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NTTドコモ版「Galaxy S10+」&「Pixel 3a」テストレポート。Snapdragon 670はバランス良好でゲーマーの新たな選択肢になり得る
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印刷2019/05/24 18:15

テストレポート

NTTドコモ版「Galaxy S10+」&「Pixel 3a」テストレポート。Snapdragon 670はバランス良好でゲーマーの新たな選択肢になり得る

画像集 No.002のサムネイル画像 / NTTドコモ版「Galaxy S10+」&「Pixel 3a」テストレポート。Snapdragon 670はバランス良好でゲーマーの新たな選択肢になり得る
 既報のとおり,2019年5月16日,NTTドコモは,2019年夏モデルとなる新型スマートフォンを発表した。その数は9製品10モデルと豊富で,ハイスペックなものからミドルクラスまでと幅広い端末を取りそろえている。
 全体的な傾向としては,2018年から引き続いて,ディスプレイのアスペクト比は9:16から,より縦長の9:18〜21へのシフトが進んでいる。ゲーマー視点では,Qualcomm製のハイエンドSoC「Snapdragon 855」の性能が気になるところだが,ミドルクラス市場向けSoC「Snapdragon 670」も無視できない。

  • AQUOS R3 SH-04L:6月1日,1576Mbps対応
  • Galaxy S10 SC-03L:6月1日,1576Mbps対応
  • Galaxy S10+ SC-04L:6月1日,1576Mbps対応
  • Xperia Ace SO-02L:6月1日
  • Pixel 3a:6月上旬
  • arrows Be3 F-02L:6月上旬
  • Xperia 1 SO-03L:6月中旬,1576Mbps対応
  • LG style2 L-01L:7月
  • Galaxy S10+ Olympic Games Edition SC-05L:7月下旬,1576Mbps対応
  • HUAWEI P30 Pro HW-02L:今夏

 発表されたラインナップは上記のとおりで,6月以降に順次発売となる予定だが,「HUAWEI P30 Pro HW-02L」は,本稿執筆時点で予約受付を停止しているとのことだ。
 5月16日に行われた新商品発表会では,「Galaxy S10+ SC-04L」(以下,Galaxy S10+)と「Pixel 3a」の2台をチェックしてみた。そのレポートをお届けしよう。


Galaxy S10+


Galaxy S10+
画像集 No.003のサムネイル画像 / NTTドコモ版「Galaxy S10+」&「Pixel 3a」テストレポート。Snapdragon 670はバランス良好でゲーマーの新たな選択肢になり得る
 Galaxy S10+は,2019年2月に世界市場へ向けて発表となった,Samsung Electronics(以下,Samsung)製のフラグシップスマートフォンである。
 Galaxy S10+のボディデザインは,2018年夏モデルだった「Galaxy S9+」をブラッシュアップしたようなものであるが,全体の印象はあまり違いはない。しかし,Galaxy S10+のボディは,格段に持ちやすくなっているのが印象的だった。気になる人は,店頭のデモ機で確認してみるといいだろう。違いはすぐに分かるはずだ。

左側の3台は,姉妹モデルの「Galaxy S10 SC-03L」(以下,Galaxy S10)で,右端がGalaxy S10+である。Galaxy S10よりも,ひと回り大きいサイズがよく分かる。なお,サイズ以外のスペックは非常に近い
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 ディスプレイには,6.4インチサイズでアスペクト比9:19という縦長の有機ELパネルを採用。インカメラを前面の切り欠き(ノッチ)に収めるのではなく,画面の右上に開けた横長の「パンチホール」に配置するというデザインを採用したことで,画面占有率は91.6%にも達しているという。おかげで,前面だけ見ると,ほとんどディスプレイという印象だ。
 ディスプレイ上に孔があるというのは,使ううえで気になりそうにも思えるのだが,実際にはステータスバーの部分にあるので,全画面を使うアプリでもない限りは気にならない仕様となっている。

左写真でディスプレイの右上に見えるのが,Galaxy S10+のパンチホールだ。標準レンズと深度計測用レンズのデュアルレンズ式なので,横長となっている。一方で,Galaxy S10のインカメラは1基であるため,パンチホールは真円に見える
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 画面占有率の拡大によって,インカメラや受話口,各種センサーの処理をどうするかは端末メーカーごとに違いが顕著なポイントだ。スマートフォンの進化における面白い部分ともいえる。

指紋認証センサーがないぶん,背面はスッキリした
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 先代のGalaxy S9+と比べた場合のGalaxy S10+における大きな変更点としては,これまでは背面にあった指紋認証センサーが,ディスプレイ内蔵式になったことも挙げられよう。
 Galaxy S10+(とGalaxy S10)では,超音波方式の指紋認証センサーがディスプレイ下部に埋め込まれている。仕組みは異なるが,使い方はこれまでの指紋認証センサーと同様で,画面に指を押しつけることで指紋認証が行われる。
 なお,ゲームプレイ時の邪魔にならないかと心配する人もいそうだが,実機でのテストプレイ中に邪魔となることはなかった。ロック画面の解除や個人認証の入力といった指紋認証が必要な場面でだけ有効になるからだと思われる。

 今回のGalaxy S10+ブースには,ゲーム向けのアピールとして「PUBG MOBILE」を使った動作デモがあった。といっても,実機でプレイできたわけではなく,ゲームのプレイ画面を録画した動画を再生していただけなのだが,ほぼ最高設定でもフレームレートが安定している様子を見せるというものだった。

PUBG MOBILEで,2017年モデルの「Galaxy S8+」との性能比較を披露していた
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Galaxy S10+は,GPUではお馴染みのベイパーチャンバー方式を冷却に採用している。なお,Galaxy S10はヒートパイプ方式とのこと
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 Galaxy S10+でSamsungは,内部の冷却システムにベイパーチャンバー方式を採用しており,単なるヒートパイプ方式よりも放熱性が高いと主張している。実際,筆者によるテスト中でも放熱具合は良好で,極端に熱い部分もなかった。長時間ゲームをプレイするという人は,ぜひ実機でチェックしてみてほしい。


Game Launcherは機能強化。ゲームのパフォーマンス設定が楽に


Game Launcher。同じ機能は,Galaxy S9シリーズやGalaxy S8シリーズ向けにも提供済みである
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 Galaxyシリーズは以前から,ゲーム向けの機能として「Game Launcher」を採用し続けており,Galaxy S10+には,その最新版がプリインストールされていた。基本的には,ゲーム映像の録画やスクリーンショット撮影,OSの設定変更を行うためのものだ。最近では,Samsung以外のスマートフォンメーカーも,同種の機能を採用する事例が増えている。
 ちなみに,パフォーマンス設定以外には,着信と通知の制御,ゲーム録画,サラウンドサウンド技術「Dolby Atmos」のゲーム向け設定などが用意されている。

PUBG MOBILEを実行中に,ナビゲーションバーからGame Launcherを呼び出した様子。着信や通知の非表示,ゲーム用のDolby Atmos設定などが行えるほか,ゲーム映像の録画もここからできる
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一括制御では,性能と消費電力のバランスを3段階から選ぶ
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 Game Launcherでは,ゲームの処理性能を決定するパフォーマンス設定として,登録済みのゲームアプリ全体を一括制御する設定と,アプリごとの個別設定が可能だ。一括制御は,「省電力重視」「バランス重視」「パフォーマンス重視」の3段階から,任意の設定を選ぶだけという簡易な仕組みになっている。
 説明員によると,省電力重視にした場合,ゲームの解像度を下げたり,CPUの動作クロックに制限がかかるとのこと。2018年までの端末にプリインストールされていた古いバージョンのGame Launcherでは,同じことをするにはあちこち設定を変更する手間があったのだが,最新版ではそれが一元化されたと考えればいい。

 一方,同じ画面にある「ゲームごとの設定」スイッチをオンにすると,ゲームアプリごとに,より詳細な設定が可能となる。一括制御と同じ3段階の動作モードを選ぶ項目に加えて,「低解像度」と「最大FPS」という項目が並んでいた。
 「低解像度」は,ゲームの描画解像度を下げて動作の快適さを確保するという機能で,具体的な数字は明らかになっていないのだが,OS側の設定アプリにある「画面の解像度」設定から推測すると,横画面状態における1520×720ドットで動作するようだ。
 「最大FPS」は,いわゆるFPSリミッターで,15〜60fps間を5刻みで設定できる。高フレームレートとなる60fps対応タイトルはジワジワと増えてきているが,スマートフォンゲーム全体からすると,30〜40fps出ていればOKなタイトルのほうがまだ多い。フレームレートを下げればバッテリー消費を減らせるので,必要十分なフレームレートに設定できるというのは,地味ながら便利といえよう。

ゲームごとのパフォーマンス設定画面(左)。最大FPSが地味に便利だ。右はOS側設定アプリにある「画面の解像度」設定である。目視するぶんには,FHD+とWQHD+の差は分かりにくかった
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3Dグラフィックス性能は大きく向上


 では,Galaxy S10+の性能を検証していこう。実施したベンチマークアプリは,3Dグラフィックスベンチマークである「3DMark」と,総合ベンチマークアプリの「AnTuTu Benchmark」と,そのHTML5版である「AnTuTu HTML5 Test」,そして連打応答性検証用の「ぺしぺしIkina」という定番のセットだ。
 また,ゲームのテストは2019年も「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下,デレステ)を継続採用している。なお,Game Launcherのパフォーマンス設定は,パフォーマンス重視を採用した。

Galaxy S10+における3DMark Sling Shot Extreme Unlimitedのスコア
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 Snapdragon 855での計測は今回が初となるのだが,3DMarkにおけるスコアは,先代のハイエンドSoCである「Snapdragon 845」に比べて,順当な向上が見られる。とくに,かつては非常に高負荷なテストであったSling Shot Extreme UnlimitedにおけるOpenGL ES 3.1のスコアが「5979」と,6000台に入りそうなのは,なかなか感慨深い。Galaxy S9+の同スコアは「5124」だったので,約17%もの性能向上を果たしたわけだ。

 続いてはAnTuTu Benchmarkの結果だが,これも順当なスコアの向上を確認できた。劇的というほどではないが,Webブラウズやマルチウインドウ操作時に性能の高さを体感できるだろう。
 横持ち時は16:9よりも横長となるアスペクト比の端末が増えたこともあり,マルチウインドウでも動作する横画面前提のゲームタイトルが増えてきている。ゲームとWebブラウザ,もしくはゲームとSNSアプリといった同時運用がしたいのであれば,高性能なSoCと容量8GBのメインメモリを備えている点は,Galaxy S10+における評価すべきポイントとなるだろう。

Galaxy S10+におけるAnTuTu Benchmark(左および中央)とAnTuTu HTML5 Test(右)のスコア
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ぺしぺしIkinaの結果は「85」
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 ぺしぺしIkinaは,10秒間の連打数が93〜96になるよう連打して「85」。スコアは良好だが,70タップめに長い飽和があった。5回計測したところ,50タップめ以降に飽和が発生することがあり,発生タイミングはばらけている。
 なお,Galaxy S10+に限った話ではないが,画面占有率の拡大にともなって,筐体を片手で支えていると画面端に触れてしまいやすくなっている。今回の計測時にも,端に触れたことによるミスが2回あった。ゲームジャンルによっては,画面端への誤タッチを防ぐジャケット(ケース)やパンパーの装着を検討する必要がありそうだ。

タイミング調整は,5回実行して12と良好な結果に
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 それではお待ちかねのデレステの動作検証へと進もう。
 まず,プレイフィールはなんら問題なしである。取得漏れらしい挙動も,描写のもたつきもない。Galaxy S10+の場合,サイズが大きくて横長であるため,画面中央付近のタップがしやすさか否かが,指の長さに大きく依存してしまう点が気になるくらいだろうか。
 また,Android端末では動作しないことも多かったフォトスタジオの「ARスタジオオートモード」も動作することを確認できた。

Galaxy S10+には3.5mmミニピンヘッドフォン端子があるため,リズムゲーム方面にはありがたい。夢見りあむさん,第8回シンデレラガール総選挙ランクインおめでとうございます。すこ。マキノに声がつくのはいつなのか……めっちゃやむ
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ARスタジオオートモード
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 高いGPU性能が必要な3Dグラフィクスを多用するゲームアプリの傾向からすると,Galaxy S10+ほどの性能があれば,どんなゲームも快適に動作してくれそうである。10万円近い価格のハイエンド端末は,なかなか買い換えにくいものだが,Galaxy S10+の性能があれば,1年おきにハイエンド端末を買い換えなくても,最新のゲームに十分対応できそうであり,2〜3年使用する前提で買うのもありかなという気がしてくる。「高性能な端末を買って,長く使いたい」という人であれば,検討する価値がある製品だろう。

●Galaxy S10+の主なスペック
  • メーカー:Samsung Electronics
  • OS:Android 9.0(Pie)
  • ディスプレイパネル:6.4インチ有機EL,解像度1440×3040ドット,アスペクト比 9:19
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 855」
    ・CPUコア:Kryo 485(最大2.8GHz)×1+Kryo 485(最大2.4GHz)×3+Kryo 485(最大1.7GHz)×4
    ・GPUコア:Adreno 640
    ・モデム:Snapdragon X24 LTE
  • メインメモリ容量:8GB
  • ストレージ:内蔵128GB+microSDカード(最大容量512GB)
  • アウトカメラ:3眼式
    ・望遠:約1200万画素,F2.4,視野角45度
    ・広角:約1200万画素,F1.5/2.2,視野角77度
    ・超広角:約1600万画素,F2.2,視野角123度
  • インカメラ:2眼式
    ・標準:約1000万画素,F1.9,視野角80度,
    ・深度計測用:約800万画素,F2.2,視野角90度
  • 対応LTEバンド:FDD LTE Band 1/3/4/5/7/12/13/17/19/21/28,TDD LTE Band 38/39/40/41/42
  • 対応3Gバンド:WCDMA Band1/5/6/19
  • 最大通信速度:ダウンロード 最大1576Mbps,アップロード 最大75Mbps
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth対応:5.0
  • おサイフケータイ対応:○
  • 防水防塵:○
  • 待受時間:約430時間(LTE)
  • 連続通話時間:約1320分(VoLTE HD+)
  • バッテリー容量:4000mAh
  • USBポート:USB 3.1 Gen.1 Type-C
  • 公称本体サイズ:74(W)×158(D)×7.8(H)mm
  • 公称本体重量:約175g
  • 本体カラー:Galaxy S10+:プリズムブラック,Olympic Games Edition:プリズムホワイト


Pixel 3a


 続いては,Google純正の新型スマートフォンである「Pixel 3a」(関連記事)を簡単にチェックしていきたい。

Pixel 3a
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 Pixel 3aは,2018年に登場したハイエンドスマートフォン「Pixel 3」のデザインを蹈襲しつつ,ミドルクラス市場向けのスペックにまとめたものだ。SoCには,Qualcomm製のミドルクラス市場向け「Snapdragon 670」を採用している。
 微妙にサイズは異なるが,外観はPixel 3とほぼそのまま同じであるため,ここでは性能を中心に見ていこう。

 ディスプレイは5.6インチサイズの有機ELパネルとなっているが,Pixel 3の有機ELパネルに比べると,色やコントラストには明確な差があり,価格相当という印象も受ける。ただ,よく目にするIPS液晶パネルと発色傾向はあまり変わらないので,ゲーム中心のスマートフォンライフであれば,気になることは少ないだろう。

Pixel 3aにおける3DMark Sling Shot Extreme Unlimitedのスコア
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 ベンチマークは,Galaxy S10+と同じく3DMark,AnTuTu BenchmarkおよびAnTuTu HTML5 Test,ぺしぺしIkinaを実行した。
 結果としては,ミドルクラスの端末らしいスコアが並んでいる。ただ,アプリの起動やゲーム中のロードといった場面では,Galaxy S10+との体感差はほとんどない。3Dグラフィックスを多用するゲームや,複数のアプリを起動しっぱなしといった場面で,性能差を感じるくらいではないだろうか。

Pixel 3aにおけるAnTuTu Benchmark(左および中央)とAnTuTu HTML5 Test(右)のスコア
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ぺしぺしIkinaのスコアは「80」
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 ぺしぺしIkinaのスコアは「80」となった。10〜50タップめまでは細かな飽和があり,70タップめで長い飽和を確認している。しかし,デレステのプレイでは問題らしい問題には遭遇しなかった。

 実際,Pixel 3aでのデレステはよく動く。「3Dリッチ」のままプレイをしてみたところ,途中にもたつきはあったものの,これまでのミドルクラス端末に比べて安定した描写を実現していた。また,画面切換時のロードは,Pixel 3と大差ないほど速い。デレステの高い負荷を考えると,Pixel 3aはゲーム用端末として快適なものなりそうだ。

ヘッドフォン端子は横持ち時も邪魔にならない位置にある(左)。タイミング調整は5回実行して平均「10」。許せる人は多いだろう
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 2019年後半には,ゲーム向けを謳うQualcommのミドルクラス市場向けSoC「Snapdragon 730G」を搭載する端末が登場すると思われる。2019年は,ハイエンド以外の端末もゲーマーにとっての選択肢に入ってきそうだというのは,喜ばしいことと言えよう。

●Pixel 3aの主なスペック
  • メーカー:Google
  • OS:Android 9.0(Pie)
  • ディスプレイパネル:5.6インチ有機EL,解像度1080×2220ドット,アスペクト比 9:18.5
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 670」
    ・CPUコア:Kryo 360(最大2Hz)×4+Kryo 360(最大1.7GHz)×4
    ・GPUコア:Adreno 615
    ・モデム:Snapdragon X12 LTE
  • メインメモリ容量:4GB
  • ストレージ:内蔵64GB
  • アウトカメラ:約1220万画素,F1.8,視野角76度
  • インカメラ:約800万画素,F2.0,視野角84度
  • 対応LTEバンド:未公開(※グローバルモデルはFDD LTE Band 1/2/3/4/5/8/12/13/17/18/19/21/26/28,TDD LTE Band 38/41
  • 対応3Gバンド:未公開(※グローバルモデルはBand 1/2/4/5/6/8/19)
  • 最大通信速度:ダウンロード 最大500Mbps,アップロード 最大75Mbps
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth対応:5.0
  • おサイフケータイ対応:○
  • 防水防塵:防滴防塵対応
  • 待受時間:未公開
  • 連続通話時間:未公開
  • バッテリー容量:3000mAh
  • USBポート:USB Type-C
  • 公称本体サイズ:70.1(W)×151.3(D)×8.2(H)mm
  • 公称本体重量:約147g
  • 本体カラー:Just Black,Clearly White


Xperia 1でもちょっとだけテストを実施


Xperia 1
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 最後に,ごく簡易的にだが,「Xperia 1 SO-03L」にアプリをインストールできたので,体験会レポートのフォローアップとして触れておきたい。

 まず,懸念事項の1つだった入力応答性だが,ぺしぺしIkinaのスコアは「84」と良好だ。ただ,50タップめ前後で長い飽和が起きる傾向があった。リズムゲームを高難度でプレイする場合は,ここがネックになる可能性はある。
 またXperia 1の特徴であるアスペクト比9:21の縦長有機ELディスプレイでのゲーム表示であるが,いくつかのアプリで確認したところ,このアスペクト比に非対応のアプリでは,縦持ち横持ち問わず,上部の受話口側に寄せて表示する仕様であった。

ぺしぺしIkinaのスコアは「84」(左)。Xperia 1で「Fate/Grand Order」を実行した様子(右)。写真左側の受話口方向に画面が寄っている
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縦画面表示の「ロマンシング サガ リ・ユニバース」も,受話口方向に画面が寄って表示された(左)。一方で,「Pokémon GO」は意外にもアスペクト比9:21に対応済みだった(右)
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