このゲームの読者の評価
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僕がアメリカ人だったなら・・・ 75 - 投稿者:semipop(男性/30代)
- 投稿日:2013/06/03
- 良い点
- ・とにかくストーリーとテーマ。それに尽きる
(シナリオのレベルの高さはここ数年のゲームで一番だろう。一見むちゃくちゃな設定も伏線として成立している)
・エンディングが感動できる
・まあまあ綺麗なグラフィック
・丁寧なローカライズ。吹き替えもしっかり演技していて素晴らしい
・相棒のエリザベスがちゃんと戦闘にも役に立ってくれる
・FPSにしてはボリュームたっぷり
・いつでも難易度変更可能で誰でもクリアできる(激ムズの難易度もある)
・道に迷っても、次に行くべき場所を教えてくれる便利機能 - 悪い点
- ・後半まで戦闘が楽しくない(前半はすぐにソルト(超能力を使うのに必要)が切れるし、弾も切れるし、エリザベスも大して役に立たないので)
・凡百のFPSと変わらない戦闘のレベルデザイン(スカイラインを利用したステージが少なすぎる)
・敵の種類が少ない(巨大ボスと戦いたかった)
・似たようなロケーションが多い(もっとコロンビアの色んな景色が観れると期待していたのに)
・中盤の連続した地味な演出
・オートセーブのみで不便
・印象に残らないBGM
・アメリカの歴史知識が前提として必要なシナリオ(TIPSなどでフォローがあればよかったのだが)
・感動のエンディングを邪魔するスタッフロールで流れるメイキング - 総評
- はっきり言って何度がプレイを止めようと思ったことがあった。プレイ開始直後はワクワクさせるプロローグだったが、敵は固いし、似たような景色ばかりだし、何より主人公が初めてコロンビアに来たはずだったのに、旧知の仲みたいな人が出てくるわ、発言が支離滅裂でシナリオが追えなくなってしまったのだ。
しかし、後半からは戦闘もまあまあ楽しくなってきて、ストーリーも時間移動したり、大きく動き出し面白くなってきた。
そして終盤も終盤になって怒涛のストーリー展開の中で、いままでの支離滅裂なシナリオが繋がっていき、なんとなくだが理解できるようになり私のテンションはマックスになる。
そしてそしてエンディングである。ここから全ての謎が主人公に明かされるのである。しかしプレイヤーである私には半分も理解できない。でもなんとなく言いたいことというかこの作品のテーマが伝わってきたのだ。そうか!そうだったのか!!
こんな感じが私のプレイ中の気分である。十数時間でクリアしたはずだが、本当に面白かったのは最後の3時間ほどだったが、かなり濃密な3時間だった。まあ前半もつまらないってほど酷い出来ではないし、よくできたFPSともいえるんだけど、CODやBF3のキャンペーンの方がずっと面白いって感じちゃった。演出が地味だからだろうか。
とにかくこのゲームで重要なのはストーリーでテーマでエンディングなんです。でもエンディングだけ見たって駄目なんです。ちゃんと伏線張りとしての退屈な前半があってこそあそこまで感動できたんです、きっと。
と言いたいところなんですけど、この作品ってゲームである必要があったかな?とも思うんですよね。映画とかでも良かったのでは、、、と。あんなにドンパチ戦闘を何度も何度も繰り返す必要あったのかな?シューティング要素が無くても良かったのでは?むしろアドベンチャーらしく謎解き要素とか入れてくれた方がシナリオに没入できたのに。
あとアメリカの歴史知識があればもっと楽しめたんだろうなって思う。分かりやすい奴隷とかが出てくるわけではないので、差別などのアメリカの歴史の暗部が描かれているといわれても日本人にはピンと来ない。でもクリア後に考察サイトや開発者インタビューを読むと、なるほどきわどいテーマに挑んていると知った。こりゃアメリカのゲーマー達がシナリオを絶賛するわけだ。
歴史のIFを描いたものは日本でもよく扱われるが、その多くは第二次世界大戦でのもしも、が多いだろう。しかしバイオショックインフィニットで扱われるのは成功の裏側であり、日本に置き換えるなら明治維新のIFといった趣だ。誉れ高い評価の明治維新でも(当時の人々の感覚では必要であったろうが、今の我々の感覚だと不必要だったと感じる)会津戦争など血塗られた歴史も含んでいて、その悲惨さが垣間見れるような描き方をこのゲームはしているのである。ゲームの主人公デューイットはネイティブアメリカンの虐殺で表彰されているが罪の意識に苛まれているという人物像は、日本だったら流浪人剣心が近いかもしれない。空中都市コロンビアは、岩崎弥太郎が坂本竜馬の思想と別の舵を切った政府に反抗し、三菱財閥をあげて日本の一部を空に打ち上げ独立したものみたいな感じだ(むちゃくちゃだがイメージとしては)。
以上の比喩は私のこじつけだが、このゲームはアメリカ人にとっては身近に感じる舞台であり、私がアメリカ人だったら90点つけただろう。
ちなみにゲーム中には経営者から労働者への圧力、労働者の狂気、差別、宗教といったものが描かれるが、特定の人物、宗教、団体、歴史を批判しようとは思っていないと、シナリオ兼ディレクターはインタビューで答えていた。プレイしてその通りだと感じる。テーマは断罪でも贖罪でもなく、救済だと思う。具体的には、イラク戦争から帰ってきたがPTSDに罹ってしまった兵士たちに、「未来のために前を向いてくれ」とエールを送っているのでは、と感じた。開発者の優しさや誠意がみえる、ほんとに素晴らしいゲームなんですよ。でも途中までつまらなかったから75点。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 2 2 5 4 -
バイオショックだと思うと平凡 FPSだと思うと単調 だがギャルゲーだと思えば神ゲーなのかもしれない 80 - 投稿者:ga-rand(男性/30代)
- 投稿日:2013/05/14
- 良い点
- 独特の世界観
シングルプレイ特化のゲームデザイン
過去作をプレイしていなくても楽しめるストーリー
雰囲気あふれる銃器
高難易度モード1999搭載
エリザベス(ヒロイン)がかわいい - 悪い点
- エリザベスが髪を切る
銃器を2種類しか持てない
バイオショックか?と聞かれると悩む
ストーリーが分かりにくい - 総評
- タイトルがすべてを物語っています。
バイショックにしては奥深さが足りなくて
FPSにしてはレベルデザインと武器・特殊能力・回復・敵の強さと硬さのバランスが微妙です
ですが、もし藤原啓治さんの声を出しながら異世界で沢城 みゆきさんの声を出すヒロインを救うギャルゲーの一種だと考えたとき・・・そしてそれがあなたの好みに合致したとき・・・このゲームは真の姿を現すのです。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 3 3 4 -
求めていたものではない 50 - 投稿者:Helljumper(男性/40代)
- 投稿日:2013/05/03
- 良い点
- ・見た目上での世界観
・ストーリー - 悪い点
- ・レベルデザイン
・アイテム収集やサブクエストのせいでテンポが悪い - 総評
- Bioshock1のようなクオリティを期待してプレイすると
非常に退屈で平凡なFPSに成り下がっている。
とにかくレベルデザインの出来の悪さが気になる。
スカイフックは最初は爽快に感じるものの
プレイするにあたっての必要性が薄く、
移動するだけのものといっても過言ではない。
ビガーのシステムはBioshockだからプラスミドのようなものを入れなきゃね、
って感じでとってつけた様なもので、ストーリーにはほぼ関係がなく
Bioshock1のようにプレイスタイルや
銃とのシナジー効果を感じさせてくれるようなものでもない。
というか電撃だけうっとけば良いのでプレイが非常に単調になる。
ヒロインであるエリザベスも、
アイテムの収集や回復などに非常に貢献してくれる頼れるキャラなのだが、
そのせいで弾の残数やソルトの残りを気にせずプレイ出来てしまい、
プレイの単調さに拍車がかかっている。
世界観についても、見た目はスチームパンクで素晴らしいのだが
結局は見た目だけで、ラプチャーのようなサイコパスなNPCも少なく、
Bioshock1のように世界観にどっぷりといった感じにはなりにくい。
武器はなぜか2種類しか持てず、
プレイスタイルの幅は狭くなっているし、
キーピックやお金など、とにかく小まめにアイテムを探索しなければならない点、
サブクエストの為に、今までのエリアに戻らなければならないなど
テンポの悪さも気になる。
総括すると、以前のようなBioshockのような楽しみ方ではなく
ひたすらストーリーを追うために、
単調な探索、戦いを最後まで強いられてしまう非常に残念な出来に仕上がっている。
決してつまらないわけではないのだが、
Bioshockはこういうゲームではなかった筈・・・
Bioshockという名前を付けず、
別タイトルにしたほうが受けはよかったのではないだろうか。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 2 2 1 4 -
アンチャーテッドとは別方向のPLAYする映画 95 - 投稿者:SZ(男性/20代)
- 投稿日:2013/04/30
- 良い点
- ・良質な映画に匹敵するほどの重厚な設定と複雑なストーリー。実際の歴史との絡みは興味深かったし、特に終盤からの演出は常に凄かった。
・ゲームの舞台となる1912年の空の町『コロンビア』の景色を眺めている時の、他のゲームでは味わえない感動
・スカイラインやフックを利用した空を縦横無尽に駆け巡る戦闘。敵の輸送シップの上に乗り込んでの戦いはかなり興奮した。
・晴天下で見え隠れするコロンビアの人間の残酷さ、狂気、恐怖。序盤の町の群衆の陽気な笑い声と共に、容易く行われる残酷な行為は非常に生々しさを感じた。
・エリザベスというとても優れたヒロイン。足手まといではなく、かと言って主人公を置いてけぼりにする訳でもなく、主人公との協力関係が非常に上手くバランスよく設定されている。
・自動販売機の愉快なノリ - 悪い点
- ・もうちょっとボリュームが欲しいと思った。(あるいは1の経験のせいでそう感じたのかもしれない)
・ソングバード関連が残念ながら期待外れだった。
・ヘビーヒッター(中ボス)の一人であるボーイズオブサイレンスについてが拍子抜けだった。(と言っても、最後のは相当ビックリしたが)
・人によってはエンディングで好き嫌いが出てくるかもしれない。 - 総評
- このレビューはゲームの良い所ばかりしか見つけられない僕が書いたものなので、良い点よりも悪い点を気にしてしまう方は絶対にアテにしないほうがいいと思います。逆に僕と同じ類の人にはこのレビューが購入を決意するための材料となることを願っています。
という訳でまず、僕がどうしてこのゲームを『アンチャーテッドとは別方向のPLAYする映画』とタイトルで表現したかという理由についてですが、それは主に脚本と映像の二つからなります。
映像については4gamerさんの記事から動画とスクリーンショットを見れば魅力が存分に伝わると思うので説明するまでもないのですが、脚本については是非プレイして確かめてほしいものです。ただ1をプレイした人はその方向性を期待しない方がいいかも。ただ、プレイして結末まで辿り着けば僕がタイトルの様に表現した理由が分かるかと思います。
さて、感想のまとめへと入ります。演出・シナリオ・アクション・キャラクター・グラフィック、これらは僕がゲームをする上で特に重視している五つの点ですが、『ダンガンロンパ2』や『ボーダーランズ2』などを始めとする、僕がここ最近でやったゲームはこの五つの内のいくつかが突出した素晴らしいゲームばかりでした。しかし、これら全てが高基準に満たしているゲームというのはこの『Bioshock Infinite』が初めてです。もちろん、人によって評価はまちまちなのは分かりますし、残念ながら本当に合わない人も居るということも理解してます。しかし、それでも僕はこのゲームは歴史的な傑作であると信じています。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 5 5 2
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