コーエーテクモゲームスは本日(2012年7月10日),同社が7月26日に発売予定のPlayStation 3用ソフト
「真・三國無双 MULTIRAID 2 HD Version」の最新情報として,オリジナルストーリーを公開した。
本作では序章を終えると,物語が
「覇王編」「妖仙編」という2つのルートに分岐する。今回は序章および覇王編の概要が明らかにされており,覇王編では,三国志の英雄達が始皇帝の手によって蘇った項羽と虞美人を相手に戦いを繰り広げるという。
また,覇王編に登場する
“窮奇”“黒龍”という魔獣のイラストや,開発スタッフによるコメントが届いているので,合わせて紹介しよう。
『真・三國無双 MULTI RAID 2 HD Version』最新情報について
2012年7月26日発売予定の『真・三國無双 MULTI RAID 2 HD Version』につきまして、最新情報を公開いたします。発売直前企画として『真・三國無双 MULTI RAID 2』の魅力を、開発チームからのコメントや、新たな素材など交えつつご紹介していきます。
第2回目と第3回目は、ファンター色豊かな本作のオリジナルストーリーやキャラクター、魔獣たちにスポットを当てます。
第2回目の今回は、序章と覇王編についてPSP版の時には公開できなかった素材などを交え詳しくご紹介します。次週は妖仙編と最終決戦についてご期待ください。
『真・三國無双 MULTI RAID 2 HD Version』開発チームからのコメント
『真・三國無双 MULTI RAID』では、三国志をベースにしたお話でしたので、三国志を知っている方はある程度ストーリーの展開が想像できたと思います。
本作では2作目ということもあり、ストーリー面でも楽しめる『無双』にしたいと思って制作しました。
まずは、三国志に縁があり、無双武将にとって強大な敵になりうるのは誰かを考えた時に、中国統一を成し遂げた秦の「始皇帝」が浮かびました。また、始皇帝は死を恐れ、不老不死を手に入れようとしたエピソードも有名です。
この二つをテーマにして「覇王編」と「妖仙編」の二つのストーリーが生まれました。未曽有の危機に直面した無双武将たちは、東西に別れて攻め寄せる始皇帝軍に対応する形で軍を二つに分けることになります。かつて中国の覇権を争った武将同士の交流やぶつかり合い、協力や活躍もストーリーの見どころです。
三国志から離れた"If"の物語になりますが、人物キャラクターを交えた新たな人間関係も丁寧に描いています。ぜひストーリーもお楽しみください。
■ストーリーの流れ
ストーリーは序章のあと、「覇王編」、「妖仙編」の二つに分岐し、それぞれの第一章から第三章を経て最終章につながります。
■ストーリー概要
【序章】
後漢末期、群雄割拠の時代に現れた魏の曹操、呉の孫堅、蜀の劉備、三人の英雄によって始まった三国時代。暴威への衝動に支配された最強の武・呂布を打ち倒した英傑たちだったが、始皇帝の復活により、再び平和が乱されてしまう。
【序章ストーリー】
戦乱の時代と、それに続く呂布との戦いは、新たな脅威を育んでいた。
武将たちが覚醒して、大量に放った闘気――
純粋な「力」の塊であるこれらは、密かにある場所へと集められていた。
かつて大陸を統一した秦の「始皇帝」が眠る、始皇帝廟である。
流れ込む闘気を受けて、その主が今、目覚めた。
魔王として蘇った始皇帝は、高らかに「帝国復活」を宣言する。
強力な呪術をもって、死した英雄や古代の神、大地の魔獣を従えた始皇帝は、かつて成し得なかった「不老不死」と「永遠の帝国」という邪悪な野望のため、大陸に戦乱をもたらす。
新たな脅威との戦いが、今始まろうとしていた。
無双軍の将兵から空中に放出された闘気は、始皇帝廟へと吸い込まれていた。始皇帝はその闘気を吸収し、魔力を蓄えていた。始皇帝は魔力を発動させるべく、その手に力を集中する。
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▼今回ご紹介する「覇王編」では、強大な魔力を手に「永遠の帝国」を築かんとする始皇帝と故国再興の志を抱く項羽が敵対しつつも自らの野望のために手を組み、どう戦いを仕掛けるのか。また、最強の男・呂布と項羽の対決や、項羽と虞美人の関係も必見です。
今回は、項羽の覚醒前の姿と、虞美人の覚醒後スチルと覚醒前のイラストを初公開します。
■始皇帝
大陸の統一を始めて成し遂げた秦の時代の皇帝。
かつて成し得なかった「不老不死」と、己を頂点とする「永遠の帝国」を手に入れるという邪悪な野望のために、彼岸より復活した。自分以外のものは全て駒であるという思想の元、人命を物であるかのように弄び、目的のためならばどれほどの血が流れようとも意に介さない。古の時代より伝わる強力な術を操り、その力で神をも自らの軍へと引き込んで己の野望を果たそうとしている。
■項羽
項羽(こうう) 〜孤高の英雄、修羅の道を往く〜
楚の覇王。
かつて秦討伐の軍を率い、勇猛且つ機知に富む将器によって秦王朝を倒す。時運に恵まれず、楚の再興という宿願を果たせぬまま命を落とすが、始皇帝の呪術よって、転生を遂げる。寡黙で、人と交わることを拒む孤高の武人。堂々たる体躯のうちに、燃えたぎる意志を秘めている。
■虞美人
虞美人(ぐびじん) 〜深紅の花、覇王の戦場に咲く〜
項羽の最愛の人。
前世では、心から慕う項羽のため、戦場でも傍らに在り続けた。
垓下での大敗の折、足手まといにならぬようにと自ら命を絶ったが、項羽が復活すると、つき従うように現世に現れる。めったに感情を表さない、気高く神秘的な女性。ただ一人、心寄せる項羽には、優しく儚げな笑顔を見せる。
【覇王編】
邪悪な野望を胸に、復活を果たした始皇帝は、強大な魔力をもって、楚の覇王・項羽を転生させた。
かつて、”楚の再興”への情熱を燃やし、秦王朝を打ち砕いた、その雄才大略の将器。始皇帝は、項羽の秘めたる志を、「永遠の帝国」のための駒として利用せんと目論んだのである。
堂々たる覇気を両眼に宿した項羽は、圧倒的な武と巧みな戦術により、三国の武将たちを翻弄。瞬く間に魏の要衝を奪い取っていく。
始皇帝と項羽という二つの脅威にさらされた三国の武将たち――
このままでは、ようやく調和を得た大陸が、混沌にのみ込まれてしまう。
曹操は、魏の奪還を果たすべく、呉の孫堅と手を携え、連合軍を編成。
同じく蜀領の奪還に向かう劉備らと別れ、魏都・許昌へ向けて進軍を開始した。
その軍勢を、泰然として待ち受ける項羽――
いにしえの覇王か、乱世の奸雄か――
かつてない激戦が始まろうとしていた。
【覇王編第一章:陳留攻防戦】
始皇帝が転生させた古の覇王・項羽と虞美人に対し、英雄がたちあがる。
【覇王編第二章:固陵の戦い】
項羽軍に反撃を開始した英雄たちだが項羽の分断作戦で各個撃破の危機に。
【覇王編第三章:長安の戦い】
再び終結した英傑立ちはついに項羽を追い詰め、咸陽へと進行する。
▼本作では「覇王編」「妖仙編」それぞれに個性的な魔獣たちが登場します。今回は主に「覇王編」に登場する魔獣をご紹介します。窮奇、黒龍のイラストは初公開です。
■真・天禄
『真・天禄』は、始皇帝によってこの時代に召喚され、操られている巨大生物。本来は神獣とされる『真・天禄』だが、始皇帝の持つ妖しい力によって無双武将たちの敵となり、強大な力をもって襲い掛かってくる。
大きな翼によって空中を高速で飛行し、自然を操るさまざまな特殊攻撃が特徴。また、董卓が[眉β]城(ビジョウ)に巨大兵器として設置した『天禄』は、この『真・天禄』の伝説を元として作成されたものである。
■火光獣説明
人里離れた火山の中に棲んでいるという伝説上の怪物。始皇帝の魔術により操られ、街や無双武将を襲う魔獣と化した。
巨大な鼠のような体躯と、全身を覆う長い体毛が炎のように燃え盛っているのが特徴。
素早い動きで翻弄するように戦場を駆け回り、炎を纏ったさまざまな攻撃を繰り出す。
うかつに近づくと炎による反撃を受けるが、その体を覆う炎を消すことができれば勝機が訪れるだろう
【イラスト初公開】
■窮奇
「広莫風(こうばくふう)」を吹き起こすと言われる伝説上の怪物。大きな翼を持ち、大きな体躯で人間を襲う。始皇帝の魔術により、無双武将の前に立ちはだかる。
翼を使った軽やかな跳躍を巧みに繰り出し、巨体とは思えないほどの機動力を発揮する。そして大きな角による突進が脅威となる。しかし、特徴である大きな翼を狙うことができれば、反撃の機会を得ることができるだろう。
■黒龍
黒龍は、伝説上の生物である龍の中でもより粗暴で、高い戦闘能力を誇る。
人間の前には姿を現さないと言われているが、始皇帝により召喚され、付き従うように操られている。
その強大な力は他の魔獣とは比較にならない。獰猛な爪を振り回し、暗黒の炎を吐き、地上空中ともに支配する。
無双武将にとって、すべての力を振り絞って戦わなければならない相手となるだろう。