このゲームの読者の評価
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量・質ともに文句なしの歴史シミュレーション 90 - 投稿者:genkidesu2(男性/30代)
- 投稿日:2018/07/26
- 良い点
- ・1444年〜1821年という膨大な期間をプレイすることができる。どの年代から始めても良いし、どこで終えるもプレイヤーの手に任せられている。後述する通り、ある程度史実に沿ったイベントが起こるものの、思わぬ国が興隆したり凋落したりと毎回違う展開になるので、何度プレイしても飽きない。ちなみに、1444年〜1821年通しでプレイした場合は20〜40時間かかる。steamの実績も非常に多数あり、中には極めて歯ごたえのある者もありそれを目的にしてもいつまでも遊べるだろう。
・ヨーロッパやアジア、果てはアフリカ・新世界までのあらゆる国を操作することができる。オスマン帝国を操作して史実のようにヨーロッパを蹴散らすのもよいし、逆にビザンツを選択してローマ帝国を復興させることもできる。また、新大陸やサブサハラの歴史を変えてみたりと、プレイヤーの力量次第でどのような展開を迎える事が可能。
・急速な拡大や理由のない宣戦布告に対するペナルティが重く、フランスやオスマンといった大国であっても必ず外交関係に配慮した拡大政策を取らなければならず、結果的に終盤まで飽きないゲームバランスになっている。
・3に比べある程度史実に沿った展開に誘導されるようになった。一方で、それらに対してプレイヤーがどのような選択をするかは自由なので、史実と似た歴史をたどるもよいし、全く違ったifの歴史を歩んでいくということも可能。
・発売から暫く経つが、(DLC商法はともかくとして、)アップデートはよく行われている。MODも豊富であり、バニラに飽きてもいろいろな遊び方で楽しむことができる。特に諸々の事情で存在していなかった日本語MODがついに登場したことにより、日本人プレイヤーにとっては敷居が大きく下がった。
・派手ではないが美しいグラフィックや、壮大なBGMがゲームのモチベーションを高めるのに一役買っている。 - 悪い点
- ・DLC商法が最大の問題点。DLCをすべて導入すると定価で3万弱はかかる計算になる。DLCの中にはほぼ導入必須のものがあり、本体だけ買っても十分に楽しめない可能性が高い。幸いそのようなDLCをまとめて購入できるパックもあるし、steamであればセールも豊富に行われており、定価で買わなくても済むようになっている。paradoxの姿勢としては、売れる間は有料DLCを作り続けて行くようなので、当分この方針は変わらないだろう。
・アップデート毎にバランスが大きく変わる。ver 1.00とver 1.25(+DLC)ではもはや同じところを見つけることすら困難である。根本的なシステムの変更を何度も行っており、その度に試行錯誤や情報を調べたりすることが必要。尤も、paradoxは他のゲームでもそのようなアップデートを行うし、新鮮な気持ちでプレイできるというメリットがないわけではない。
・UIは最初分かりづらい。ただし、日本語の動画なども増えてきたので前よりは敷居が低下している。 - 総評
- ゲームという側面とシミュレーションという側面をうまく融合した傑作といえる。
自由度の高さや中毒度の高さはこのジャンルのゲームでは群を抜いている。1000時間プレイしたら初心者、といった冗談もあるくらい奥深いゲームであり、世界史や日本史が好きな人なら無条件でおすすめできる。また、重厚な戦略シミュレーションをやってみたいというプレイヤーにも強くオススメする。一方でカジュアルとは言い難いゲームなので、腰を据えてプレイしたい人向けである。
日本にも歴史シミュレーションゲームを専門とするメーカーはいくつか存在するが、残念ながら歴史のダイナミズムや没入感という観点でこのゲームに比肩するものは存在しないだろう。惜しむらくはDLCの乱発であり、それで-10点で90点という評価にした。
言葉では説明できない部分が多いので、気になる方は動画を見てみたり、体験版をプレイしてみてください。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 5 5 5 -
妥協しない作り込み 100 - 投稿者:War gamer(男性/30代)
- 投稿日:2018/06/29
- 良い点
- このゲームでは1444年から1820年いわゆる中世後期からナポレオン追放後の近世までを題材として全世界・・・そうアメリカ大陸を含めてあらゆる国家をプレイ出来る。
一作前では東アジアの作り込みはまだ中途半端で戦国時代でも日本が天皇制の元でまとまっていたが今作では違う。応仁の乱の基本となる細川、山名氏を始めとして西国の雄大内、東国では上杉、マイナーどころでは宇都宮や少弐といった大名がひしめき合い天下統一を狙っているのだ!
さらに驚くべきはそれぞれの家に独自のアイディアが作られておりオリジナリティをもたせられている!我が国の歴史ゲームの大家を自称する某メーカーは宇都宮や伊東といった家にまで独自の色合いを付けているだろうか答えるまでもない。
アジアといえば日本、明だけではない第一次世界大戦まで西洋文明に影響を与えたオスマントルコ、偉大な帝王の末裔であるティムールそしてムガール帝国、全て選択でき独自の強みを抱えている。歴史書を個人的に読むような人にとってはおもちゃ箱をひっくり返したような内容である。
勿論本場である欧州の作り込みは凄まじく覚えることが多すぎて嫌になる程だ。 - 悪い点
- その作り込みゆえ覚えることや知っておくべき事が多すぎる事が一点、初心者はまず間違いなく解説動画を見ないと何もわからず破産して敵軍に蹂躙された国土を見ることになるだろう。
次に問題なのがDLCの多さである本体と合わせて全て買うと三万になるとも言われる!・・・値段が問題であるが、セールを狙って買えば半額で済ませられるし必要ないものは買わなければいいので許容の範囲であると筆者は思う。 - 総評
- 昨今教育界では、日本史と世界史を合体させて教える方向で進んでいるとニュースでは耳にする。
しかしこのゲームではそんな基本的なことは数十年前に済ませているのである。
それほど世界全体の動きを通して歴史を読み解く面白さを昔から追求しているのだ。
このゲームは出た当初は日本語化されておらず筆者も手が出せなかったが、最近有志の方々の尽力により日本語化されようやくその面白さにありつけた改めて感謝を申し上げたい。
上記を見て気になっているなら買うのが絶対にオススメだ。このゲームは年代以外に終わりという概念が明確に存在しない、プレイした国家が宿願を遂げたあとどうなるのか気になるなら終わりまでもプレイしてしまうすると他の底の浅いゲームなどプレイしたくなくなるのだ。
AUTOで結果だけをみて終わるゲームよりも、手汗握る戦いの果に宿敵を征服した時は最高の気分になるのは間違いない。
さらに有り難い事に忠実に飽きたらDLCの要素であるが架空国家を作ってプレイすることも出来る。自由度すら内蔵した究極の歴史ゲームそれが本作なのだ。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 5 5 5 -
神ゲー。日本語版が発売されなかった事がただただ惜しい 95 - 投稿者:日向湖(男性/20代)
- 投稿日:2017/08/18
- 良い点
- ・全世界の国家をプレイ可能
中世〜近世にあった全世界の国家がプレイ可能で、日本では戦国時代も再現されており、上杉家なんかでプレイできり。
・勢力を拡大したいけど出来ない、絶妙なバランス
アグレッシブエクスパンションという数値があり勢力を拡大すると溜まっていくのだが、上がれば上がるほど周りの国家から敵視されてしまう。 - 悪い点
- ・DLCが多い
・システムが複雑 - 総評
- 良いところが多すぎて全ては上げられないが戦略シミュレーションの中では最高のゲームだと思う。一方、凄く悪いという訳では無いのだが微妙なシステムもある。
- プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 4 2 5 5 -
3から更に完成度が増し名作に 90 - 投稿者:ユークリッド(男性/40代)
- 投稿日:2017/08/03
- 良い点
- システム的に秀逸な部分
・ルネサンスからナポレオン戦争までの世界の歴史をなぞる完成されたシステム
時代を感じさせるものとして、植民システム、宗教革命、プロテスタントリーグ、フランス革命・独立戦争などが存在し、ヨーロッパであれば数十年おきに大波乱が起こる。ヨーロッパ以外でもペルシアが発生したり、清が生まれたり。時代によって軍事ユニットも進化していき、途中で砲ユニットが加わって次第に大規模化していく。
・技術伝搬による格差表現
かつては「西洋化」で済まされていた技術が時代毎に区切られ、植民地主義、活版印刷、世界貿易、マニュファクチュアなどが発明された場所から伝わっていく事で先進後進に差ができるような仕組みになった。これにより史実的な暴力的なヨーロッパ列強の拡張も起こりうるし、
同時にifの世界としてヨーロッパ以外の国がヨーロッパ並の進歩を遂げてヨーロッパと競いあうこともありえる。
・各国独自の政体を表現するシステム
教皇庁や神聖ローマ帝国(皇帝)システムに加え、中華朝貢制度などが存在。
さらに、日本なら大名制、イギリスならイギリス議会、オランダなら連邦制など各国に特異的な政体が再現されている。キリスト教、イスラム教他世界中の宗教にも特徴的なシステムがあり、その点でも差が出てくる。
・国家の方向性を自分で決めるアイデア選択
統治・外交・軍事の3要素に属するいくつかのアイデアを順次選択していく事で国家戦略を決めることが可能。
例えば植民を選択すれば外洋を探索し、植民を行って植民国家を作っていく事ができるし、海軍を選択すれば強力な海軍を編成して海を制する事もできる。
陸軍も防衛・攻撃・量・質などそれぞれ重点とするところが違ういくつものアイデアがあるし、外交影響力により外交戦略に特化したり、人文主義で自国内に多くの文化の内在を許容できる国にしたりと本当に幅広く、それでいて実際の歴史にあったような戦い方ができる。
複数のアイデアをもっていると、そのアイデアに基づいた「政策」を実行することができ、更に強力に特化することもできる。
・貿易をトレードパワーの流れで制御するノード制
大航海時代以降、ヨーロッパを中心に世界全体に広がった交易網を表現するためにノード制が作られている。
これにより、例えばヴェネツィアでオスマントルコと戦いながら地中海の交易を支配して儲けたり、ロシアでシルクロードを再建したり、オランダでアフリカ南周りで東南アジアとの交易路を作ったり、他、アメリカ植民地とアフリカとヨーロッパで三角貿易したりということが表現されていて実際にそれで金儲けできる。
時代によって羊毛の価値が下がったり、茶やコーヒーのブームがきたりという事も起こり、同じやり方がずっとは通じない。
他国の交易路に私掠船を放って妨害をする事もできる。
・婚姻戦略、スパイ戦略など多彩な外交
国家同士の関係を決めるのは外交であり、戦争以外でも婚姻継承によりスペインとフランスが合体しそうになって世界に激震走るみたいな事が起こりうる。スパイ網を構築する事で反乱を煽ったりと出来る事が多い。
・内政要素の充実
自国内の各身分のご機嫌をとったり、属州を州に格上げして各州で特別な政令を出し国家の核にしていったり、首都の州に投資して開発を進め大都市を目指したりと、単純に領土が広いだけでなく一個一個の州をどう扱うかも自分で決められるようになった。
・カスタム国家
実在しなかった国家を自分で作る事ができる。空白地に仮想の巨大帝国を作って好きな国家アイデアをつけられる。失われた文化からフェニキアを選択して北アフリカにカルタゴを作り、それで地中海制覇を目指すといった事も可能。
・世界各地をテーマにした音楽・各国独自のユニットグラフィック - 悪い点
- ・戦闘に関してはかなり淡泊で数字勝負のところがある。
基本的にグラフィカルな戦争ではなく全体マップ上でユニットをぶつけたり城塞のある地点に軍隊を置いて攻めさせたりするだけ。
維持費や厭戦感情の高まりによる人的資源の枯渇といった要素はあるが、戦闘自体は淡泊。
・王家や将軍、提督といった人物に明確なキャラクター性はない。
ルイ13世っぽい名前の人とかエリザベス女王っぽい名前の人とか、カール5世っぽい名前の人とかはランダムに命名され出てくるが、歴史上の人物が歴史通りに活躍したりすることはない。
・終盤年代になると若干消化試合になる
15世紀から始まり終わりは19世紀初頭だが、18世紀後半からは「帝国主義」戦争が増えて列強が弱者をたたきのめし領土を拡大するだけの様相を呈する。革命が起きるまでの数十年それが続くのでそこが少し単調になる。 - 総評
- この作品はサイバーフロントから日本の翻訳版が発売されるはずだったが、サイバーフロントが解散して日本語版が存在しない。このレビューは2017年発売のDLC、Mandate of HeavenおよびThird Romeまで全てを導入した状態の英語版をプレイして書いている。
大航海時代以降の近世を楽しむならこれほど面白いゲームはないと思う。ヴェネツィアで地中海を制覇して運河に投資してみるのもいいし、ビサンティンで東ローマ帝国の再建を目指してもいい。日本で早期に統一を果たし海外に勇躍するのも楽しいし、ソンガイでアフリカに巨大帝国を作るのも、中央アジアでモンゴル帝国を再建するのもアステカでヨーロッパ諸国を返り討ちにしてアメリカを統一するのもいい。プレイヤーが自由にこの時代を満喫するための仕組みが色々詰め込まれた本作は本当にシリーズでも最高の出来映えで、最後まで国が存続していれば何をもって勝ちとするかはプレイヤー自身が何をやりたいかにかかっている。パッチを繰り返した結果バランス的にもかなりまとまってきている。これが日本語で出来ない事が悔やまれる。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 5 4 5 -
バランス調整してほしい 75 - 投稿者:コピペ(男性/30代)
- 投稿日:2015/10/18
- 良い点
- 3で面倒なところが自動化されている
戦闘が複雑化
ある程度の歴史の再現 - 悪い点
- 3で不備だった点が残っている
政策概念に疑問
財政が雑 - 総評
- 発売後二年経過したので、大丈夫だろうと思い買った。
全体的にシステムが複雑化してゲームの深みが増したのはいい。3で面倒だった艦船アップグレード、部隊編成雛形、施設建設一覧、複数選択時の部隊選択が可能になりプレイしやすくなった。
今まで数の暴力でどうにかなった戦闘が士気・編成・地形がからまるようになって頭をつかうようになった。好き放題進軍できなくなりより現実味が増した。
とまあ、ここまではいい点。しかし、大国は開始から資金が余るほどで、資金を集めるための新要素交易があまり意味のないものとなった。少ない資金をやりくりして借金やその返済に腐心する財政の面白さが4ではなくなっている。つまり財政のバランス調整不足で資金に関し甘々のゲームになっている。
3で問題だったオスマントルコの栄枯盛衰(中盤からヨーロッパに領土を食われまくる)と明清(明健在)を再現できていない。歴史とは裏腹に相変わらずやたら強大化する国がある。
また、政策で疑問なものがあり、例えば軍事教練がなぜ防御にあるのかが分からない。
発展途上といえばそれまでだが、すでにDLCが5本以上出ているのにバランス調整放置のまま拡張志向一本の現況ではこれらの問題が解決されるのか疑問と言わざるをえない。他に類を見ないゲームだけにこのままEU4開発終了になったら惜しい限りだ。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 5 2 5
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