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「ドラゴンクエストX 春祭り」の各ステージをレポート。最新国勢調査の発表や堀井雄二氏による名所紹介,実装予定のハイエンドコンテンツお披露目も
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あのピンクモーモンさんの牙城を崩し,討伐数トップに躍り出たモンスターとは?
「ドラゴンクエストX」ディレクター 藤澤 仁氏 |
藤澤氏は,まず3月22日に公表されたとおり,プレイヤーの作成したゲーム内キャラクター数が100万体を突破したことを報告し,その推移をグラフとして示した。
このグラフには,2013年3月に実施されたWii U版ベータテストのキャラクター数は含まれていないとのことで,藤澤氏は,3月30日からWii U版がサービスインしたことにともない,さらにキャラクター数は増えるだろうと展望を述べた。
そのゲーム内キャラクターの男女比は6対4。藤澤氏はこの結果を「ドラゴンクエストの主人公といえば,男性もしくは男の子というイメージが強いのではないか」と分析し,むしろもっと男性キャラの比率が高くなると予想していたと話す。
また種族比は,人間が27%と最も高くなった。藤澤氏は,プレイヤーの多くがゲームを進行させたからと分析し,ほかの種族の比率が比較的均等な点についても「どれも魅力的に作っているので,この結果には満足しています」とコメント。さらに,性別と種族を重ねた分布では,人間男性やエルフ女性の人気が高いことなどが明らかとなった。
職業分布では,戦士を筆頭に,サービスイン当初から存在している6職業の人気が高い。追加職業では2013年3月に実装されたばかりのバトルマスターが一番人気だが,藤澤氏は「『ドラゴンクエストIX』で人気の高かった職業なので,今後さらに伸びる可能性が高い」と分析する。
また比率が最も低いスーパースターについては,「迷宮でたまに会う強いスーパースターは格好いい。ぜひ,そういうプレイヤーを目指してほしいです」と話していた。
レベル分布については,グラフを示すとともに,いくつかある山の部分を藤澤氏が解説。まずレベル1の山はとりあえず転職してみたキャラクター,続くレベル20の山は転職クエストを受託/クリアしたキャラクターが該当。またレベル50/55/60の3つの山からは,それぞれに用意されているレベル上限開放クエストのところで足踏みしているキャラクターが多いことが読み取れる。
さらにレベル40〜43の山は,そこまでの取得スキルポイントによって各職業の主要パッシブスキルが習得できるからだろうとの見解が示された。
キャラクターの平均所持ゴールド(ゲーム内通貨)は,約11万。その一方で分布のグラフを見ると,1万ゴールド未満のキャラクターが44%と最も多く,10万ゴールド以上でも23%で,全体の4分の1にも満たない。この事実が示すのは,一部のキャラクターが極端に多くのゴールドを所持する一方,それ以外はあまり持っていないという傾向が浮かび上がってくる。なお,藤澤氏によれば,すでに数千万ものゴールドを所持しているキャラクターもいるとのことだ。
さて,国勢調査の花形項目であるモンスター討伐数については,前回/前々回のピンクモーモンとトンブレロのワンツーフィニッシュが崩れ,タコメットが堂々の1位に。とは言え,デイリー討伐数から見ると,現状のタコメットが1日627万体強に対し,全盛期(バージョン1.0当時)のピンクモーモンは1600万体弱だったので,まだまだ大きく差がついている。こうした結果を踏まえ,「ドラゴンクエストX」の運営開発チーム内ではピンクモーモンを呼び捨てにせず,「ピンクモーモンさん」と敬意を込めて呼んでいるそうだ。
また討伐数のランキングに上がるモンスターのレベル帯は,各プレイヤーのゲーム進行に伴い,全般に上昇傾向にある。とくに,リュウイーソー,ガルバ/ゴルバ,バザックスといった,レベル60以上相当のモンスターがランキングの100位以内に入ってきたことが象徴的だろう。
コミュニティ面では,まずパーティプレイの傾向が示された。このデータによると,自身のキャラクター1体と雇ったサポート仲間3体で遊んでいるプレイヤーが全体の67%,自身のキャラクターのみで遊んでいるプレイヤーが10%と,実に全体の4分の3以上のパーティはプレイヤー1人という実態が見えてくる。藤澤氏は「1人で遊べるオンラインRPGをきちんと実現できている」とし,「人と遊ぶというところで躊躇している方も,安心してほしいです」とコメントした。
フレンド数の推移については,サービスイン以来,右上がりで増えているが,とくに2013年3月の大型アップデート以降の増加が著しい。これはアップデートにより,プレイヤーが「フレンド募集中」のアイコンを表示できるようになったことや,フレンドをサポート仲間で雇うときに対価が必要なくなったことが理由として挙げられる。
また,ゲーム内のチーム総数は3万5156となった。その大半は1〜9人と少人数だが,藤澤氏は,そういったチームは学校のクラスメイトや会社の同僚など,リアルの知り合い同士で構成されているのではないかと分析する。一方,9000以上に上る10人以上の大人数チームは,ゲーム内で募集されているのではないかと話していた。
以上が,3月30日に公開された国勢調査の結果だ。これらのデータから「ドラゴンクエストX」がオンラインRPGとして,きちんと多くの人の理解を得ていることが分かるのではないだろうか。
「バトルトライアル」ステージでは「ドラゴンクエストII」の再現も!
「ドラゴンクエストX」ゼネラルプロデューサー 堀井雄二氏 |
まず「アストルティアぶらりさんぽ」では,「ドラゴンクエストX」のゼネラルプロデューサーである堀井雄二氏が,自身がプレイした上でのゲーム内の思い出深いポイントを紹介した。
堀井氏は,実際にレベル上げに使ったという「落葉の草原」「オルフェア地方東」「ブーナー熱帯雨林」を次々にめぐった。印象が強いポイントとして挙げた「捨てられた城」と「ゲルト海峡」も訪れ,後者では集まった多くのキャラクターに見守られる中,バンジージャンプを披露した。
堀井氏は,ドワーフの「ゆうぼん」を操作して本サーバー内を散策 |
行く先々で多くのキャラクターに囲まれ,自身の姿が見えなくなるはめに |
「ドラゴンクエストX」プロデューサー 齊藤陽介氏 |
氏は,実演デモを交えて,グラフィックスがHDになり,BGMがオーケストラ演奏になったことで,Wii版から演出面が強化されていることや,テレビを使わず,Wii U GamePadのみでプレイできる点をアピールしていた。
「バトルトライアル」のコーナーでは,応募者の中から選出された4人1組の3パーティが,コインボスのアトラス,バズズ,ベリアルのいずれか1体に挑戦し,審査員による評価ポイントの累計を競った。いずれも強力なボスなので,討伐の成否だけでなく,戦術の巧みさを競うテクニカル面や,会場を盛り上げるパフォーマンス面もポイントに加算される。
いずれのパーティも非常に連携の取れたプレイを見せ,見事コインボスの討伐に成功。とくにアトラスに挑戦したパーティは,戦士が常に1ターン分の行動をプールしておく戦術を取り,アトラスが繰り出す「大地の怒り」を的確にキャンセルするなど,鉄壁の守りを見せ,審査員の齊藤氏と藤澤氏,堀井氏を感心させていた。
またベリアルに挑戦したパーティは,ドレスアップとカラーリングを駆使して,「ドラゴンクエストII」のパーティを再現。チャットでも,往年の名ゼリフを連発したり,サマルトリアの王子ネタなどで笑いを取ったりと,大いに会場を沸かせ,ほかの2パーティを抑えて最も多くの評価ポイントを獲得した。
さらにこのパーティには,最優秀賞の特典として,アトラス/バズズ/ベリアル3体同時討伐に挑戦する権利が与えられた……のだが,1体ずつでも十分強いコインボスが3体まとまるのだから勝てるはずもなく,わずか40〜50秒程度で全滅してしまった。
なお,この3体同時討伐のコインは,後日,ゲーム内の「ふくびき」の景品として実装される予定とのこと。すでにコインボスを倒しまくっているというプレイヤーも,そうでない人も,来たる日に備えて,さらに腕を磨いておこう。
ステージの最後には,齊藤氏と藤澤氏が,3パーティの個性と実力をあらためて賞賛。また堀井氏も,各パーティが見せた「ドラゴンクエストX」とシリーズへの愛情の深さに対して,感謝の意を示していた。
「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」公式サイト
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(C)2012-2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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