走った結果,仲間に迷惑をかけてしまう局面もあった。仲間との連携が,何より大事なシステムであるといえるだろう。
敵に気配を悟られないよう,ステージを攻略する緊張感が,MGSシリーズの大きなウリ。本作では,そんな緊張感を仲間と共有できるということもあり,これまでのシリーズとは大きく異なる楽しみ方ができる。
ちなみに,各ミッションを特定の条件でクリアすると,プレイヤー名と成績が刻まれたPSPの壁紙(全4種)を入手できる。手に入る壁紙と条件は,以下のとおりだ。
シングルモードでいずれかのミッションを,ランクSかAでクリア |
コープモードで拠点制圧のミッションを,ランクSかAでクリア |
コープモードで山岳施設突入のミッションを,ランクSかAでクリア |
コープモードで対戦車戦のミッションを,ランクSかAでクリア |
なお前述のとおり,未完成抑止版は公式サイトやPlayStation Storeで配信中だ。製品版の発売日まで,もう少し時間があるが,それまでは未完成抑止版をダウンロードして腕を磨きつつ,来るべき日に備えておこう。
「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」公式サイト
斬新なプレゼンと衝撃のコラボ企画。取材陣のド肝を抜いた「メタルギア ソリッド ピースウォーカー」完成披露発表会をレポート
- 関連タイトル:
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER
- この記事のURL:
キーワード
(C) 2010 Konami Digital Entertainment