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来場者とともに盛り上がる「BRA★BRA FINAL FANTASY VII BRASS de BRAVO with Siena Wind Orchestra」をレポート
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印刷2018/04/16 19:42

イベント

来場者とともに盛り上がる「BRA★BRA FINAL FANTASY VII BRASS de BRAVO with Siena Wind Orchestra」をレポート

 スクウェア・エニックスは,2018年4月14日,東京都渋谷区のBunkamuraオーチャードホールにおいて,「BRA★BRA FINAL FANTASY VII BRASS de BRAVO with Siena Wind Orchestra」を開催した。
 2015年にスタートした「BRA★BRA FINAL FANTASY」は,「ファイナルファンタジー」(以下,FF)シリーズの楽曲を吹奏楽で演奏するというオフィシャルコンサートツアー。4年目となる今回は,オフィシャルでは初となる「ファイナルファンタジーVII」(以下,FF7)オンリーのコンサートだ。FFの音楽ならこの人,という植松伸夫氏を制作総指揮に迎え,栗田博文氏の指揮のもと,28年の歴史を誇るプロフェッショナルの吹奏楽団,シエナ・ウインド・オーケストラが演奏を担当している。

会場となった,東京都渋谷区のBunkamura オーチャードホール

「BRA★BRA FINAL FANTASY VII BRASS de BRAVO with Siena Wind Orchestra」



 今回はFF7がテーマということで,定番の人気曲「片翼の天使」や,コンサートで演奏されるのは珍しい「牧場の少年」など,さまざまな楽曲が披露された。会場には,FF7でディレクターを務めた北瀬佳範氏と,FFシリーズのドット絵を手がける渋谷員子氏も応援に駆けつけ,満場のファン達を喜ばせた。
 なお,この公演では来場者が参加して演奏する場面もあるほか,曲によっては手拍子を入れたり,「ブラボー」の歓声を上げても良いなど,肩の力を抜いて楽しめるようになっている。それもあってか,来場者の年齢層も幅広く,小さな子供を連れたファミリーの姿もあった。


●セットリスト(2018年4月14日夜公演)
<第一部>
1.オープニング〜爆破ミッション
2.F.F.VIIメインテーマ
3.星降る峡谷
4.ケット・シーのテーマ
 ◆ボディーパーカッション:東 佳樹(打楽器奏者)
5.FINAL FANTASYメインテーマ
 ◆リコーダーで奏でるFFメインテーマ
6.クレイジーモーターサイクル
7.エアリスのテーマ

<第二部>
8.ルーファウス歓迎式典
9.常に闘う者達(神羅カンパニー〜神羅軍総攻撃〜ウェポン襲来)
10.牧場の少年
11.花火に消された言葉
12.忍びの末裔
13.完全なるジェノヴァ
14.神の誕生
15.片翼の天使

<アンコール>
16.ティファのテーマ
17.マンボ de チョコボ
 ◆みんなで吹こう BRA★BRA FINAL FANTASY


 「ケット・シーのテーマ」では,パーカッショニストの東 佳樹氏が,ケット・シーを思わせる赤マント姿で登場し,来場者にボディーパーカッションを指南。プロパーカッショニストの指導を受けた甲斐があり,来場者も手や足を叩いて上手く演奏に参加できた。さらに,東氏と植松氏,そしてMCの山下まみさんが,この日のために練習したというタップダンスを披露すると,会場は大きく盛り上がった。


 続く「FINAL FANTASYメインテーマ」は,来場者もリコーダーを持参すれば演奏に参加できる。プロの吹奏楽団と共演できるだけでもめったにない機会なのに,この日は植松氏と北瀬氏も演奏しており,二重の意味でレアだ。ゲーム制作者とファンが演奏を通じてFFへの愛情を表現しているというわけで,聞いていて胸が熱くなった。


 「ルーファウス歓迎式典」はマーチ風の明るい曲。この日の演奏は通常通りにスタートしたが,途中で突然奏者達が立ち上がり,朗々とアカペラ(植松氏曰く「口三味線」)で歌い始めるというサプライズが。シンバル奏者が「シャーン!」とシンバルの音を口で表現すると,会場からは笑いと「ブラボー!」の歓声が上がった。


 「牧場の少年」「花火に消された言葉」「忍びの末裔」は少人数編成による演奏。いずれもFFのコンサートで演奏されるのは珍しいそうで,FF7オンリーの今回ならではの選曲と言えるだろう。植松氏は「『牧場の少年』は自分でも好きな曲だが,今までアレンジしていなかったので,演奏してもらえて嬉しい」と満足げだった。
 続く「完全なるジェノヴァ」「神の誕生」「片翼の天使」と,終盤のバトル曲3連発で場内は大きく盛り上がる。中でも片翼の天使はコーラス無しでの演奏で,吹奏楽コンサートならではの新鮮なアレンジとなっていた。
 演奏が終わっても来場者からの拍手は鳴り止まず,アンコールとして「ティファのテーマ」が披露され,最後は来場者も参加しての「マンボ de チョコボ」の演奏に。トランペットやトロンボーン,クラリネットなど様々な楽器を持った来場者が次々と舞台へ上がると,立錐の余地も無いほどの混雑ぶりに。それでも演奏はスムーズに進み,舞台上と観客席が一体感に包まれたままコンサートは終了した。


 終演後には,植松氏,北瀬氏,渋谷氏,そしてコンサートマスターの榮村正吾氏を迎え,メディア合同でのインタビューが行われた。その様子をお伝えして本稿の締めくくりとしよう。

――まずはコンサート初日を終えての感想を聞かせてください。

植松伸夫氏(以下,植松氏):
 無事に終わってホッとしています。反省点もあるのですが,次の公演に生かしてさらにパワーアップさせていきたいですね。

榮村正吾氏(以下,榮村氏):
 燃えるセットリストでしたね。演奏はキツいんですが,クラシックのコンサートとは違う部分もあり,熱が入りました。

北瀬佳範氏(以下,北瀬氏):
 普段はオフィスでゲームを制作していて,お客さんと触れ合える機会もありません。コンサートではお客さんとの距離が近く,羨ましいと感じました。

渋谷員子氏(以下,渋谷氏):
 BRA★BRA FINAL FANTASYでは,FFのキャラクター達が楽器を持っているドット絵を描いています。これまではあえて名前のないキャラクターを選んでいたんですが,今回はFF7オンリーなので,そうした制限を取り払いました。
 エアリスにフルートを持たせたのがハマってくれた一方,セフィロスはどの楽器にするかには悩みまして,結局指揮棒になったという経緯があります。

左から,制作総指揮の植松伸夫氏,シエナ・ウインド・オーケストラのコンサートマスターである榮村正吾氏,スクウェア・エニックスの北瀬佳範氏,渋谷員子氏

――今回はオフィシャル初のFF7単独コンサートですが,FF7を選んだ理由について教えてください。

植松氏:
 FF7の人気が高いことですね。海外で行われるコンサートでも,FF7の曲は人気が高く,選ばれることが多いんです。

――では,次にどの作品でコンサートをやってみたいですか?

植松氏:
 次は,これまで演奏したBRA★BRA FINAL FANTASYのベストをやったらどうかと考えています。そのうち,FF8も単体でやってみたいですね。

榮村氏:
 次はFF6単体のコンサートをやってみたいですね。企画は植松さんにお願いするということで(笑)。

植松氏:
 いやいや。シエナさんからは相当いろいろなアイデアをいただいていますよ。ここまで何でもアリなら,コンサートではなく「サーカス」と言ってもいいんじゃないでしょうか(笑)。

――シエナ側からはどんなアイデアが出たんでしょうか。

榮村氏:
 ルーファウス歓迎式典で歌うのはこちらからの発案です。

植松氏:
 アイデア自体は前からいただいていたんですが,実はCDを録音するときにみんなすっかり忘れてしまっていて,実際にリハーサルしてみたのは一昨日が初めてだったんです。最初は席に座ったままで歌っていましたが,本番の1時間前に「立ち上がってみよう」ということになりました(笑)。

渋谷氏:
 去年のツアーで,サイコロでアンコール曲を決めるのもいきなりアイデアが出たんですよね(笑)。

――来場者参加企画は誰からのアイデアだったんですか?

植松氏:
 アイデア自体は僕が出したものですね。以前から僕はゲーム音楽のコンサートで来場者参加企画をやってみたかったんですよ。
 そこに偶然,来場者と合奏したり,会場の通路を行進しながら演奏するといった取り組みを進めているシエナさんがBRA★BRA FINAL FANTASYに参加されることが決まりまして,ウチのコンサートでもやってみようということになったんです。

――来場者参加企画をやろうと思われた理由は何ですか?

植松氏:
 かつて,ゲーム音楽をオーケストラで演奏することによって,その地位を高めようという時期がありました。それからかなりの時間が経っているんですが,今になっても,みんなで同じことをずっとやっている。これが凄くイヤだったんです。
 ゲーム音楽のコンサートなんだから,ほかのジャンルにはないゲーム音楽なりの面白さや存在意義があってもいいだろうと。いっそ,コンサート自体がゲームっぽくなってもいいんじゃないかと思っているんです。

――なるほど。確かに来場者が演奏に参加するというのは,ゲームのインタラクティブ性と通じるところがあるかも知れませんね。

植松氏:
 コンサートの独特なエチケットを崩したかったですし,これを許容してくれる楽団と一緒に仕事をしたかった。シエナさんは来てくれた人に楽しんでもらいたいという意識を強く持った人達ですし,これは幸運な出会いだったと思います。

――参加企画で来場者と一緒に演奏されての感想は?

榮村氏:
 来場者の方達と一緒に演奏すると,エネルギーをもらえる感じで僕らもいきいきとしてきます。皆さんに音楽の楽しさを伝えられたらと思いますね。

――では,最後にメッセージをお願いします。

植松氏:
 コンサートツアーも始まったばかりです。今日の公演を反省材料としつつ,最終日に向けてより面白くしていきたいです。皆さんぜひ遊びに来て下さい。

北瀬氏:
 演者側としては初参加となります。自分も公演ごとに成長していかなければいけないと思いました。

榮村氏:
 これから全国を回っていきますが,コンサートはチームが仲良くなっていくことで練り上がっていく作品である,という側面もありますので,ぜひいろいろなところに聴きに来ていただければと思います。

渋谷氏:
 新しい曲も多く,これまでのコンサートとは明らかに違うものを感じました。新しいドアを一つ開けたんじゃないかと思います。今後どう変わっていくかが楽しみですね。

――ありがとうございました。


 BRA★BRA FINAL FANTASYは,北海道,宮城,愛知,福岡など日本の9都市に台湾を加えた全13公演が予定されている。原稿執筆時点では,大阪公演を除いて前売り券を販売中なので,興味のある人は公式サイトをチェックしてみよう。

「BRA★BRA FINAL FANTASY VII BRASS de BRAVO with Siena Wind Orchestra」

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    ファイナルファンタジーVII インターナショナル for PC

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    FINAL FANTASY VII INTERNATIONAL

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