あの「Civilization II」のリードデザイナーによるFacebook向けゲーム，「FrontierVille」が，早くも500万アクティブユーザーを獲得

　Facebook向けゲームの制作会社としてトップの業績を誇るZyngaが，6月19日にリリースしたFrontierVille」。500万人のアクティブユーザー（毎日プレイする人）を獲得したと発表されている。1年ほど前にリリースされた同社のモンスタータイトル，「FarmVille」は，リリース直後に100万人のアクティブユーザーを獲得し，その後の5か月で5000万に成長。現在では8000万人のアクティブユーザーがいるとされているが，FrontierVilleのスコアは，そんなモンスタータイトルさえ超えてしまう可能性を感じさせる。


　FrontierVilleでは，Homesteadと呼ばれる自分の家をベースに，アメリカ西部をモデルにしたマップで農場を開拓したり，店を開いたり，家を大きな村に育てていったりするというゲームだ。農場シミュレーションだったFarmVilleを，西部開拓時代に持ってきたと考えていいだろう。

　このFrontierVilleを開発したのは，現在Zyngaのリードデザイナーの職にあるBrian Reynolds（ブライアン・レイノルズ）氏である。レイノルズ氏は，Microprose時代のSid Meier（シド・マイヤー）氏の片腕として，「Sid Meier’s Civilization II」（1996年）や「Sid Meier’s Alpha Centauri」（1999年）のゲームデザインを担当。その後独立してBig Huge Gamesを設立し，2003年には「Rise of Nations」を発売している。Zyngaへは，2009年6月に入社し，5週間で制作されたといわれるFarmVilleの最終調整にも関わった。

　Facebook Creditsの導入をめぐってFacebookとのいざこざが伝えられるZyngaは，このところFacebook離れを加速させており，iPhone版のFarmVilleを発表しているほか，最近ではソフトバンクから135億円の融資を受け，本格的なアジア進出を狙っているとされる。FrontierVilleの大ヒットにより，そんなZyngaの動きはますます加速することになるだろう。