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[TGS 2012]漫画家・島本和彦さんがライブアートで熱い関羽を描いた! ステージイベント「島本和彦 × 大戦乱!!三国志バトル 炎のライブアート」をレポート
ちなみにgloopsからの島本さんへの依頼は,「桃園の誓い」直後で,まだ派手な衣装を身にまとう前の,気持ちだけで万事を補っていた頃の関羽を描いてほしいという内容だったそうだ。
島本さんは鉛筆を手に取り,キャンバスに向かうと,さらさらと下絵を描いていく。最初に武器を描き,次はいよいよ関羽本体に。ここで島本さんは「ちょっと気持ちに怒りが足りないね」と,気合いを入れるためのポーズを取ったり,関羽の表情を描く段に至っては大きな声を上げたりしながら,筆を進めていく。
そして約5分後,かなりラフではあるものの,確かに島本さんのタッチによる関羽の下絵が完成。工程は筆と墨によるペン入れへと移行する。
力強い筆のタッチによって武器の輪郭がハッキリしてくると,観客の視線も自然と壇上の島本さんとキャンバスに釘付けになっていく。島本さん自身は,すでに司会者の質問を聞いていないほど集中しており,関羽の顔を描くときなどは下絵同様,気合いを入れるために「ハアアアアァァァァッ」「ウオオオォォォッ」と大きな声を上げる。
筆による線画が完成したところで,「半分くらいできたかな」と島本さん。続いて,光の当たる部分と影になる部分を墨の濃淡で表現し,ますます関羽らしさが強調されていく。そして下絵を描き始めてから約30分,ついに関羽のイラストが完成した。
島本さんは,観客を前にあれだけの集中力を発揮していたにも関わらず,初めてのライブアートに当初は自信がなかったようで,見事な仕上がりを見せる自身のイラストを前に「うん,いいじゃない。よかった,うまくできて」と,満足げに何度も安堵の言葉を口にしており,司会者の「ド迫力の出来ですね」という感想にも「ありがとう」と感謝の意を示していた。
ちなみにイベントの2回目では「張飛」を描いたとのことだが,あらゆる点で関羽と対になるよう構想を練っていたそうだ。その構想を固めるにあたっては,吉川英治や北方謙三による小説版や,さまざまな映像で,三国志に触れ直したという。
なお,今回島本さんが描いた関羽と張飛のイラストが入ったオリジナル武将カードは,2012年10月以降,「大戦乱!!三国志バトル」に実装される予定だ。どのような性能になるかは未定だが,イラストが凄まじい気迫を醸し出しているだけに,自然と期待の高まるところである。
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