プレイレポート
宇宙忍者が縦横無尽に躍動する「Warframe」の本当に“忍者”なポイントはココ! 〜忍者増田,5日間の闘いの記録〜
先日,Digital Extremesの宇宙忍者サードパーソンアクションゲーム「Warframe」(PC / PlayStation 4 / Xbox One / Nintendo Switch)が,Nintendo Switchでもサービスを開始しましたね。“基本プレイ無料”という美味しさに飛びつき,拙者もさっそくダウンロードしてプレイしていたのです。
ちょうどチュートリアルを終えたあたりで,4Gamer編集部から「Nintendo Switch版『Warframe』の記事を書いてほしい」と連絡をいただきました。なんとタイムリー。ただし,「5日間プレイして,『Warframe』の“忍者なポイント”を7つ挙げてください」という条件付きで。
正直,「なんて無茶ぶりなんだろう……」と思いました。確かに「Warframe」は忍者を題材にしたゲームですが,あくまでも“宇宙忍者”という独自路線の忍者モノです。日本人が知っている忍者とはまた別物であることは,誰の目にも明らかでしょう。
果たして,誰もが納得する“忍者っぽさ”を7つも見つけられるでしょうか。非常に不安ですが,引き受けてしまったものはしょうがない。拙者,忍者増田の「『Warframe』の忍者っぽさ探しプレイ日記」を始めてみたいと思います!
「Warframe」公式サイト
[1日目]バルタン星人もびっくりの身体能力
チュートリアルの主な内容は,主人公・テンノのバトルスーツとなる「WARFRAME」を選択し,主人公の動かし方や武器の操作方法を学ぶというものでした。
拙者が3種類のWARFRAMEの中から選んだのは,最もバランスがよく初心者向けとされる「EXCALIBUR」。実はPC版がリリースされたときに,ほんの少しだけ遊んだはずなのですが,内容も操作方法もすっかり忘れています。もう4年も前のことだしなー。
いろいろな星があるなか,「地球」エリアからスタート。最初のミッション「船の通信機能を取り戻す」を初期装備で挑み,難なくクリアしました。まず,テンノの身体能力の高さは,“忍者っぽい”と評して申し分ないと思います。1ポイント! ダブルジャンプやウォールダッシュといった,派手で多彩なアクションは「Warframe」のウリの1つですよね。
道中で遭遇する悪そうな宇宙人「Captain Vor」が,宇宙忍者と呼ばれるバルタン星人に似ていれば,さらに1ポイントカウントできたのですが,残念ながらプレッシャー星人とかイカルス星人とかに近い気がします。分からない人は検索してみてね。
[2日目]セカンダリ武器のアレって忍者っぽクナ〜イ?
そういえば,今回の無茶ぶり企画と引き換えにプロモーション用アイテムとして,クレジットやプラチナをたんまり提供してもらっていたのでした。
さらに「FROST PRIME」というWARFRAMEも! このスーツはかなり頑丈なので,今日からはコチラを着用しようと思います。いかつい角が付いていて,すげー強そうです。ただ,忍者っぽくはない。というか,むしろ見た目は忍者からかなり遠ざかりました。
クレジットやプラチナでほかの装備も買い直すことにしました。「Warframe」では3種類の武器を装備することが可能で,メインウェポンの近接武器に加えて,プライマリ武器とセカンダリ武器という遠距離武器が装備できます。
「日本刀っぽい近接武器はないかなぁ」と探してみたところ,「NIKANA」という刀はまだロックされていて使えない状態。そこで,なんとなく日本刀に近い形状の「DUAL SKANA」を購入しました。双剣なので,複数の敵を同時に斬れる点が強みです。もちろん,日本刀を使えたからって,安易に忍者っぽいとは言えないと思うので,どちらにせよカウントしませんよ。拙者,偉いでしょ?
プライマリ武器には「MK1-PARIS」という弓を選択しました。発射速度は遅いですが,クリティカル率と貫通率が高いようです。あと買える武器は全部ライフルなんだよなー。忍者も銃を使わないわけではないけど,メカメカしいライフルより,弓のほうが忍者らしいだろうと。でも,これも“忍者っぽい”とはカウントしません。
そして,最後のセカンダリ武器ですが,ついにありましたよ! 忍者っぽい武器が!
スローイングナイフ「MK1-KUNAI」を迷わず購入しました。名前からも形状からも,これが「苦無」(くない)をモチーフにしていることは間違いないでしょう。苦無は忍者漫画にもよく登場し,手裏剣や刀のように扱われることが多い短刀です。でも,本当は戦闘専用の忍器ではなく,穴を掘る,戸をこじ開ける,壁に穴を開ける,石垣に挿して足がかりとするといった,多目的に使用可能な忍者の万能ツールなのです。
それが「Warframe」では投擲武器として扱われているわけですね。これは文句なし,“忍者っぽい”とカウントしていい。2ポイント! ちなみに,性能的には精度の高さが特徴のようです。
そうして挑んだ第2ミッション「武器商人の解放」は楽勝でクリア。スーツや武器を買い替えたことも要因ですが,実はそれよりも大きな理由があります。そう,オンラインプレイで見知らぬプレイヤーに共闘してもらったから。凄腕プレイヤーのフォローで大助かりでした。
「忍者はコミュニケーション能力が大事!」とか言って,ポイントを入れたくなりましたが,よく考えたら拙者は何もしゃべっていませんでした。
ミッションをクリア済みのエリアでは,ストーリーには影響しないミッションを楽しめるようになります。ミッションの種類にも,さまざまなものがあることが分かってきました。ターゲットを探して仕留める「抹殺」,重要な情報を回収する「潜入」,捕虜を助けて脱出する「救出」,敵から防衛対象を守り抜く「防衛」などなど。
こうしたミッションの豊富さも,“忍者っぽい”とカウントしていいんじゃないかと思います。戦国時代の忍者も,決して「殺し」だけが仕事ではありませんでした。情報収集をメインとしながら,主君を護衛したり,火を放って敵陣を撹乱したりと,彼らの任務も多岐に渡っていたのです。よし,3ポイント!
[3日目]透明になってステルスアタック!
次のミッションは「ファウンドリモジュールを探せ」。拙者はここでようやく,「ステルスアタック」というアクションの存在に気づきました。敵に察知されないように近づけたら,背後からステルスアタックという攻撃手段が可能なのです。
このモーションがとてもかっこいい! 敵の肩の上に飛び乗り,頭上から喉元を掻っ斬る。瞬時に敵を暗殺するステルスアタックは,まさに“忍者っぽい”と言えるアクションではないでしょうか。これで4ポイント!
調子に乗った拙者はステルスアタックを使いまくって,このミッションをクリアしましたとさ。いやー,決まると気持ちいいんだもん。
そうそう,「MOD」と呼ばれるアイテムを使えるようになりました。MODは道中で手に入る特殊なカードで,WARFRAMEや武器などに組み込むと,強化や特殊な効果が得られるというものです。
テンノには,冒険をサポートしてくれる「センチネル」というペット的存在がいます。いつも頭上を浮遊しているのですが,コイツにもMODを組み込めます。そして,拙者が購入して装備している「SHADE」というセンチネルには,敵に近づいた所有者を透明化する効果を持つMOD「Ghost」が最初から組み込まれていました。しばらく気づかなかったけど。
己の気配を断って,敵に近づける能力は忍者っぽいですね。やったぜ,5ポイント! 隠密行動に特化したSHADEを使っていれば,ステルスアタックがとてもやりやすくなります。
……しかし,拙者は最初から気づかないことが多すぎるな。忍者っぽくないですね。
[4日目]試験に落ちたり,凍ったり?
次のミッションに進む前にテンノを鍛えるべく,物語の進行とは関係のない「確保」と「防衛」のミッションに挑戦することにしました。
「確保」のほうは逃げ回るターゲットに翻弄され,3回目の挑戦でやっと成功。少々手こずりましたが,鬼ごっこをしているようで新鮮な楽しさがありました。
一方,「防衛」のほうは敵から機材を守るのですが,倒しても倒しても敵が押し寄せてきます。「やっと終わった」と思ったら,第1ウェーブが終了したとのことで,それが第5ウェーブまで続きます……。何とか最後まで守りきりましたが,とても忍耐力を要するミッションでした。「忍者の“忍”は,忍耐の“忍”だ」とか言い張ってポイントを加算したくなるくらいです。しませんけど!
ミッションとは別に,1日1回だけ受けられる「試験」というものがあり,合格するとマスタリーランクが上がります。マスタリーランクが上がると,ロックされているWARFRAMEや武器が使えるようになるといった,さまざまないいことがあるようです。
今回,拙者は最初の試験に落ちました。「すべての敵をプライマリ武器で撃破せよ」というお題だったのですが,普段から近接武器ばかり使っていたから,こういうことになるわけですな。3種類の武器をまんべんなく使いこなせるようにならないと……。状況に合わせて臨機応変に対処して,物事を解決するのが忍者ですからね。
しっかりと主人公を鍛えて挑んだ新ミッションは「コーパスの素材庫に潜入せよ」。ここで,攻撃した敵が凍ってしまうシーンを見ました。いや,正確には今までにもあったのですが,テンノがFROST PRIMEを着ていたから起きた現象だということを初めて理解しました。FROST PRIMEは近接攻撃を仕掛けてきた敵を,一定の確率で凍結させてしまうようです。こいつは愉快。
そういえば,WARFRAMEには独自の「アビリティ」という能力もあり,FROST PRIMEには“氷”や“水”に特化したアビリティが備わっています。青いエネルギーオーブを集めると使えるアビリティは,かなり効果的な攻撃方法ですが,ガムシャラに戦っているとつい忘れがち。これ,拙者だけでしょうか?
あれれ,今日は忍者っぽいポイントを1つも見つけてないぞ。あと1日で2ポイント……大丈夫かな?
[5日目]ASHのアビリティに今頃,気づいてゴメンなっしゅ
次のミッション「ナビモジュールを入手する」を順調にクリアすると,いよいよ地球エリアでの一区切りとなる「Captain Vorとの対面」に突入します。いわゆる地球での“ボス戦”ですね。
ボス戦の前に,装備品を見直すことにしました。まず,近接武器を「NAMI SKYLA」に変更。以前の武器と同じく双剣ですが,カットラスとダガーの組み合わせになっていて,左右の長さが違うのがミソです。あと,刀身が光っているところもかっこいい。
そして,WARFRAMEにも変更を加えました。てか,どうして今まで気づかなかったのか! 「ASH」って,すげー忍者っぽいじゃないですか! 提供してもらったFROST PRIMEに気を取られて,WARFRAMEのチェックを怠っていました。
特筆すべきはそのアビリティです。小型の投擲刃で敵に大ダメージを与える「SHURIKEN」がありやがる! 「手裏剣」なんて,今までに登場した「Warframe」の単語のなかでも最も忍者っぽいじゃん! もう一つのアビリティ「SMOKE SCREEN」も「煙幕」だから,それも大いに忍者っぽい。もっと早く気づいてよ,拙者!
1つのWARFRAMEだけで2ポイントはズルい気がするから,ここはまとめて1ポイントということにします。ついにリーチ,6ポイント!
いくつかのミッションをこなして新装備を鍛えた後,満を持してCaptain Vor戦に挑みました。地球のラスボスは,さすがに強敵です。同じ場所に留まらず,あちこちに移動しながら攻撃を仕掛けてくるのですが,その神出鬼没ぶりはまさに忍者! やったー,7ポイント!
ちょっと強引な気もしますが,ラスボスに敬意を表して“忍者っぽさ”を認めてあげようじゃありませんか。何回か「蘇生」を使いつつ,何とか倒すことができました。正直なところ,アビリティのSHURIKENがどれだけ効いたのか,確認している余裕もありませんでしたが。
とはいえ,5日間でボスも倒して,“忍者なポイント”も7つ見つけることができました。めでたしめでたし。
それでは,拙者が見つけた「Warframe」の“忍者っぽさ”をまとめます。
1. 主人公・テンノの身体能力
2. 苦無がモチーフのセカンダリ武器「MK1-KUNAI」
3. ミッション(任務)の種類の豊富さ
4. 敵を一撃で仕留める「ステルスアタック」
5. 隠密行動がしやすいセンチネル「SHADE」
6. 「ASH」が持つアビリティ「SHURIKEN」
7. 地球エリアのボス「Captain Vor」の神出鬼没ぶり
最初は「どうなるんだ……」という感じの企画でしたが,そこそこちゃんとした“忍者っぽさ”を見つけられたのではないかと思います。せっかくなので,忍者っぽくプレイできる「序盤のオススメ装備」もまとめておきましょう。
WARFRAME:ASH
近接武器:NAMI SKYLA
プライマリ武器:MK1-PARIS
セカンダリ武器:MK1-KUNAI
センチネル:SHADE
最後に,サードパーソンアクションゲームが得意ではない拙者でも,「Warframe」は非常に楽しめたことを付け加えておきます。覚えることは多いし,正直とっつきにくい部分もありますが,ぶっつけ本番で進めていくうちに,テンノの華麗なアクション,育成とカスタマイズ,広大なマップの探索といった,盛りだくさんの要素にのめり込んでいる自分がいました。
これからも,できるだけ“忍者っぽさ”にこだわってゲームを続けたいと思っています! ではでは,今回はこれにて御免!
「Warframe」公式サイト
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