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「Team 4Gamer.net」も参戦中の「ARMORED CORE V」クローズドβテスト。ついにプレイできたシリーズ最新作のファーストインプレッションをお届け
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印刷2011/07/15 13:00

プレイレポート

「Team 4Gamer.net」も参戦中の「ARMORED CORE V」クローズドβテスト。ついにプレイできたシリーズ最新作のファーストインプレッションをお届け

 フロム・ソフトウェアが10月20日に発売を予定しているメカアクション「ARMORED CORE V」PlayStation 3 / Xbox 360)。同社の看板シリーズ「アーマード・コア」の最新作として,ロボットゲームファンの期待を集めている本作は,7月8日から7月22日までの期間でPS3版のクローズドβテストが実施されており,ようやくどのようなゲームなのかが見えてきた。

 詳細なプレイレポートは,がっつりやりこんでからお伝えするとして,まずは今回のテストでどのような内容をプレイできるのか,その手触りはどうだったのかに焦点を当てて,ファーストインプレッションをお届けしよう。

 なお,今回はPS3版のクローズドβテストでプレイしたが,Xbox 360版のテストも7月19日〜8月1日に実施される予定だ。こちらはPS3版テストで行った調整が反映された状態で開始されるほか,一部内容も異なっているとのことである。

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「ARMORED CORE V」公式サイト



CBTで使用できるパーツは約50種

タイプの異なる各脚部も選択可能


パーツカテゴリは以下のようになっている
【1】HEAD 【2】CORE(内部にGENERATOR/FCS/RECON UNIT,背部にBOOSTER) 【3】ARMS 【4】LEGS 【5】ARM UNIT L R 【6】SHOULDER UNIT 【7】HANGER UNIT L R
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 「アーマード・コア」シリーズ最大の特徴といえば,さまざまなパーツを組み合わせて自分だけの機体を作り上げられること。今回のクローズドβテストでは,最初に所持しているパーツや,資金を貯めてショップで購入できるものなど,合わせて約50種のパーツを使ってアセンブルを楽しめる。
 本作の製品版では500種類以上ものパーツが登場するとのことなので,単純計算でいえば製品版の約10%のパーツが確認できるということになるだろうか。50種類といわれるとそれほど多くなさそうに聞こえるかもしれないが,主な攻撃手段であるアームユニットは13種,機体の移動方法や速度に大きく影響する脚部は7種と,組み換えによる変化の大きなカテゴリは多めにパーツが用意されていたので,多様な機体バリエーションを試すことができた。

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 とくに脚部は,バランスのとれたオーソドックスな中量二脚をはじめ,軽量二脚,重量二脚,軽量逆関節,重量逆間接,四脚,タンクと一通りのパーツが揃えられていたので,それぞれの挙動をチェックできるようになっていた。
 軽量機体と重量機体は,もはや別のゲームではないかというほど機動力に差があり,その一方で,搭載できる武器の数や耐久力に相当な違いが出てくるため,アセンブルによる機体性能の変化はかなり極端になりそうだ。

 極端という意味では,武器の攻撃属性,そして装甲の防御属性も大胆な設定になっていると言えよう。
 武器には,物理的な衝撃を利用した「KE」,化学反応によって生じるエネルギーを利用した「CE」,熱エネルギーを利用した「TE」という3つの属性があり,アセンブルによって,これらから受けるダメージに大きな差が出る。1つの属性に特化して防御力を高めた場合には,その属性の攻撃をほとんど無効化してしまえるほどだ。装備中の武器によってはまったく歯が立たない敵と対峙することもありうる。おそらく,これらはマルチプレイでの役割分担を意識した設定ということなのだろう。

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キーアサインを見ると難しそうな新操作

動かしてみたら意外にイケそう


 本作では,下に掲載したキーアサイン画像のとおり,新アクションの追加などによって操作方法が一新されている。

一見,かなり操作が難しそうなキーアサイン
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 正直,最初にこれを見たときは「ブースト」「グライドブースト」「ハイブースト」「ブーストチャージ」「ブーストドライブ」と,「一体どれだけブーストを使い分けなきゃいけないんだ!」と思ったのだが,実際に動かしてみると,意外に問題なく操作できてしまった。
 というのも,例えば壁などを蹴って移動するブーストドライブは,同じ[×]ボタンに割り当てられている「ジャンプ」に動きが似ているので,「あ,要するにジャンプの延長線上にあるアクションなのね」と理解できるのだ。
 ほかのアクションについても,「左スティックは移動で,左スティック押し込みは高速移動のグライドブースト」と覚えやすく,見た目ほどの難しさはない。実際,今回の操作は今まで以上に難しそうだと感じていた筆者が,少し練習するだけで,かなりカッコイイ挙動で飛び回れるようになったのだ。むしろロボ好きであれば,新アクションのおかげでギュンギュン動くACに興奮するのは間違いない。

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 基本的な操作は,チュートリアルで覚えられるほか,敵の出現しないマップで好き勝手に動き回れる「ACテスト」もあるので,初めてアーマード・コアシリーズに触れる人でも,操作をしっかり学んでから実戦に挑める。

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 ちなみに,全体的な操作感は,かなりTPSライクになったという印象。本作では,右スティックで視点を動かして画面中央のロックオンサイト内に敵を捕捉し,ロックオンしてから敵を攻撃するのが基本操作となるのだが,これがちょうど,TPSで敵にレティクルを合わせる感覚に近いのだ。
 もちろん,ロックオンサイトを敵に合わせる動作自体は,従来シリーズにもあったが,本作ではインタフェースがかなりスッキリしているので,余計にTPSっぽさを感じるのではないか。また,サイト内にいる敵へのロックオンを手動で切り替えたり,解除したりといった操作がなく,完全に自動でロックオンが行われることも,そう思う要因の1つと言えそうだ。

 FPSやTPSを好んでプレイする筆者は,悪くない操作感だと思うのだが,従来作品をプレイしてきたシリーズファンであればあるほど,違和感はあるかもしれない。ベテランプレイヤーであっても,しっかり操作を学んでから出撃したほうがいいだろう。

従来作品のインタフェースは,数々のパラメータによってゴチャゴチャしていたが,それはそれで「ロボットっぽさ」があったので,本作のスッキリ具合には若干寂しさを感じる。多くの情報を表示させたいときは,「スキャンモード」を起動して索敵を行う
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ストーリーミッションは歯ごたえ十分


 本作には,「ストーリーミッション」と「オーダーミッション」というシングルプレイ用のコンテンツが存在するが,今回のクローズドβテストではストーリーミッションの最初のステージに挑戦できた。

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 このステージでは,市街地を舞台に戦闘を行うのだが,マップが広めで,さまざまなルートから侵攻できるのが面白い。砲台のような敵兵器が見張っている大通りを,ブースト全開で突っ切ってから叩きのめしたり,敵に見つからぬよう,入り組んだビル群に身を隠しながら,裏側に向かって迂回してみたりと,プレイスタイルや機体に合わせて戦略を考えられるのだ。

 第1ステージながらボリュームもあり,「敵倒したし,そろそろ終わりかな?」などと思っていると,ミッションがアップデートされて次の目標が指示されたりする。なかなかステージの終わりが見えないので,慣れるまではけっこう難しい。
 おそらく,アーマード・コアシリーズを今までプレイしてきたのに,あっさり撃破されてしまったという人も多いのではないだろうか。

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 ちなみに撃破されてしまうと,ミッション攻略失敗となり,機体の修理費やミッション中の弾薬費が請求される。その代わり,ミッションの途中から機体の耐久値や弾薬を回復させた状態で再挑戦でき,その状態でクリアしてもしっかり報酬がもらえるので,アクションゲームがそれほど得意でない人でも,ストーリーを進めていけそうだ。

筆者は,ゲームをスタートしてすぐミッションに失敗し,所持金がマイナスになって悲しい思いをした。同じ目にあったプレイヤーも多いのではないだろうか
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目玉のマルチプレイは人数が揃うとかなり楽しい


 最後に,ARMORED CORE V最大のポイントである,チームによるマルチプレイについて触れておこう。

 本作ではすべてのプレイヤーが,ゲームスタート時にチームに所属することになる。自分がリーダーになってチームを作ってもいいし,誰かが作ったチームに所属してもいい。1人で遊びたいのなら,自分しかいないチームを作ることも可能だ。

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 そして各チームは,領地の獲得を目指して激戦を繰り広げる。
 領地を獲得するには,まず,どこかのチームが所有している領地に「領地ミッション」を通じて攻撃を仕掛ける。今回のテストでプレイできた領地ミッションは,マップ内のヘリをすべて破壊することが目的の「電撃戦」と,砲台をすべて破壊することが目的の「制圧戦」だ。これらには最大5人(4機のAC+オペレーター)で出撃でき,ミッションに成功すると「チームポイント」が獲得できる。電撃戦,制圧戦のいずれも,基本的にマップに配備された砲台が相手となるが,侵攻したタイミングで敵チームが防衛のために待機していた場合,敵チームのメンバーも相手にしなければならない。

 チームポイントが貯まると,ポイントを消費して「決戦ミッション」を行える。決戦ミッションは,必ず敵チームとの直接対決となり,これに勝利すれば領地を獲得できる仕組みである。この領地ミッションと決戦ミッションによる攻防で,各チームは領地の争奪戦を行うというわけだ。

チーム編成と領地争奪戦の流れ
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 さて,この争奪戦をプレイしてみた感想だが,率直に言って,一緒に戦ってくれるチームメンバーがいるなら,むちゃくちゃ面白い。“メンバーがいるなら”というのがポイントで,大人数で遊ぶと,より本作の面白さが体験できるはずだ。

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 その最大の理由となるのは,オペレーターの存在である。オペレーターは,ACに乗らずに全体マップを見続け,ほかの出撃メンバーをサポートする役割を持つ。移動地点や攻撃すべき敵の指示,索敵はもちろん,どの敵がどんな武器に弱いか,残りの耐久値はいくつなのかという,戦闘中に重要な情報も確認できるので,オペレーターの有無でチームの戦力が大きく左右されると言っても過言ではない。
 そのため,ACで出撃中のメンバーは,オペレーターの指示を受けながら一丸となって戦うことになり,その結果勝利できたときの連帯感,達成感が最高に心地良いのだ。

数量限定特典のヘッドセット(関連記事
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 これを味わうためには,4人や5人で出撃できるだけのチームメンバーや,連携を取るためのボイスチャット環境が必要になるなど,ややハードルは高いのだが,ぜひとも体験してもらいたい。
 もしチームの人数が少ない場合には,ほかのチームのプレイヤーを傭兵として雇って出撃もできる。また,ボイスチャット用のヘッドセットを持っていないという人も,製品版の数量限定特典でヘッドセットを入手できるので,発売後は存分にボイスチャットが楽しめるはずだ。

Team 4Gamer.netのエンブレム
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 なお,すでに目撃した人もいるかもしれないが,4Gamerの関係者はフロム・ソフトウェア公認の特別チーム「Team 4Gamer.net」としてクローズドβテストに参加している。エンブレムも「4G」という文字が大きく描かれた特別仕様のものなので,戦場で見かければすぐに分かるはずだ。
 もしもTeam 4Gamer.netと戦うことになったときは,容赦なく叩きのめし……いや,手加減してもらえると……ええと,お手柔らかによろしくお願いします。

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