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人類とキメラの決戦はオンライン対戦で幕を開ける。「RESISTANCE 3」欧米向けクローズドβテストのインプレッションをお届けしよう
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印刷2011/08/05 00:00

プレイレポート

人類とキメラの決戦はオンライン対戦で幕を開ける。「RESISTANCE 3」欧米向けクローズドβテストのインプレッションをお届けしよう

 2011年9月8日に発売が予定されている,PlayStation3専用ソフト「RESISTANCE 3」。そのオンラインβテストが,8月2日より北米と欧州を中心にスタートした(関連記事)。

画像集#003のサムネイル/人類とキメラの決戦はオンライン対戦で幕を開ける。「RESISTANCE 3」欧米向けクローズドβテストのインプレッションをお届けしよう

 本テストは,北米と欧州で「SOCOM 4」を購入した人と,日本を含むメディア関係者のみが先行でプレイできるクローズドなものとなっている。残念ながら日本向けには,今のところテストの実施予定は発表されていない。
 今回,このβテストに4Gamerも参加してみたので,システム面やプレイ可能なゲームモードを紹介しながら,「RESISTANCE」シリーズ最新作のインプレッションをお届けしていく。

画像集#002のサムネイル/人類とキメラの決戦はオンライン対戦で幕を開ける。「RESISTANCE 3」欧米向けクローズドβテストのインプレッションをお届けしよう

「RESISTANCE 3」公式サイト



ベータテストでプレイ可能なゲームモードは

「Team DeathMatch」と「Chain Reaction」の2種類


 今回のβテストでは,製品版で5種類あるとされるオンライン対戦のゲームモードのうち,「Team DeathMatch」と「Chain Reaction」の2種類がプレイできるようになっている。どちらも人類とキメラに分かれて戦うチームバトルで,最大16人(8人対8人)までの対戦が可能だ。それぞれのモードのルールは以下のとおり。

●Team DeathMatch
 人類対キメラに分かれてのシンプルな掃討戦。単純なキル数のカウントではなく,ポイントでの争いとなるため,ヘッドショットなど1キルに対して高ポイントが得られるような戦い方をしていくと有利になりそうだ。勝利条件は,制限時間10分の間に,敵チームより多くのポイントを稼ぐこと。もしくは敵チームよりも先にポイントが10000に達すれば,10分以内であっても勝利が確定する。これを人類側とキメラ側で1マッチずつ,計2マッチをプレイすると1ゲーム終了だ。1ゲームに掛かる時間は,チームにいるプレイヤーの腕にもよるが,ほぼ制限時間が終わるかどうかあたりで勝負がつくので,18〜20分程度になるだろう。

Team DeathMatchではできるだけ単独行動を避け,味方と協力して敵を倒していきたい。無駄な特攻は敵にポイントを与えるだけだ
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●Chain Reaction
 人類対キメラに分かれて,5つの拠点を奪い合うというゲームモード。それぞれ最初から2つの拠点を確保している状況でゲームがスタートする。交戦しつつ4つのすべての拠点を確保した後,5つ目の拠点にある端末を操作し,30秒間維持できれば勝利となるのだが,手薄になった拠点を奪取されてしまうと勝利条件が満たせなくなってしまう。チームメンバーでうまく連携して,各拠点の奪取と防御のバランスに注意が必要になるだろう。なお制限時間はとくにないが,先に敵チームのプレイヤーを100人倒した場合でも勝利となる。こちらもチームデスマッチと同様に,人間側とキメラ側で1マッチずつ,計2マッチをプレイすると1ゲーム終了となる。

このモードでは,チーム一丸となって拠点確保のために動く必要がある。個人成績を気にしていては,勝利を掴むことはできない!
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βテストでプレイできるマップは2種類で,マッチング時に自動でどちらかのマップに決定する。こちらは「SEASIDE」。視界の開けた場所が多く,中〜長距離からの狙撃が恐い
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こちらのマップは「TRAINYARD」。建物や障害物が多く,どこで敵と遭遇するかわからない緊張感がある。1ゲーム終了後に,次のゲームをどのマップでプレイするかを決める投票が行える


 オンライン対戦はオートマッチングとなっており,国やリージョンなどを選ぶ必要はない。対戦したいモードを選択してしばらく待っていると,自動でチームが組まれるシステムだ。どちらのモードでも良いからとにかく対戦がしたいという人には,ゲームモードを問わずマッチングを優先した,「Anything」という選択肢も用意されている。

 しかし,筆者が本テストを実際にプレイしてみた限りでは,「Anything」を選んでも「Team DeathMatch」が始まることがほとんど。そして「Chain Reaction」を選んだとしても一人部屋に飛ばされるばかりで,ほとんどマッチングされなかった。また1ゲームが終了すると次のゲームのルールやマップを投票できるのだが,ここでも「Chain Reaction」が選ばれることは稀だ。

 現状では「Team DeathMatch」のほうがポイントを多く稼げるということもあり,レベルを上げ切ってしまいたい人が集中しているのかもしれない(本テストでのレベルキャップは20)。時間の経過と共に,どちらのモードにも人が集まることを期待したいところだ。


銃撃戦の腕だけじゃ勝てない!?

さまざまなアビリティや特殊能力を駆使せよ


 オンライン対戦のキャラクターは,敵を倒したり,拠点を確保して得られるポイントを積み重ねることでレベルが上昇していく。そしてそのレベルによって,武器やアビリティなどの要素が開放されていくというシステムになっている。また,レベルアップ時には開放されたアビリティを強化できる“スキルポイント”が獲得できる。
 ただし,レベル1〜4の間は,武器とアビリティが固定されたセット装備しか使えず,さらにスキルポイントもこの間は得られないため,アビリティの強化もできないという状態になる。レベル5になれば,それまでに得た武器とアビリティを自由に組み合わせて,自分好みのセットをカスタマイズできるようになるので,銃弾の洗礼を浴びながら,なんとか戦い抜くしかなさそうだ。
 とはいえ,セット装備が弱いというわけでもないので,ある程度FPSに慣れた人ならアッという間にレベル5まで到達できるだろう。参考までに,序盤で選択できるセット装備の内容と,レベル5以降に開放されていく武器やアビリティを紹介しておこう。
 もちろんこれがすべてというわけではなく,製品版ではまだまだ種類が増えるはず。ベータテストのレベルキャップが20なので,現状ではそこまでで取得できるものに限定されているようだ。


●Survivor(初期装備セット)
武器:M5A2 Carbine,Sharpnel grenade
補助アビリティ:Ammo Beacon(任意の位置にビーコンを設置し弾薬供給を行う)
戦術アビリティ:Doppelganger(自分の側に分身を作り,敵の注意を引きつける)
個人属性:Bandolier(弾薬を多めに所持できる)
戦闘属性:Air-cooled Barrel(エイムモード時の射撃レートを増加させる)

●Infected(レベル2から選択可能になるセット)
武器:Bullseye,Hedgehog
補助アビリティ:Spotter(自分の視界に捕らえた敵を味方のレーダーに映し出す)
戦術アビリティ:Lightning Shield(自分の周囲にエネルギーフィールドを作り,接触した敵にダメージを与える)
個人属性:Tracker(敵の足跡を浮かび上がらせ,移動経路を追跡できる)
戦闘属性:Air-cooled Barrel(エイムモード時の射撃レートを増加させる)

●Spector(レベル3から選択可能になるセット)
武器:Deadeye,Hedgehog
補助アビリティ:Spotter(視界に捕らえた敵を味方のレーダーに映し出す)
戦術アビリティ:Doppelganger(自分の側に分身を作り,敵の注意を引きつける)
個人属性:Bandolier(弾薬を多めに所持できる)
戦闘属性:Air-cooled Barrel(エイムモード時の射撃レートを増加させる)

●Warden(レベル4から選択可能になるセット)
武器:Rossmore,Sharpnel grenade
補助アビリティ:Ammo Beacon(任意の位置にビーコンを設置し弾薬供給を行う)
戦術アビリティ:Lightning Shield(自分の周囲にエネルギーフィールドを作り,接触した敵にダメージを与える)
個人属性:Tracker(敵の足跡を浮かび上がらせ,移動経路を追跡できる)
戦闘属性:Air-cooled Barrel(エイムモード時の射撃レートを増加させる)

●レベル5〜20までに順次開放されていく武器やアビリティ
武器:Marksman,Mutator
補助アビリティ:Bubble Shield(任意の位置に全方位をカバーする球体状のシールドを発生させる)
戦術アビリティ:Decoy(自分のダミーを任意の位置に配置し,敵の注意を引きつける)
個人属性:
 Leaper Corpse(自分が倒された後,複数のLeaperを発生させて敵を追撃する)
 Gunslinger(ダッシュ状態から射撃に移る速度や,リロードの速度が上昇する)
 Vital Signs(敵の体力や戦術アビリティが視認できるようになる)
戦闘属性:
 Strapped(戦場に2〜3種類の武器を携行できるようになる)
 Body Armor(体力が増加する)

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補助アビリティ,戦術アビリティ,個人属性,戦闘属性は,それぞれ一つずつ選択可能。自分に合ったカスタマイズを見つけ出せ!
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Marksmanは強化型アサルトライフルのような位置づけだが,アップグレードでスコープを取り付ければ長距離にも対応できる
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接近戦が得意な人なら,ショットガンのRossmore一択。Trackerを併用し,相手の背後からブッ放すのが気持ちいい!
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Bubble Shieldは一定時間出現したままになる。味方を守ることもできるので,拠点確保のときなど役立つ場面は多い


 対戦では上で紹介した武器やアビリティ,属性を駆使して戦っていくことになるが,さらにもう一つ,特定の条件を満たしたときのみ発動できる「バーサーク」という特殊能力が用意されている。
 簡単なところでは,敵を3体倒すまでの間に自分が1度も倒されなかった場合,人類側なら「Assault Shield(前方からの攻撃を防ぐシールド)」,キメラ側なら「Cloak(光学迷彩)」が使用できるようになる。バーサークはほかにも数種類存在しており,狙って発動できれば,自チームを一気に有利な状況にできるかもしれない。

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Assault Shieldは前面にシールドを張ったまま移動できるのが特徴。正面切っての撃ち合いになれば,かなり有利な状況で戦える
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Cloakは攻撃時以外,完全に姿を消すことができる。流れ弾に当たるともったいないので,このときは単独行動もアリだろう


しっかり楽しめるβテストは好印象

おのずと製品版にも期待が高まる


 ひとまず仕事という意識を持ってβテストのプレイを始めてみた筆者だが,リアルな戦場とは一線を画した世界観だからこそ味わえるバトルは,スピーディかつエキサイティングであり,βテスト用のバランスだからかもしれないが,気がつけば半日でレベルキャップに達してしまっていた。
 なお,βテストのお約束(?)でもある,フリーズはそれなりの頻度で起きていたが,テスト開始から日数も経っていないということで,これは想定内。このテストを通して順次修正されていくことだろう。

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キャラクターのスキンは,人類,キメラ共に4種類ずつ用意されていた。こちらもレベルを上げることによって順次開放されていく
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Strappedで複数持ち込んだ武器や,戦場で拾った武器は,△ボタンでウェポンホイールを開き,いつでも持ち替えることが可能だ

 前作では最大60人対戦を売りとしていたがゆえに,本作における最大16人対戦というのはスケールダウンのイメージが強かった。ところが本作では,銃撃戦だけでなく,さまざまな能力を駆使した頭脳戦も醍醐味の一つとなっていて,チームプレイや敵との駆け引きなど,オンライン対戦の楽しさを追求すべく,しっかり作り込まれている作品だと感じられる。最大16人というのは,そうした楽しさを体験するための,人数バランスを考慮した結果なのだろう。この完成度であれば,製品版でもプレイヤーを熱中させてくれることは間違いなさそうだ。

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「RESISTANCE 3」公式サイト


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  • 関連タイトル:

    RESISTANCE 3

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