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BenQ ZOWIE,ゲーマー向け液晶ディスプレイ新製品「XL2735」の実機を大公開。次世代製品のポイントに西川善司が迫る
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印刷2016/09/27 00:00

テストレポート

BenQ ZOWIE,ゲーマー向け液晶ディスプレイ新製品「XL2735」の実機を大公開。次世代製品のポイントに西川善司が迫る

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 BenQのゲーマー向け製品ブランドであるZOWIEは,ゲーマー向け液晶ディスプレイの新製品「XL2735」を開発中だと,2016年6月の時点でアナウンス済みだが(関連記事),現地時間9月22日より25日の日程で中国上海市において開催された「Counter-Strike: Global Offensive」のトーナメント「eXTREMESLAND ZOWIE Asia CS:GO 2016」においてZOWIEは,アジア地域で初めてその実機を公開した。

アジア地区で初公開となったXL2735。日本での発売時には最後に「Z」が付いて「XL2735Z」という製品名になる見込みだそうだ
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Chris Lin氏(Associate Director, IT Display Products Gaming Product Division, BenQ)
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 eXTREMESLAND ZOWIE Asia CS:GO 2016の会場が,BenQの上海支社ビル内だったこともあり,アジア地域では発売前のXL2735を,ZOWIEは,トーナメント参加チームの練習プレイ用ルームに設置。アジア地区のトッププレイヤーに試用してもらったうえで,その使用感などをリサーチするのが,主な目的だったようだ。
 筆者は,そんなXL2735の実機を触ったうえで,BenQでゲーマー向け製品部門を率いるChris Lin(クリス・リン)氏から話を聞くことができたので,今回はその内容をまとめてお伝えしたいと思う。

BenQの中国上海支社ビル。この巨大なビルには,実際にはBenQだけでなく他の企業も入居しているそうだ。期間中は,このビルの1FとB1Fがトーナメント会場となっていた
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トーナメントには,日本のRascal Jesterをはじめ,アジア地区から16チームが参加(左)。右はXL2735を使った練習中の様子だ。Rascal Jesterの面々もBenQのスタッフからXL2735の使用感をヒアリングされていた
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XL2735とはどんな製品なのか,基本スペックを確認


XL2735と接続したPCから画面のプロパティを出してみた。2560×1440ドットの144Hz対応である
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 XL2735は,27インチワイド,解像度2560×1440ドットのTN液晶パネルを採用するディスプレイだ。中間調(Gray-to-Gray)応答速度は従来のXLシリーズと変わらず1ms。AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync」に対応している。
 輝度は250nitで,静的コントラスト比は公称1000:1。映像輝度に応じてバックライトの明暗を制御した場合の動的コントラスト比は1200万:1だ。

XL2735の液晶パネルを,筆者が持参したデジタル顕微鏡で,光学300倍の拡大撮影した写真(左)と光学150倍の拡大撮影した写真
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 ビデオ入力インタフェースはDisplayPort 1.2×1,HDMI(Type A,1.4)×2,Dual-Link DVI-D×1,別途,ビデオ入力インタフェースと同じ並びにサウンドのライン出力端子用となる3.5mmステレオミニピン×1,そして本体向かって左側面に2系統のUSB 3.0(Type-A)ポート×2とヘッドフォン出力およびマイク入力用の3.5mmステレオミニピン×2も搭載する。

XL2735の端子群。Dual-Link DVI-Dの左に見えるのは「S.Switch」接続端子で,DisplayPortの右に見えるType-BのUSB 3.0ポートはアップストリーム用だ。本体向かって左側面部に見える赤いボタンのようなものはヘッドセット&ヘッドフォン用フックで,押すと出てくる仕掛けである
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 公称本体サイズは633(W)×226(D)×419〜559(H)mmで,公称重量はスタンド込みで12.5kg。スタンドは140mmの高さ調整が行えるだけでなく,左右±45度のスイーベル(左右回転),−5〜+20度のチルト(上下回転),縦画面へのピボット(旋回)機能も備えており,基本仕様に死角はない。

S.Switchはこれまでどおりかと思ったら,大きな強化が入っていた
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 もはやお馴染みとなったリモコン「S.Switch」は,入力切り換えはもちろんのこと,カスタム画像設定を最大3つ登録して呼び出す機能も備えるが,XL2735におけるポイントは,その設定を,ディスプレイ側でもPC側でもなく,S.Switch側のフラッシュメモリへ保存できるようになったこと。ZOWIEはこれを「Profile to Go」と呼んでいるが,要は,大会が公式ディスプレイとしてXL2735を使っているなら,自宅における設定内容をS.Switchごと持って行けば,現地でも一発で普段の設定を呼び出せるというわけである。

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 ちなみに,ここまで紹介したXL2735のスペックのうち,画面サイズと重量,基本デザイン,垂直リフレッシュレート,FreeSync対応といった部分は,従来製品である「XL2730」(国内製品名:XL2730Z)と同じである。細かいことを言えば,XL2730だと本体正面向かって右の額縁における下側で縦に並んでいたOSD(On Screen Display)操作用ボタンが,XL2735では本体正面向かって下の額縁における右側で横に並ぶようになっているが,違いはその程度である。

 では,機能的に見て,新XL2735のどこが先代機と違うのか? Lin氏は「XL2735の新規アピールポイントは2つある」と語っているので,以下はその2点について紹介していきたい。


XL2735の新規アピールポイント(1)残像低減技術「DyAc」


 Lin氏の言うアピールポイント,1つめが新技術「DyAc Technology」(以下,DyAc)である。
 DyAc(ダイアク)は「Dynamic Accuracy」(ダイナミックアキュレシー)の略語で,効果としては「人間の視覚上の残像」を低減させるものになる。

ZOWIEが示す「DyAcの効果」スライド。同じ144Hz垂直リフレッシュレートでも,DyAcでは見栄えのくっきりさが違うと謳う
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 Lin氏は「DyAcの動作アルゴリズムは,現時点では公開しない」とのことだが,XL2735で表示した映像を240Hzの高速度で撮影したところ,どのような技術か,大枠で想像できた。なので,「筆者による推測を含む」という但し書きを入れつつ,DyAcの機能概要を解説してみようと思う。


 「液晶ディスプレイの動体表示だと残像が知覚されやすい」とはよく言われるが,その理由を「液晶素子の応答速度が遅いから」と思い込んでいる人は少なくない。しかし現在,ディスプレイ機器が採用する液晶素子は,応答速度が遅いと言われるIPS型液晶ですら,速度性能を重視したものなら中間調で5msはある。これは120fpsの表示に必要な応答速度である8.3msよりも高速だ。

 ではなぜ液晶ディスプレイは,応答速度が高速でも残像感がつきまとうのかというと,実は,我々人間の視覚メカニズムに原因がある。
 液晶ディスプレイで,バックライトは基本的に常時点灯している。そのため,新しい表示フレームに表示を切り替えても,直前まで表示していた映像が残像として視覚に残りやすいのだ。これを俗に「ホールドボケ」と言う。

ホールドボケの概念。ある動画でフレームAからフレームBへ移り変わるとして,液晶ディスプレイでは,フレームBを表示する直前までフレームAを表示しているため,人間の目は,「直前まで表示されていたフレームA」を残像として知覚してしまう
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 このホールドボケを低減させる一番シンプルな方法は,「残像が視覚されにくい」とされたブラウン管の表示方法に倣って,次のフレームを表示する前に前のフレームを漆黒で掻き消すことだ。これは「黒挿入」とか「疑似インパルス駆動」とか呼ばれるテクニックである。

こちらが黒挿入もしくは疑似インパルス駆動の概念
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 DyAcでは,入力された映像フレームに基づいて液晶画素を書き換えている間にバックライトを消灯させ,それまで表示していた前フレームの映像を見えなくする。その間に,入力された新しい映像フレームの内容に書き換えるが,液晶画素の応答中(=映像フレームの書き換え中)もバックライトは消灯のままとして,ユーザーには見せない。そして,液晶画素が目的の表示状態になったときにバックライトを再点灯させる。

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 このバックライト消灯と再点灯は,液晶画素が目的の表示画素状態になるまでの状態変化を隠蔽すると同時に,前フレームを視覚的に消し去ることでホールドボケの低減効果をもたらすわけである。液晶の状態変化(=応答中の動作)は昔の液晶とは違って一瞬で完了するものの,それでも,わずかながら残像の原因となるので,隠蔽できるなら,それに越したことはない。

 さて,以上の説明を読んで,鋭い人は気付いてしまったかもしれない。
 この手法だと,伝送されてきた映像を直には表示しないことになる。液晶画素の応答期間中は消灯して表示していないので,動作アルゴリズムの理論的に,どうしても最大1フレーム時間分の遅延が発生するのである。

XL2730(左)とXL2735(右)の挙動を比較チェック中の筆者。ZOWIE提供の映像だけでなく,持参したテスト映像でもチェックさせてもらったが,確かに残像低減の効果は高かった
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 ただ,120fps時に1フレームは8.3msであり,144fpsなら約7ms。普段,我々が慣れ親しんでいる,60fps時の16.67msという1フレーム時間と比較すれば,0.5フレーム分以下の遅延で済んでいることになる。なので,ユーザーの使用感としては問題ないという判断を,ZOWIEは下しているわけだ。

 Lin氏によれば,DyAc機能はフレームレート(≒リフレッシュレート)が100fps(=100Hz)以上の映像に対して自動的に介入するよう設計されており,100fps未満の映像に対しては自動的に無効化されるとのこと。なので,100fps以下の映像なら最大1フレームの遅延は回避できる。
 その場合,ホールドボケ低減はなくなるため,従来どおりの残像感を体感することにはなるが,その分だけ低遅延を実現できることになる。

ムービーから切り出した例。こんな感じで,XL2735では,バックライトの非表示エリアが全体ではなく,一部になっている
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 さて,先ほど示した「240fps高速度撮影した映像」を注意深く観察すると,バックライト消灯が画面全体で起きているわけではなく,上から下に向かって黒帯(=バックライト消灯エリア)が走るような表示となっていることに気が付く。
 これは,入力映像が伝送されてきたそばから液晶画素の書き換えを行い,応答している当該画素の領域のみでバックライトを消灯させ,応答完了後に再点灯させる制御の証である。こういった,画面の上から順番に横帯状に区分けした領域をひとかたまりとしてバックライトの消灯および再点灯制御を行う手法のことを映像技術業界では「バックライトスキャニング」というのだが,DyAcは,シンプルな黒挿入ではなく,このバックライトスキャニングを採用しているものと見られる。

 XL2735は,規定の液晶画素駆動電圧よりも瞬間的に電圧を上下制御させることで液晶応答速度を速める,いわゆる「オーバードライブ駆動」技術を,従来どおりの「AMA」(Advanced Motion Accelerator)として実装しているが,DyAcはおそらく,AMAと連動して動作しているのだろう。

ゲーム向け画質機能周りのOSDメニュー。見る限り,従来製品とそれほど大きく変わった印象はない。DyAcは液晶パネル側に組み込んである機能なので,OSDメニューからのオン/オフ制御はできないとのことだ
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 「液晶応答の隠蔽とバックライトスキャニングの組み合わせ」自体は,既存の液晶テレビで比較的広く採用されており,液晶ディスプレイにおいても採用例はある。もしかすると,DyAcでBenQはそれ以外の独自技術を併用しているのかもしれないが,現状では,「従来は主に動画再生用で使われてきた技術を,ゲーム用途に転用し,弊害が生じる恐れがある条件では自動的に無効化するよう設定したものである可能性が高い」という見立てが限界だ。
 それだけでもかなり画期的なのだが,実際のところがどうなのかは,ZOWIE側による情報開示を待つ必要があるだろう。


XL2735の新規アピールポイント(2)集中力を高めるための「Shield」


 XL2735でZOWIEは,DyAcのような電気的なものとは別に,デザインからのアプローチによる新機能も搭載した。

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 それが本体正面向かって画面左右に取り付けられたプラスチックの板で,これにZOWIEは「Shield」(シールド)という名を与えている。
 Shieldは,いわゆる遮光用途のフードのようなものかと思いきや,そうではないそうで,ユーザーの視る位置から画面外の様子が見えてしまうのを防ぐためのものだという。

 Shieldは,蝶番(ちょうつがい)のような機構によって可動させられるようになっており,それこそ遮光フードのようにユーザー側に突き出す角度から,その180°反対側まで動かすことができる。もちろん,左右のShieldをそれぞれ異なる角度に設置しておくことも可能だ。

Shieldの可動範囲は180度。任意の角度で留めることができる
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Shieldは幅広のいマイナス溝が切ってあるネジで固定されている。なので,コインドライバーなどがあれば簡単に取り外せる
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 上辺側にShieldがないことを不思議に思う人もいるだろう。かくいう筆者もその一人なので,その理由を尋ねたところ,Lin氏からは「Shieldは遮光フードではなく,あくまでも集中力を高めるためのものだ。我々開発側の評価において,上辺側への設置は不要と判断した」という回答が返ってきた。
 ちなみにこのShieldはネジ留めされており,簡単に取り外せる。不要だと思うなら付けなくてもいいのだ。


XL2735,日本での発売はいつ?


ディスプレイの高さを設定するためのガイドはXL2735でも採用するのがよく分かるイメージ
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 気になると発売時期と価格だが,Lin氏によると,すでに量産自体は始まっており,欧州市場の一部では先行販売も行われているという。
 ちなみにその実勢価格は,ざっくり800ユーロ(※税別,2016年9月27日現在)。日本円換算で9万円強といったところで,これがある程度の目安にはなるだろう。XL2730の実勢価格が7万5000〜8万4000円程度(※税込,2016年9月27日現在)だから,XL2735は,XLシリーズとして最も強気な価格設定で国内市場へ登場することになるかもしれない。

OSDメニューはすでに日本語対応を果たしていた
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 日本をはじめとするアジア市場,そして北米市場における発売はこれからだそうで,「早ければ2016年内,遅くても2017年初頭には発売になる可能性が高い」(とLin氏)。ただ,Lin氏とは別のマーケティング担当者によると「コンセプトが特徴的な製品ゆえ,各地域ごとのマーケティング戦略を,現在も練っているところ」とのことである。
 XLシリーズの次世代モデルが気になる人は,もう少しの辛抱だ。

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BenQのXL2735製品情報ページ(英語)

  • 関連タイトル:

    ZOWIE(旧称:ZOWIE GEAR)

  • 関連タイトル:

    XL,XR,RL

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