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[COMPUTEX]Kabini搭載のMini-ITXに,Haswell搭載NUC。小型PCにまつわる2題
MSIがKabiniオンボードのMini-ITXマザーを展示
TDP 25W版KabiniはPGAパッケージで来年1月に登場?
MSIブースに置かれていたのは,APUベースのSoC(System-on-a-Chip)である「Kabini」(カビニ)を,マザーボード上に実装したMini-ITXマザーボードだ。「E1-2500I-E33」という製品型番を紹介すれば想像できる読者もいると思うが,このマザーボードが搭載するのは,5月23日に発表されたAMD E-Series APUのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)15W版モデル「E1-2500」である。
ちなみにBay Trail(ベイトレイル)というのは,22nmプロセス技術を使用して製造される,タブレットおよびNetbook,Nettop向けのAtomのこと(関連記事)。要するに,デスクトップPC向けのMini-ITXマザーボードとして登場するE1-2500I-E33は,Nettop的な端末向けの製品ということになるというわけである。
すでにAMDはTDP 25W版Kabiniを「A6-5200」として発表済みなのだが,氏の発言どおりなのであれば,(より高いTDPを許容した)高クロック版Kabiniが登場するのは,相当先の話ということになってしまうだろう。PlayStation 4では,Kabiniと同じJaguarコアを採用したAPUを搭載するだけに,ひょっとするとそちらを優先しているのかも……というのは,邪推が過ぎるかもしれないが。
IntelはUltrabook向けの
ワンパッケージHaswell搭載NUCを披露
一方,Intelブースには,同社の提唱する超小型PC「NUC」(Next Unit of Computing」の“Haswellモデル”が展示されていた。
2012年の時点では,Ivy Bridge世代のノートPC向けCoreプロセッサと,Intel 7シリーズチップセットを搭載していた。それに対して,今回IntelブースにあったHaswell世代のNUCは,CPUのダイとPCH(Platform Controller Hub。いわゆるチップセット)のダイを,マルチチップ技術によって1つのパッケージ上にまとめたプロセッサが搭載されているのが目を引く。
外部インタフェース一覧。Thunderbolt×1,HDMI×1,USB 3.0×4,有線LAN×1といった構成になっている |
どちらもPCゲーマーの本流からは外れる製品だが,セカンダリPC用途には面白そうであるだけに,小型PC好きは,記憶に留めておくといいかもしれない。
MSI公式Webサイト
Intel日本語公式Webサイト
COMPUTEX TAIPEI 2013取材記事一覧
- 関連タイトル:
AMD A-Series,AMD E-Series,Athlon,Sempron(Temash,Kabini)
- 関連タイトル:
Core i7・i5・i3-4000番台(Haswell)
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