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[G-Star 2010]「A.V.A.」の開発元RedDuckの新作オンラインFPS「Metro Conflict:Presto」では,キル数を溜めることで特別なパワーが使用可能に
本作は,日本でもサービスが行われている「Alliance of Valiant Arms」(以下,A.V.A.)を開発したRedDuckが,現在新たに開発中のオンラインFPSだ。ゲームエンジンは,A.V.A.とおなじUnreal Engineが使われているとのこと。
前作A.V.A.が「チームで結束してプレイすることで得られる面白さ」にフォーカスしていたのに対して,本作Metro Conflictは,「個人でゲームに参加しているプレイヤーでも楽しめる」FPSを目指して開発が進められているそうだ。
そのための仕組みとして用意されているものの一つが,マッチの途中でクラスを変更できるシステムだ。クラス変更ができないゲームの場合,例えば同じポイントで同じスナイパーに何度も殺されたりしていると,やる気が削がれてしまうことがある。Metro Conflictでは,そんなときもリスポーン時に,特殊なルートでスナイパーのいる場所まで接近できる「リコン」にクラスを変えて,すぐに報復を行うといった行動をとれるのだ。
また,キル数を稼ぐことで,すぐにその場で“何か良いことが起こる”システムが用意されている。これも,個人で参加しているプレイヤーのモチベーションを考慮してだ。その効果には,「すぐに体力が回復する」「スコープで透視が出来るようになる」「無人偵察機や無人攻撃機を呼べる」といったものがある。
キル数を溜めていくことによって,より効果の高い何かが呼び出せるとのことで,キャップである9キルまで溜めると使用できる「弾道ミサイル」は非常に強力だそうだ……と,ここまで聞いて,これって要するに「『コール オブ デューティ』シリーズとかにあるキルストリークじゃないの?」と思ったので,そのまま聞いてみたところ,キルストリークとは違うものだ,という返答が帰ってきた。細かいルールの部分で異なるところがあるという。
ガンナーはガトリングガンなどのヘビーな火器が使用可能な重歩兵。アサルトはそれよりも軽いサブマシンガンなどを使用する突撃兵。リコンは身軽で,マップ内の特定のポイントをよじ登り,他の兵科では行けない所にも行ける。スナイパーはその名のとおりの狙撃兵だ。イメージとしてはA.V.A.の3兵科に対して,新たに銃器のスペシャリスト「ガンナー」が加わったもの,と見てよいようだ。
キル数を溜めて使用できる能力には兵科専用のものがあり,例えば,体力回復はアサルト専用,エリアのスキャニングはリコン専用,といったふうになっているとのこと。
さらに,本作では手に持つタイプのシールドも利用できる。これらの新要素によって,とり得る戦術の幅も広がっているようだ。
また,プレイヤーのストレスを減らす方策の一環として,本作ではリスポーンが早くなっているとのこと。全体的にもゲームがファストペースで進むようなバランス取りがされているようで,スピード感あふれるプレイが楽しめるようになっているという。
グラフィックス的には,USS兵士は正規軍的な強化スーツのようなものを身にまとっており,PLF兵士はレジスタンス然とした格好をしている。ちなみにタイトルにあるメトロというのは「都市」とか「都会」という意味で,「地下鉄」のことではないとのこと。恥ずかしながら,はじめは地下鉄内部で戦うゲームかと思ってしまっていた。
ユニークなのは,これはプロモーションの一環であろうが,PLF側の精神的支柱というか司令官のような人物として,ゲーム内に,韓国のヒップホップアーティスト「Tiger JK」さんが登場しているとのことだ。Tiger JKさんはブースで流されている本作のプロモーションムービーにも登場していた。
A.V.A.はチームプレイが非常に楽しく,仲間同士の絆を強く実感できるFPSだったが,ネット上で濃密なコミュニケーションがとれるコアなプレイヤーにしか,その神髄が楽しめないという側面も持っていた。
メトロコンフリクトは,そのような部分を解消するために,個人参加でも楽しめる作品を目指して開発が進められているとのことだ。韓国での正式サービスは,来年の夏くらいになるのではないかとのこと。日本での展開も視野に入っているそうだ。
- 関連タイトル:
Metro Conflict:Presto
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