「バイオショック インフィニット」をプレイムービーで紹介。可愛いヒロインのエリザベスを守りながら，天空都市を駆け抜けろ

　Take-Two Interactive Japanから2013年4月25日に発売された「バイオショック インフィニット」（PlayStation 3/Xbox 360）は，主人公ブッカーがヒロインのエリザベスと共に天空都市「コロンビア」で冒険を繰り広げるというアクションアドベンチャー。欧米での発売（3月26日）から2か月弱で，全世界累計370万本以上のセールスを記録する大ヒット作になり，Metacriticのメタスコアも，各機種とも90点以上という高い評価を獲得している。100点をつけるメディアも少なくなく，2007年に登場した初代「BioShock」の盛り上がりを思い出させるものがある。
　ここでは，そんなバイオショック インフィニットの，画面からあふれんばかりに迫ってくる魅力を，プレイムービーで紹介しよう。

「バイオショック インフィニット」公式サイト（要年齢認証）

　開発を担当するのはBioShockと同じくIrrational Gamesで，BioShockが海底都市を舞台にしていたのに対して，本作は1910年代のアメリカの雰囲気を感じさせる天空都市を舞台にしている。空に浮かぶ街と，そこに暮らす人々の生き生きとした姿が見事に描き出されており，夢でも見ているかのような，なんともいえない情景だ。コロンビアが「天国」のアナロジーであるのは間違いないだろう。

　物語の背景になるのは今から100年ほど前で，アメリカでは西部開拓時代の終焉とともに近代工業化と大量生産/大量消費の波が訪れるという歴史の節目にあたるタイミング。服装や建物の意匠などはレトロだが，機械は先進的という感じになっている。このように，ゲームの背景となる世界観は魅力的で，プレイヤーは最初からゲームに引き込まれてしまうはずだ。


　ゲームシステムはBioShockを継承したもので，「プラスミド」に代わる新たな超能力「ビガー」や，ビッグダディ以上に強大なボスなども登場するが，独自の要素も数多く用意されている。とくに本作の特徴ともいえるのがスカイフックの存在で，敵を殴ったりえぐったりするだけでなく，縦横に走るレールを使って自由自在に移動することが可能になっている。ジェットコースターに乗っているようなレール移動は，まさに空中都市ならではの爽快感だ。
　また，ヒロインのエリザベスには，別の空間からオブジェクトを呼び出すという特殊能力「ティア」を持っている。戦闘は非常にハードだが，頭を使い経験を積み，こうした要素をうまく利用することによって，どんどん楽しくなってくる。


　筆者が注目してほしいのは，エリザベスがただ主人公に守られるだけのお姫様ではないところだ。お守りをする対象がいると，それに気をとられてうまく戦えなかったり，対象が射線に飛び出してきて，それに思いっきり銃弾をあびせてしまったり，いつの間にかどこかに消えていたり，溝の前でスタック（立ち往生）していたり……実はこれらは，さまざまなゲームにおける筆者の苦い思い出の数々なのだが，本作のエリザベスはそんな心配がなく，ちゃんとしゃがんで敵の弾を避けてくれたりなど，しっかり自分の身を守ってくれる。
　しかも，近くに落ちている回復アイテムや武器，銃弾，お金までも拾って投げてくれるという活躍ぶりだ。ねぎらいの言葉を掛けてくれ，そうこれがほしかった！　というタイミングでアイテムを渡してくれる彼女の姿に，世の男性諸君（もちろん女性の方々もだが）は惚れずにはいられないだろう。エリザベス，最高。


　BioShockの面白さを継承しつつ，さらに魅力的な舞台と新たなシステムを用意するという離れ業をなしとげたこの，バイオショック インフィニット。掲載したプレイムービーでその一端を，ぜひとも感じてほしい。

「バイオショック インフィニット」公式サイト（要年齢認証）