プレイレポート
今夏の稼働に向け,ブラッシュアップが施された「ガンスリンガーストラトス」。ロケテストVer.のプレイレポートを掲載
今回4Gamerでは,スクウェア・エニックスの協力により,このロケテストVer.をじっくり触らせてもらう機会を得た。プロゲーマーのときど氏,マゴ氏らを交え,本作の遊び方をお伝えした取材の模様は,「こちら」のムービーで紹介しているが,本稿では改めて,最新バージョンの追加要素を,プレイフィールと合わせてお伝えしよう。
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「ガンスリンガー ストラトス」公式サイト
本稼働へ向けブラッシュアップされたポイント
まずは,2月に行われたメディア向け体験会から変更された部分を見ていこう。最も分かりやすい部分は,プレイアブルキャラクターが大幅に増えていることだろう。メディア向け体験会で使えた風澄 徹/片桐鏡華/羅漢堂 旭/草陰 稜の4キャラクターに加え,新たに片桐鏡磨/レミー・オードナー/竜胆しづね/アーロン・バロウズ/オルガ・ジェンテイン/ジョナサン・サイズモアの6キャラクターが参戦し,総キャラクター数は10キャラクターとなっている。
また戦績やキャラクターカスタマイズなどのデータをカードに保存し,プレイデータを次回に引き継げるNESiCAが,実際に使えるようになっていたのも大きな違いだ。今回のロケーションテストのデータも本稼働後に引き継げるとのことで,筆者もさっそくカードを作ってみたのだが,ロケテストVer.では残念ながらフィーチャーフォンのみの対応とのこと。スマートフォンしか持っていなかった筆者自身は使ってみることができなかったが。
というわけで,さっそくキャラクター選択で主人公ポジションの風澄 徹を選択し,次に進むとゲームモード選択へと画面が移る。今回選べたのは「店舗チーム VS.全国対戦」のみなので,これを選ぶと次はステージ選択だ。
今回のβバージョンでは「渋谷」と「難波」の2つのステージが選択できた。メディア体験会では渋谷のみだったので,新たに難波ステージが追加された形となる。なお4月18日から開始される池袋でのロケテストでは,3つめのステージとして「池袋」が登場する予定だ。
ゲームがスタートしてまず気付いたのは,インタフェースが微妙に変化していること。装備中の武器やレーダーなど,ゲーム中に頻繁に確認する項目が右下に整理され,より洗練された形になっている。またロックオンの状態が画面上に矢印で表示されるようになり,分かりやすい。
また対戦していて気付いたのは,リロード操作が削除された点。メディア向け体験会では,弾が尽きると「ガンコントローラを画面外に向けて撃つ」という操作でリロードを行う必要があったのだが,今回のロケテVer.では,一定時間待つことで,自動でリロードされるようになっていた。若干リロードに時間がかかってしまうものの,その分移動などの操作に集中できるので,これは個人的には嬉しい変更だ。
さらに「クイックドロー」や「ヘッドショット」といった,特殊操作が追加されているのも見逃せない。クイックドローとはダブルガンデバイスを画面から外した状態から,素速く照準して攻撃をヒットさせることで,相手に与えるダメージが増加するというもの。ヘッドショットは相手の頭部を狙って撃つことで,与ダメージが増えるというシステムだ。これらは先に公開したムービーでも詳しく紹介しているのでそちらをチェックしてみてほしいが,ほとんど初プレイに近い筆者の腕では,1度も成功させられなかった。いずれも上級者を目指すためには必須のテクニックになるはずなので,やり込みプレイヤーは本稼働後にぜひ挑戦してみてほしい。
また気になった点としては,ダブルガンデバイスの操作と画面上に表示される照準の位置に,若干のラグが感じられたことが挙げられる。とくにトリガーから着弾までにタイムラグがある武器の場合,相手の動きを先読みして撃つ必要があるのだが,ここはガンデバイスの反応速度も考慮して先読みしなければならない。慣れの問題もあるとは思うが,できれば改善してほしいポイントだ。
なおメディア体験会Ver.では,建物が崩れるときなどにフレームレートが落ちてしまう現象も見受けられたのだが,今回のロケテストではそれはしっかり解消されていたことを付け加えておこう。まあレミーのタンデム攻撃である反物質弾の着弾時などは,若干重たくなる印象はあったが,許容範囲内だろう。
「クイックドロー」 |
「ヘッドショット」 |
ロケテストVer.のプレイフィールは?
さて全体のプレイフィールについて改めて述べるならば,メディア体験会のときと比べてさまざまなシステム追加/整備され,対戦ゲームとしてより洗練されたというのが,大きな違いだろう。とくにロックオン状態を示す矢印などは,現在の状況がリアルタイムに分かるので,行動の指針にもなりやすい。若干画面の情報量が多すぎるようにも思えるが,そこは慣れが解決してくれるはずだ。
ただ,よりハイレベルな駆け引きの部分になってくると,まだまだ分からない部分も多い。これは単に筆者のやり込みが足りないからなのだが,こと競技性という面では,本作を評価するのはまだ難しい。
冒頭のムービーでお届けした「プロ&宣伝担当チーム」vs.「4Gamerチーム」の対戦でも,筆者は初心者なりに奮闘してみたものの,相手のプロ&宣伝担当チームはさすがにやり込みの違いを感じさせる腕前だっために撃破されまくってしまった。簡単に接近されてしまい,近接攻撃の餌食になること数回。ならばこちらもと接近戦を仕掛けてみたが,格闘用の技を発動する距離がつかめず,なかなか上手くいかないのだ。
現場にいたスクウェア・エニックスのスタッフに聞いてみると,「接近戦が可能な距離ではターゲットマークが点滅する」,また「接近戦ではレバーを入れる方向によって5種類の攻撃が出せる」とのこと。実際にやってみると,確かにレバーニュートラルとレバーを特定の方向に入れたときでは,別の攻撃が発動した。立ち位置が目まぐるしく入れ替わる実戦で決めるのは難しそうだが,うまく使いこなせるようになれば,かなり役立ちそうだ。
などとやっているうちに,いつの間にか試合は終了し,結果はもちろん負け。筆者は画面左上に表示されていた勢力ゲージなど,これっぽっちも見ておらず,チームメイトには迷惑をかけてしまったかもしれない。
しかし各種システムを理解して,味方との連携が取れるようになると,面白さは格段に違ってくるように感じられた。ムービーに収録されている対戦の後も,実は数回プレイさせてもらったのだが,例えば相手チームの中で残り体力が少ない(とくに高コストの)キャラクターを,味方と連係をとって集中攻撃したときなどは,チームメンバーとの強い連帯感が感じられた。勝ち負けなど関係なく,実に楽しいのだ。4月8日までの秋葉原,15日までの大阪(難波)に続いて,4月18日から4月22日までは池袋でロケテストが行われる。
池袋のロケテストに行ってみようと考えている読者は,ぜひ友達同士で声を出しつつ,ワイワイ遊んでみてほしい。
今夏の稼働に向け開発も大詰めを迎えた本作。今回のロケーションテストの最中にも頻繁にアップデートがかかっているらしく,開発の本気具合がうかがい知れる。ロケーションテストの反響を受け,より完成度を高めるであろう,本作の続報に期待しよう。
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