このゲームの読者の評価
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計算・管理が必要な交易ゲーム 65 - 投稿者:ぴーしー(男性/40代)
- 投稿日:2013/09/14
- 良い点
- 交易そのものに近いゲームだ。決して遊びやすくは無いが、交易のロジックを学ぶつもりで遊べる。持ち味は細かい設定と、計算しつくされた航路設定の確立ができる事。それは簡単ではなく時間がかかり、交易で潤った大都市を見るまでは、シムシティーやANNOよりも頭を使うかもしれない。
- 悪い点
- 現場監修+経理法務+警備+相談窓口+戦闘司令官を社長ひとりでがんばる会社ゲー。自動設定もできるが設定は手動、手動設定はできるが参照したい表やリストは一回づつ別々に呼び出さないといけない。そして赤字が出ててもシグナルひとつ送ってこない。確かにここまで細かく動かせるゲームは少なくやり甲斐はあるが、キャベツの千切りをバイトに頼んだら10ケース1週間分の在庫を千切りしてしまった位のやり過ぎ感がある。大抵はちょっとしたミス設定に気がつかず、大量のキャベツの千切り処理から始まる。そうやって交易の難しさは学べるが、もう少し柔軟にAIに任せられる処理機能が欲しい。あってもマゾい位なので、このゲームのマゾさは受け入れられない人が多いだろう。
- 総評
- 一言でいうとボリュームのある交易ゲームだ。しかし本当に好みが分かれるボリューム感なので注意。当時の交易をなんとなく体験したいという人ではストレスが溜まるだろう。闇雲なプレイは許されない管理能力が問われる作りなこと、管理術を駆使してマニュアル入力で細かく設定する所に面白さがあるゲームだからだ。非常にマニアックだと言える。
運行スケジュール、航海日数、需要と在庫、生産数と消費数、労働力の創出とインフラ整備、これらを全て考慮して幾つもの船団に出入荷数を打ち込み自動設定をかけていく。普通に考えても一人でできる作業量ではない。もちろん慣れて効率的な方法を思いつけば少しは楽になるが、ここに海賊被害やクエスト要求が入る。更には貿易規模の拡大と人口増加によって既存の交易ルートの変更・再計算の必要があり、マゾさには全く事欠かない。シムシティーで大都市をコツコツ目指せる人だとしても、ちょっとこれは別腹と思う程だ。
創世記(ANNO)シリーズよりもシミュレート志向で、このゲームの人生の階段を少しづつ登って行くようなイベントやアンロックは世界感とマッチしている。全体的にいろいろと用意されているが、自分なりの方法論でプレイするには限定的だ。腰を据えて詰め将棋をやるくらいの気持ちが丁度いいゲームと思う。 - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 3 2 3 4
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