毎度お馴染み(?),TWTC Nangangの一角を占める巨大なIntelブース
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COMPUTEX TAIPEI 2014に合わせてIntelはデスクトップPC向けとなる新たな倍率ロックフリー版CPU「
Core i7-4790K」
「
Core i5-4690K」「
Pentium Anniversary Edition」を発表したが(
関連記事),TWTC Nangangの同社ブースで,これらに関する続報が得られたのでお伝えしよう。
Core i7-4790Kが動作するデモ機
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まず,発表時点においてはっきりしなかったのは,今回発表された3製品のどれが開発コードネーム「
Devil’s Canyon」(デヴィルズキャニオン)と呼ばれていたものなのかだが,Intelブースの説明員によると,
Core i7-4790KとCore i5-4690KがDevil’s Canyonだそうだ。説明員氏いわく,「両製品はいずれも,Intelが特許を持つ『Next-Generation Polymer Thermal Interface Material』(NGPTIM)をサーマルインタフェースとして採用している」。
CPU-Zの表示を見るとTDPは88Wとなっているが,この表示で正しいそうだ
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ブースのデモ機ではディスプレイに「CPU-Z」の画面が表示されており,そこを見るとTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は88Wとなっていたが,これはそのとおりで,Haswell世代の「
Core i7-4770K」「
Core i5-4670K」よりも4W高くなるという。「Intel純正の,TDP 95Wにまで対応する小さなCPUクーラーを使った場合にも,新しいサーマルインタフェースが持つ熱伝導効率のおかげで,より高い性能を発揮するようになるため(消費電力も増す)」だそうである。
ではPentium Anniversary Editionはどうなのかだが,「『
Pentium Anniversary Edition G3258』は前世代のCPUパッケージを採用している」と説明員。期せずして製品型番も明らかになったが,ともあれ,NGPTIMは採用されていない,ということになる。
ちなみに,Core i7-4790K搭載のデモ機では,120mm長級のラジエータが組み合わされたCorsair製簡易液冷クーラーを搭載した状態で,4コアすべてが4.8GHzで安定動作していた。「クロックはどれくらいまで上がるの?」という質問には「環境による(笑)」としか返ってこなかったが,それにしても久しぶりに楽しみなCPUが登場してきたといえそうだ。
Core i7-4790K搭載デモ機の画面を見ると,CPUが4.8GHzで動作しているのが分かる
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デモ機の側板を開けてもらったところ。Corsair製の簡易液冷クーラーが取り付けられていた程度で,スペシャルな冷却機構を使っていたわけではない
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