ニュース
Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース
両アプリとも価格は無料。iPhone 5sおよびiPad Air,iPad mini 2以降のiOSデバイスに対応しており,Sling ShotがiOS 9.0以降,API Overhead testはiOS 8.0以降で実行できる。
Sling Shotは,2015年7月のアップデートでAndroid版3DMarkに追加されたテストに相当するもので,OpenGL ES 3.0に対応する高負荷なグラフィックスベンチマークテストを実行するアプリケーションだ。搭載SoC(System-on-a-Chip)の性能向上にともなって,オリジナルの3DMarkに含まれる「Ice Storm」テストは,負荷が低すぎるものとなっていたため,より高い処理能力を要求するものとして,開発が進められていたものである。
ちなみに,Android版では当初,3DMark本体とは別のアプリとしてSling Shotが提供されていたのだが,2015年7月のアップデートで3DMark本体に統合された。そのため,将来的にはiOS版も,別アプリではなく3DMark本体にSling Shotが統合される可能性はあるだろう。
さて,テスト内容だが,Android版と同じく,PC版のテストシークエンス「Cloud Gate」をベースとしたもので,総合スコアに加えて,2種類のGraphics testと3種類のPhysics sectionの結果が参照できるようになっている。ただ,現時点ではOpenGL ES 3.0のテストしか用意されておらず,Android版で実行可能なOpenGL ES 3.1のテストはない。Futuremarkは「Metalに対応したバージョンを開発中」とコメントしてきるのだが,これがOpenGL ES 3.1ベースのSling Shotなのか,別途OpenGL ES 3.1のテストが追加されるのかは,今のところ明らかになっていない。
フレームレートやDrawCall数,バッテリー残量をグラフ化する「Monitoring data」も表示されるので,違いを見比べて見ると面白いかもしれない。
すべてのテストで共通のものが揃ったわけではないが,今回の新ベンチマークアプリによって,最新のiOSデバイスとAndroidデバイスの性能を比較できるようになったのは喜ばしい。ゲームグラフィックスの性能で端末を選びたいときに役立ちそうだ。
Futuremarkによる当該プレスリリース(英語)
「3DMark Sling Shot Benchmark」ダウンロードページ
「3DMark API Overhead feature test」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
3DMark
- この記事のURL: