インタビュー
「遙かなる時空の中で5 風花記」のメインキャスト10人にインタビュー。アフレコ収録後に「風花記」の見どころを聞いてきた
四反田マイケルさん(アーネスト・サトウ役)インタビュー
――最初に,アフレコを終えた感想を聞かせてください。
どこまで言っていいのかすごく迷いますね(笑)。
当たり前なんですけど,自分の中での「遙かなる時空の中で5」の世界が,さらに広がって見えました。収録の前は,逆に「同じのを出さなきゃ」「キャラが変わらないようにしなきゃ」と構えていたところがあったんですが,新しい楽しみの発見のほうが大きく,そういう心配は不要でしたね。アーネストのいろいろな部分が,自分の中でも「そっちもあるんだな」と感じられて面白かったです。
――新しい発見というのは,どういうところですか?
四反田さん:
基本的には変わらないんですけど,もっともっと表情豊かになるところがいっぱいあるんだな,より人間らしい部分を持っていたんだな,と感じました。
前回は,ポーカーフェイスなところが目立っていたので,自分で計算してその部分を出したり出さなかったりしていたのかなと思っていたんです。なので,もっとクレバーで計算高いのかと思っていたんですけど,今回は子どもっぽいというか,計算しているようでしていないんだな,という印象が強かったですね(笑)。
――今作で,演じるときに難しかった部分はありましたか?
四反田さん:
実際にやってみたらそんな心配はいらなかったんですけど,新鮮さをなくさないところかな。あとは慣れですね。無意識のうちの慣れというか,収録の最初に,ぐっと入れないところが出ちゃったのが,怖いなと感じました。
作品の続編やアナザーストーリーというのは,キャラクターにとっては新しい世界なわけだから,「自分は知っているキャラだから」とならないように注意しました。
――アーネストと四反田さんで,共通点はありますか?
四反田さん:
僕は,自分で言ったことに自分で照れちゃうことがあるんです(笑)。そういうところは共通点だと思いますね。
イベントとかでも,言ってはみたものの「今恥ずかしいこと言った」って思ってしまうことがありますし,とくに,自分の素直な感情が出てしまったときに,照れちゃいますねえ。
――四反田さんは,普段ポーカーフェイスを装っているんですか?
四反田さん:
そうですよ(笑)。ネオロマンスのイベントに出るとなったときに,「ネオロマンス四反田マイケル」をどういう風にしなきゃいけないか考えたんですけど,ムダでした。自分の性格はそう変えられないです(笑)。
――今回,ゲームのコンセプトが「命をかけて大事なものを守る」というものになっていますが,四反田さんが守りたいものはなんですか?
四反田さん:
ペットです(笑)。守りますね,間違いなく。
――本作の見どころ,注目ポイントはどこですか?
四反田さん:
僕はあまり絡んでいないんですけど,やっぱり祟くんと新キャラのリンドウが,どういう風に世界を変えてくれるのか,というのが見どころだと思います。そのおかげで,アーネストの発見があったというところもあるので。
ゆきに関しては,絡みの中で,お互いの別の角度から見た一面が見どころだと思います。
――ちなみに,「5」とは違う,「風花記」ならではの見どころはどこでしょうか?
四反田さん:
残念ながら,具体的には言えないんですけど,より身近なアーネストを感じてほしいというところですね。
物語の流れとしては,本編とがらりと変わるわけではなく,人間模様が変わるという感じなので,そこを楽しみにしてほしいです。アーネストが,八葉,もしくは登場人物の中でどういう立ち位置なのかは,より明確に描かれていると思います。
――アーネスト以外で,気になるキャラクター,演じてみたいキャラクターは誰ですか?
四反田さん:
今は,小松かな。近い部分があるというのもそうなんですけど,近くて遠いというか。アーネストより確実に大人で,ちゃんとポーカーフェイスができていると思うので,気になりますね。たぶん,アーネストはそこを目指していると思うので(笑)。
――今回,アーネストのルートを一言で表現するとしたら,どんな言葉になるでしょうか?
四反田さん:
「アグレッシブ」かな? ゆきに対しては,すべての要素に関して,前回よりも積極的だなと感じました。
――ゆき以外,接点のあったキャラクターはいましたか?
四反田さん:
あまり,接点があるという印象はなかったですね。ほかの八葉との絡みは,あまりないんですよ(笑)。でも,あえて言うなら小松ですかね。どういう接点なのかはナイショですが。
――もし,アーネストが友人として四反田さんのそばにいるとしたら,一緒にどんな場所に出かけますか?
四反田さん:
僕とアーネストがデートするってことですか?
絶対に行きたいのは,食事ですね。アーネストは,すごくトラディショナルなお店を知っていそうですし。僕のために調べたりしてくれるかは分かりませんが(笑)。
あとは,自分も神社を巡る機会があったんですけど,建物に関する日本独自のものって面白いんだな,とあらためて思ったので,そういうものを見に行くツアーをしてほしいです。
――読者に向けて,最後にメッセージをお願いします。
四反田さん:
前回の収録からある程度期間が経って,いろんなアーネストが僕の中で芽生えたり,いろいろな発見があったりして,熟成してきているのかなと感じるところがあります。
ただ,イベントに出たり,ファンの方とTwitterなどを通じてやり取りしたり,いつでも発見があるなと毎日のように感じています。
僕は,みなさんが喜んでくれる,望んでくれるアーネストを大切にしたいという気持ちがありますので,一緒に作っていけたらいいなと思っています。
――ありがとうございました。
下野 紘さん(桐生 祟役)インタビュー
――アフレコを終えた感想を聞かせてください。
今回は,祟君自身も攻略対象になったのが不思議だなと。
もともと,前回の時も「お姉ちゃん大好き」みたいな感じはありましたけど,ヒロインにとっては完全に弟役,仇役みたいな感じだったのですが,「単に憎しみだけしか抱いていない」というのとはちょっと違うニュアンスだったので。
恋愛が絡んできて,感情の変化が複雑になっていくというのは,演じていて面白かったですね。
――久しぶりに祟を演じた感想はいかがですか?
下野さん:
半年ぶりだったので,「このキャラクターで大丈夫だったかな?」という心配は少しありました。でも,なんとなく体が覚えていたと言うか,キャラクター的には問題はなかった,のではないかなと思います(笑)。
――今回演じた中で,何か新しい発見はありましたか?
下野さん:
前回は,怒りに身を任せてというのが多く,感情の起伏も大きかったので,「突然,なんでこういう風になるのかな」といったあたりを演じるのが大変でした。
でも今回は,攻略対象のキャラクターになるということで,ただ怒りに任せる感情だけではなくなり,セリフの中で「こう変わっていくんだ」という感情の流れが分かるようになりました。「怒っているし憎んでいるし,でもそれだけじゃない」という感情移入が,前回以上にしやすかったですね。
――ご自身と祟での共通点はありますか?
下野さん:
似ているかどうかと言われると,違うんじゃないかなと自分では思います,まあ,それは自分の主観なので,周りの人から見たら似ていると言われる可能性もありますが(笑)。
――下野さんが,今一番守りたいものは何ですか?
下野さん:
守りたいものですか? うーん,自分が置かれている環境であったり,体調面だったり,交友関係だったりとか,いろいろ守っていきたいなと思うことはありますけど,それは僕だけじゃなくていろいろな人が思うことですし……。とにかく,守りたいものはいっぱいあります(笑)。
――本作の見どころや注目のポイントを教えてください。
下野さん:
祟には前回以上に感情移入をして,演じているときに何度か泣きそうになったシーンがあります。先ほど,ちらりと「フルコンプするのは大変らしいです」という話を聞いたので,いろいろと攻略していただいて,頑張っているところをぜひ聞いていただければと思います。
――祟が自分のそばにいたとしたら,どのような友達付き合いをして,どんなところに一緒に出かけると思いますか?
下野さん:
そうですね……。いろいろと悶々としたものを胸の中に抱えていそうだし,でもそれを表に出さなそうですよね。
なので,何も考えず,人の目も気にせずにワーッと騒げるような場所がいいんじゃないかなと。そういう意味では,遊園地的なところがいいんじゃないかなと思います。
あと,祟は未成年ですけど,一緒に酒を飲みに行ったら,たいへんなことになりそうです。感情の起伏も激しいから,デリケートに付き合わないといけないので,そんなに頻繁には会わないと思いますけどね(笑)。
――祟以外に気になるキャラクターはいますか?
下野さん:
気になるのは,自分が一番関わっている瞬と都ですね。その二人はドラマCDを一緒に録ったり,出てくるシーンも一緒だったりするので。あと,ほかのキャラは脚本で絡みがないので,正直分からないというのもあるんですが(笑)。
――「風花記」で気をつけた点や難しかったところはどこですか?
下野さん:
前回は,いろいろなセリフで,狂気の部分を出してくれと言われていたところがあるんですが,今回は攻略キャラでもあるので,控えめな感じでという点は意識しました。
あと,自分の中で悩んだ部分もあるんですが,それは言いたくてもネタバレになるので言えません(笑)。最後の最後まで,楽しんでいただければと思います。
――祟のルートを,一言で表現するとしたらどうなりますか?
下野さん:
すごくありきたりな感じですけど,愛憎じゃなくて憎愛。いろいろと憎いけど,でも……という。「5」のときは完全に切望だったので,それとはまた違う感じかもしれません。
――祟とゆきの関係性が変わることで,瞬と都の関係も変わってくるのでしょうか?
下野さん:
祟はゆきのことしか見ていません。それだけは言っておきます。あとはどうなっているのか,プレイしていただいてからのお楽しみですね。皆さんの目で確かめていただければと。
――最後に,読者に向けてメッセージをお願いします。
下野さん:
今回,祟の恋愛ルートができました。どれだけの方が,祟をオトしてみたいと思っているのかは分かりませんけど,彼なりに思うこと,悩んでいることが明確になっていると思いますので,ぜひ祟の恋愛ルートを攻略していただいて,ラストにどういう結末が待っているのかを,楽しんでいただいて見届けていただければと。よろしくお願いします。
――ありがとうございました。
「遙かなる時空の中で5 風花記」公式サイト
「遙かなる時空の中で5」公式サイト
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イラスト/水野十子 (C) TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.