「FFXIV」パッチ5.5の実装コンテンツが紹介された「第62回プロデューサーレターLIVE」をレポート。PS5版はダウンロード販売のみに

　スクウェア・エニックスは2021年2月6日，同社のMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」（PC / PS4 / Mac）の情報番組「第62回プロデューサーレターLIVE」（以下，PLL）を配信した。
　すでにお伝えしているように，同日に新情報発表会では拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」（PC / PS5 / PS4 / Mac）が公開されている。本来は，それに続くかたちで14時間生放送が配信される予定だったが，新型コロナウイルス拡大防止の観点から中止。14時間生放送の1コーナーとして予定されていた本PLLは，単独での配信となった。




　いつものPLLとは違い，3部構成で配信となった今回のPLLだが，本稿では第1部「パッチ5.5コンテンツ特集Part1」を中心にレポートをお届けしよう。

出演はおなじみ「ファイナルファンタジーXIV」プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏（左）と，グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏（右）

パッチ5.5「黎明の死闘」は4月13日と5月下旬の2部構成でリリース予定

　まずはパッチ5.5のタイトルが発表された。「黎明の死闘」と題されたパッチ5.5は，5.xシリーズの締めくくりということもあり，2部構成でリリースされる予定だという。それぞれ別のアップデートで新たなメインクエストが追加されることになり，Part1の実装は4月13日，Part2の実装は5月下旬に公開予定だ。


　なお，Part2では発表されたばかりの拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」（パッチ6.0）に続くストーリーが展開されるとのことだ。


　新たなインスタンスダンジョンはメインクエスト内で行くことになる「黄金平原 パガルザン」。スクリーンショットも公開されたが，見覚えのあるものがちらほらと写り込んでいるような？


　これまで続いてきたクロニクルクエスト「ウェルリト戦役」もいよいよ最終章。こちらもスクリーンショットが公開された。


　新たな討伐・討滅戦はクロニクルクエストに関連した「ダイヤウェポン破壊作戦」と「極ダイヤウェポン破壊作戦」が実装される。


　アライアンスレイドダンジョン「YoRHa：Dark Apocalypse」の第三弾が実装予定。副題についての詳細は未公開だ。また，このダンジョン攻略後にストーリーに関わるウィークリークエストが開放されることも明らかにされた。実装されたらできるだけ早めにクリアしたほうがいいかもしれない。


　ジョブ関連調整も実施予定だ。こちらは次回のPLLにて話していきたいとのこと。


　さらに，これまでシルエットでしか公開されていなかったPvP報酬の装備画像（アートワーク）が公開された。細部にまで精緻な意匠の施された装備となっているようだ。

「セイブ・ザ・クイーン」関連の現行パッチでの調整と今後のアップデートについて

　ここで話題は「セイブ・ザ・クイーン」関連になるのだが，その前に改めてレジスタンスウェポン強化の流れと対応が説明された。これは，現行のパッチ5.45におけるレジスタンスウェポン関連でいろいろな情報が錯綜しており，プレイヤーの間でも若干混乱が見られるからだ。

　まず前提として，パッチ5.45におけるレジスタンスウェポン強化は，パッチ5.35までのシナリオクリアが必須であることが再度告知された。パッチ5.35までは間口を広くするためにシナリオクリアは必須ではなかったので，以降もシナリオをクリアする必要がないだろうと勘違いしているプレイヤーが多いようだ。
　パッチ5.5xでも新たな強化が可能になるが，こちらも前提となるパッチ段階（現状の5.45実装分）でのシナリオクリアは必須となるため，間違えないようにしておきたい。

　それとは別に，複数のジョブでレジスタンスウェポンを強化していくにあたって，クリアすべきクエストが多いように感じられるという意見もあるようだ。しかし，実際のところ強化中盤に設定されているクエストは，各キャラクターで一度だけ達成すればいいものになっているという。

　さらに，曜日や時間帯によって，「南方ボズヤ戦線」における攻城戦の参加人数が集まらず，クリアが難しい状況になっていることについて，できるだけ早い段階で攻城戦における報酬を大幅に追加し，参加プレイヤーの増加を図ることが発表された。

　また，プレイヤーの意見に応じて，素材に関しても各コンテンツでドロップ率の増加が予定されている模様。ただし，あまりに簡単にしてしまうのも問題で，調整に苦慮している様子がうかがえた。
　なお，攻城戦の報酬増加や素材のドロップに関してはナンバリングのパッチを待たず，準備ができ次第アップデートを行うHotFix対応がなされるとのことだ。


　ここからはパッチ5.5での実装項目に戻り，改めて「セイブ・ザ・クイーン」関連のアップデート予定が公開された。
　「セイブ・ザ・クイーン」関連は厳密にはパッチ5.5xでの実装となる予定だが，前述のとおりレジスタンスウェポン強化の最終段階が追加されることになる。これには「セイブ・ザ・クイーン」のシナリオクリアが必要となるため，実装後，まずはシナリオを進めていこう。
　なお，松野泰己氏には，パッチ5.45でのプレイヤーの反応を見てもらったうえでシナリオを書き上げてもらったとのこと。また，新たな探索フィールドとして「ザドゥノル高原」なる地名も公開された。

新たな絶討滅戦「絶・竜詩戦争」は苦渋の延期が発表に

　パッチ5.5では，幻討滅戦の対象が切り替えになるほか，クラフター，ギャザラー関連にも大きな調整が行われる。また，前回のパッチで復興が完了した蒼天街では定期的に復興祝祭が開催されるようになるとのこと。
　主要コンテンツ以外ではマンダヴィル・ゴールドソーサー内の「トリプルトライアド」の調整，自由探索の追加とさまざまな制限の解除などが予定されているようだ。そして5.xでの討滅戦のマウント全種コンプリート報酬として，機械のドラゴンのようなマウント追加も予定されているとのこと。


　ここまで話した段階で，突然吉田氏からお詫びが。新たな絶討滅戦の実装を延期すると発表されたのだ。
　新たな絶討滅戦は「絶・竜詩戦争」という名称で，「蒼天のイシュガルド」の物語にif要素を交えて絶コンテンツ化したものだという。しかし，コロナ禍の影響によりスケジュールが大幅に遅延し，拡張パッケージへの影響も避けられない状況から，苦渋の決断をして延期という結論に至ったとのこと。現状では7割ほどが完成している段階で，新たな実装予定はパッチ6.1になる。

PLL第2部ではリードプロジェクトマネージャーのお仕事公開，第3部ではファンフェスグッズの紹介も

　休憩を挟んで第2部では，「ファイナルファンタジーXIV」リードプロジェクトマネージャーの松澤祥一氏をゲストに，プロジェクトマネージャーという仕事の紹介などが行われた。パッチごとの各セクションの流れなど，興味深い内容も公開。各パッチのコンテンツが2パッチ前にはほぼ決定しているなど，オンラインゲームの開発のスパンの長さや，開発をスムーズに行うための仕組みも垣間見られた。

「ファイナルファンタジーXIV」リードプロジェクトマネージャーの松澤祥一氏（右）。実はPS5版の開発進行などは実質的に松澤氏がそのほとんどを任されていたとのこと

　また，PS5版について発売形式がダウンロード販売のみになることや，PS4のディスク版を持っている人でもPS5ではディスクレスでプレイ可能になるといった情報も公開された。具体的なアップグレード手順などは後日改めて公開されるそうなので，PS4版プレイヤーは続報を待とう。


　その他，お知らせなどを行い，第2部は終了となった。


　第3部では前半で「ファイナルファンタジーXIV」サウンドディレクターの祖堅正慶氏を迎え，販売が予定されているミュージックBD，CDの紹介などが行われた。

「ファイナルファンタジーXIV」サウンドディレクター祖堅正慶氏（右）

　後半では5月15日/16日に開催されるデジタルファンフェスに合わせて，各リージョンで制作されたグッズが紹介された。ただし，一部の商品に関してはこの紹介段階で早くも予約完売となったものもあるため，購入を考えている人は注意してほしい。

「FFXIVデジタルファンフェスティバル 2021 オフィシャルグッズキャンペーン」ページ

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」ティザーサイト

「ファイナルファンタジーXIV」公式サイト