本日発売「Dragon Age: Origins」の情報公開第5弾を掲載。今回はさらなるパーティメンバーと，同梱される6種類のDLCについて

　スパイクは2011年1月27日付けで，同社から発売されたファンタジーRPG「Dragon Age: Origins」（PlayStation 3/Xbox 360）の最新情報を公開した。情報公開第5弾となる今回，明らかにされたのはプレイヤーと行動を共にすることになるパーティメンバーについて。また，同梱される6種類のダウンロードコンテンツの説明と，ゲームの中で行われるさまざまな「選択」の意味についても，実例をあげて紹介している。

「Dragon Age: Origins」公式サイト

「Dragon Age: Origins」4Gamer内記事一覧

　というわけで，まずはパーティメンバーについて行ってみよう。ゲームでは最大4人でパーティを組むことが可能で，また，パーティキャンプで随時，仲間を変更できる。とはいえ，選んだ仲間によって物語の展開やクエストの進行が変化するので，いつでも変更できるからといって適当に選ぶのはよくないかもしれない。うーん，難しい。
　パーティメンバーとしてゲームに登場するのは，吟遊詩人の「レリアナ」，戦士の「スタン」，アサシンの「ゼブラン」，精霊の癒し手である「ウィン」，戦士の「マバリ犬」，そして狂戦士の「オグレン」だ。2011年1月20日に掲載した記事で，パーティメンバーの「アリスター」と「モリガン」を紹介しているので，計7人と1匹ということになるが，もしかしらもっといるのかも。いずれにせよ，それぞれ非常に個性的で，誰を選ぶかますます迷ってしまいそうだ。

プレイヤーと行動を共にするパーティーメンバーを紹介

　　レリアナ（吟遊詩人）

　オーレイでは、吟遊詩人は街から街へと渡り歩いて貴族社会に娯楽を提供して回るのと同時に、貴族社会の裏面にも深く関与している。吟遊詩人は、スパイやアサシンを兼ねていることが多いのだ。しかしレリアナは、オーレイでの吟遊詩人としての過去を多く語ろうとはしない。教会での保護を求めてロザリングの村にやってきた彼女は、創造主に静かに祈りを捧げ、他の修道女が想像もしないような過去の行いの許しを主に請うのであった。
　しかしレリアナは、いつか昔の生き方を取り戻す時が来ると信じている。より困難な使命が彼女を待っており、それにより真の贖罪がなされると。彼女はそれが主の導きであると信じているのだ。



　　スタン（戦士）

　人々はこのクナリ族の巨人を"スタン"と呼ぶが、彼は絶対に自分の真の名前を明かそうとはしない。かつてクナリ族が二度征服しようと試みた種族に対しては、なおさらである。銅色の肌をしたクナリ族は四世紀前にセダスの岸に到達し、異国の哲学と鉄の意志をもって、クナリ族の啓もう活動を未開の文化に伝えようとした。
　クナリ族が占領できたのは小さな土地だけで、そこで彼らが行ったのは敵である人間についての理解を深めることと、南の地方に伝道者と探検家を送りこむことだけだった。ひょっとすると、その任務でスタンはフェレルデンを訪れたのかもしれない。スタンは自身の任務に失敗し、檻に閉じ込められることになった理由をすべて話そうとはしない。彼が犯した罪を償うとしたら、それは決して人間の法によってではなく、クナリ族としての名誉によるものだろう。



　　ゼブラン（アサシン）

　アンティヴァの黒カラスは、セダスに悪名とどろく盗賊とアサシンのギルドで、その中には王家出身者すら含まれる。ギルドの名前と彼らが作りだした黒カラスの猛毒に、セダスの人々は誰でも恐れおののくものだ。アンティヴァの首都でエルフ人女性の元に生まれたゼブランは、幼?時にギルドに売られることになる。ゼブランは当初は黒カラスの残忍な訓練法を拒否するが、次第に自身の運命を受け入れるようになり、さまざまな業を習得していく。そして彼はたぐいまれなるアサシンに成長し、特に誘惑術と隠密行動の経験を多く積んだ。
　気が強く野望に満ちたゼブランは、彼の人生において最も危険な殺しの依頼を受諾した。この依頼を成し遂げれば、今までにないような報酬を手にすることになるだろう。



　　ウィン（精霊の癒し手）

　ウィンはサークル・オブ・メジャイの精霊の癒し手で、フェイドから守護や回復の精霊を呼びだすことを得意としている。
彼女はサークルの意義に絶対の信頼を置いており、規律と教育を通じて、魔道士がその力をコントロールし、人のために役立てることができると提唱している。魔法への恐れは単なる誤解によって生み出されることが多いが、ウィンは魔法の良き面を重んじながらも、魔法が悪魔を呼び寄せてしまう危険性をよく認識している。"我々はきちんと居るべき場所に居さえすれば、決して非難されることはありません"とウィンは言う。同僚はウィンを高く評価しており、フェレルデンの新しい筆頭魔道師になることを勧めたが、彼女は興味が無いと断った。その代わり、ケイラン王がサークル・オブ・メジャイの魔道士に召集をかけると、彼女は自らすすんでオスタガーに向かった。



　　マバリ犬（戦士）

　フェレルデンの文化を語る際、犬への言及を欠かすことはできず、とりわけマバリは特別な存在だ。その血統は神話のように古く、伝説の英雄デインと共に戦った狼の血を受け継いでいるとも言われる。
　その知性や忠誠心は非常に高いが、マバリは単なる番犬やお飾りでは決してない。マバリはひとたび主人を選ぶと、死ぬまで仕えるという。フェレルデンにおいて、マバリを傍らに置くものは常に尊敬されるのだ。マバリはフェレルデンの軍事活動になくてはならない存在である。訓練された犬はいとも簡単に騎士を馬上から引きずり落とし、槍兵の密集陣形に切り込んで突き崩す。歴戦の兵士たちですら、うなり声をあげる軍用犬の一団を目にすると、身がすくむという。



　　オグレン（狂戦士）

　かつてコンドラット家のオグレンは、ドワーフの闘技試合で優秀な成績を残し、将来を約束された戦士階級の一員だった。政治的権力を持たない鍛冶階級の一族が、大金と一緒に娘を結婚相手として差し出してきた際、オグレンの一族はそれを喜んで受け入れた。
　彼の人生はそこから急展開を見せる。結婚後、妻であるブランカは革新的な精練法を発明し、その功績が認められてパラゴンとなった。パラゴンとはその世代の中でもっとも優秀な者に与えられる称号で、祖霊として永遠に称えられるのである。ブランカは貴族となり、オグレンも喜んでその一員となった。しかしブランカが一族を連れて地底回廊に姿を消した時、ブランカはオグレンを連れて行かなかった。オグレンは地底回廊でブランカを見つけ出し、何がブランカの心を虜にしているのか暴き出そうとしている。

　さらに，公式サイトにも書かれているように，日本語版のDragon Age: Originsには，海外で有料配信されたダウンロードコンテンツのうち，6種類が同梱されるというなかなかの太っ腹ぶり。アイテムが追加されたり，本編のシナリオが拡張されたり，高難度の新シナリオが楽しめたりと，いずれも個性的な6種類のDLCの概要と，DLCの1つ「囚われし石像」をプレイすることで仲間にできる戦士の「シェイル」について紹介するので参考にしてほしい。

　　ブラッドドラゴンアーマー

　この防具は悪名高いネヴァラのドラゴンハンターの特注品で、ドラゴンが狩られ過ぎて絶滅寸前だったころに作られたもの。ドラゴンから身を守るためにその血が注入されたが、最終的に持ち主がドラゴンではなく人間によって殺されてしまったのは、なんとも皮肉な結末である。
　ブラッドドラゴンアーマーの4つすべての部位を装備すると、キャラクターは回避と防御力にボーナスを得る。

・Blood Dragon Armor：追加アイテム


　　ウォーデンの要塞

　今から二世紀前、グレイ・ウォーデンは裏切りと血の雨の中、フェレルデンから追いやられた。その要塞は今でもソルジャーズ・ピークにたたずんでいるが、草に覆われて悪霊にとりつかれているという。グレイ・ウォーデンの失われた歴史を解き明かし、要塞陥落の裏に隠された謎を解き明かし、再びグレイ・ウォーデンの手に要塞を取り戻すのだ！
　このコンテンツでは、ダンジョンを舞台にした冒険、古代のグレイ・ウォーデンの紋章が入った防具セット、6つの新しいアビリティ（そのうち2つを選択可能）、そしてアイテムを保管できるパーティチェストと商人を備えた新しい拠点が手に入る。

・Warden’s Keep：本編シナリオ拡張


　　囚われし石像

　ダークスポーンと最前線で戦う兵士として、古代ドワーフによって製造されたゴーレムは、その製造方法が失われて以来、急速に数を減らしてきた。その数少ない生き残りであるシェイルは、地底回廊で発見され地表に運び出された。シェイルはブライトを乗り切るうえで、グレイ・ウォーデンの最強の武器となるかもしれない。
　このコンテンツでは、強力なゴーレムであり、「Dragon Age: Origins」本編のキャンペーンでも使用できるキャラクター、シェイルを仲間にできる（シェイルの詳細は別枠参照）。また、新しいクエストやエリア、新しいアイテムが追加される。

・The Stone Prisoner：本編シナリオ拡張


　　オスタガーへの帰還

　オスタガーの戦いは、グレイ・ウォーデンにとって決して忘れることのできない歴史の一ページとなった。噂によると、オスタガーの戦いの生存者がグレイ・ウォーデンの助けを求めているという。
　このコンテンツでは、プレイヤーは雪の降り積もるオスタガーの戦場を再び訪れることができるようになる。

・Return to Ostagar：本編シナリオ拡張


　　レリアナの歌

　レリアナとしてプレイする、本編とは独立した冒険。過去に起きた彼女の人生を変えた任務、そして裏切りを描く。
　ブライトが起こる数年前のこと、レリアナは光の聖歌へよりも恋愛に興味を持つ若き吟遊詩人だった。彼女の師であるマジョレーンは、フェレルデンでオーレイ流の謀略ゲームを始めようとしていた。

・Leliana’s Song：新シナリオ　


　　アムガラックのゴーレム

　千年の間忘れ去られていたドワーフの失われた洞穴が発見された。その中の一つアムガラック洞穴は、ゴーレム生成技術を調査する学者たちの拠点となっていた。その遺跡の探索に派遣された調査隊が行方不明だという。彼らに降りかかった陰惨な運命を解き明かせ！
　このコンテンツの難易度は本編と比較すると非常に高く設定されている。本編のキャラクターデータを引き継いでプレイできるため、本編クリア後にプレイされることをお勧めしたい。

・Golems of Amgarrak：新シナリオ

　　シェイル（戦士）

　オーズマーのゴーレムは、かつて地底回廊から湧き出るダークスポーンの群れを抑えるドワーフ軍の先兵を務めた。しかし、ゴーレムを作る技術は失われ、多くのゴーレムが戦いの中で摩耗し、損傷した。ホンリスの村の広場に、シェイルという名前のゴーレムが何十年もの間、石像として封印されている。
　シェイルには地底回廊での戦闘の記憶も、ホンリスに来た記憶もない。残された記憶は、以前の主人に関する苦い記憶の断片だけのようだ。

　Electronic Arts傘下のデベロッパであるBioWareが制作したDragon Age: Originsは，大規模なRPG制作に実績のある同社の作品らしく，プレイヤーの下した決断によって，世界がどんどん変化していくという自由度の高い作品だ。プレイヤーの選んだ答えによって，仲間との関係も劇的に変化し，ときには殺し合いにまで発展するというから驚きだ。今回は，ある「聖灰」にまつわる場面が紹介されている。プレイヤーが下した決断と，その結果は？
　さらに，ゲームの流れによってプレイヤーは虐殺を行ったり，仲間を裏切るような選択を強いられる場面も出てくるという。シンプルな勧善懲悪ではない，変化に富んだドラマチックな世界がゲームの中に繰り広げられるのだ。

容易な選択などない 選択により変化する世界

歴史的に貴重で万病に効くと言われる聖灰を前に何を思う…!?

　ある理由からどんな病をも治すと言われている「聖灰」を探し求めることになった主人公ら。その聖灰とは、預言者であり創造主の花嫁であるアンドラステがこの世界に遺していった亡骸であり、この世界で最も尊いもののひとつ。伝説と化した聖灰を手に入れることは雲を掴むようなことである故に、遺灰が入った骨壷を目前にすることができたレリアナとウィンの様子で、その類稀な重要性がわかる。

骨壷を前に感極まるレリアナとウィン

１人の病気の治癒をとるか？　他の大勢の希望を叶えるか？

　ここでプレイヤーに選択肢が提案される。病気の治癒に必要な分だけ聖灰を取ることもできるが、実はこの場所に来る前に、主人公は周辺に住む者たちから「ある理由からドラゴンの血を注ぐことで聖灰が持つ不思議な力を消滅させてほしい」との依頼を受けている。　聖灰を巡り相反する人々の希望の狭間に立たされた主人公。ここでは「ドラゴンの血を骨壷に注ぎ入れる」を選択してみよう。

聖灰を滅した主人公に怒りをあらわにする二人!!

　尊い聖灰を滅した主人公に対して激怒するウィンとレリアナ！主人公がとった行動を許せぬ二人は命を賭けて戦いを挑んできた！戦いでの死はもちろんパーティーメンバーからの永遠の決別を意味する…。
　パーティーメンバーの道徳心や性格に合う選択・合わない選択をすることで、物語だけでなくメンバー間の関係すらドラマティックに変化するのだ！

パーティーメンバーとの戦いという耐えがたい状況に!!