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「LORD of VERMILION III」が本日稼働開始。開発陣に加えて,スクウェア・エニックス松田洋祐社長も駆けつけたオープニングイベントをレポート
「LoV III」は,前作の「ロード オブ ヴァーミリオンRe:2」から筐体を一新し,2人のプレイヤーによる“1対1”の対戦が8人のプレイヤーによる“4対4”のチーム戦に変化するなど,さまざまな点でこれまでとは全く違うタイトルへと変化している。
そんな本作の稼動開始とあって,会場には早朝から数多くのプレイヤーが集結した。筆者が会場に到着したのは朝の6時ごろだったが,この時間で整理券番号が100人を超えるという盛況ぶり。その後も人は増え続け,9時にオープニングセレモニーがスタートした。
松田氏はまず「5年もの間,LoVというブランドを支えられたのは,ひとえに応援していただいたプレイヤーの皆さんのおかげです」と来場者に感謝の言葉を述べた後「本作の歴史は,当社の業務用アーケードゲームの歴史でもあります。当初は新規IPを新たな場に提供するとあって,多くの挑戦がありました。スクウェア・エニックスは今後もアーケード市場に力を入れて行きますので,ぜひ本作にもご期待ください!」とアピール。来場者からは大きな拍手が起こった。
松田氏に続いては,「LoV」シリーズの総合プロデューサーを務める柴 貴正氏が登壇。簡単にゲーム内容を解説した後,「『LoV III』は,我々がさまざまな事を考え抜いて,たどり着いた結論です」「まずは一度触っていただいて,皆様の中で判断を下していただきたいと思います」と,本作の出来に自信を示した。
そして最後に登場したのは「LoV III」のディレクターである浅尾祥正氏。浅尾氏は「これまでのシリーズで得たノウハウを基に,サテライトでの録画機能など,さまざまなチャレンジを行っています。ゲームをプレイした後に,すぐにタブレットなどで友達と動画を見るなどして楽しんでほしいです」とアピールした。
「LORD of VERMILION」シリーズ総合プロデューサー 柴 貴正氏。「LoV III」のキャラクターでは正当派のギデオン推し |
「LORD of VERMILION III」ディレクター 浅尾祥正氏。推しキャラはバルドかジュリアで悩んでいるとのこと |
セレモニーの最後には松田氏,柴氏,浅尾氏の3名が並んでテープカット。それと同時に,全国で「LoV III」の世界が幕を開けた。
大きく変化したゲームシステムで
初代「LoV」の熱気が戻ってきた
このカードトレードで手に入るピローには,レア以上のカードのみが封入されているとのことだったので,筆者も家から旧シリーズのレアカードを引っ張り出して参加してみた。
列の先から発せられる「よっしゃあ!」という喜びの叫びを聞きながら待ち,いよいよ自分の番。ちょっと不安に駆られつつも,「LoV II」のノエル(レア)を柴氏に提出して,もらったピローを開けると,なんとスーパーレアの「エリゴス」であった。大事にします。
柴氏は,プレイヤーが持ち寄ったカードを見て,真剣に頷いたり,一緒に笑い合ったりと,とにかく嬉しそうにトレードを楽しんでいた。こういった「プレイヤーとの距離の近さ」も,「LoV」シリーズの人気の秘密なのかもしれない。
ゲーム部分はロケテストから大きく変化はしていないようだが,武器練成などのシステムが追加された分,カスタマイズ性は以前より高くなっている印象を受けた。浅尾氏によると「LoV3.net(携帯電話用サイト)で,見た目のカスタマイズなどが可能」とのことなので,ゲーム部分以外の要素にも注目といえそうだ。
列に並ぶプレイヤーたちもプレイの様子を熱心に観察しており,周囲の仲間たちと攻略法について話し合っているプレイヤーも多かった。「未体験のゲームがスタートする」という,初代「LoV」がゲームセンターに登場した時に感じた高揚感や期待感を,「LoV III」の稼動で再び感じることができたという印象だ。
本稿の最後に,オープニングイベント終了後に行われた松田氏,柴氏,浅尾氏へのミニインタビューを掲載する。今後の展開や,現在のゲームの楽しみ方などについても触れているので,読み進めてほしい。
──本作はチーム戦になるわけですが,ゲーム中のコミュニケーションはどのようにして取っていくのでしょうか。
仲間へ自分の行動指針を表明するシステムがありますので,それを利用して召喚するジョブの比率を考えたり,お互いに挨拶を交わしたりと,うまくコミュニケーションを取ってください。キャラクターもしゃべってくれるので,初心者の方も楽しくシステムを使えると思います。
──LoV3.netでも,いろいろなことができるようですね。
浅尾氏:
まずお伝えしたいのは,キャラクターや武器のカスタマイズですね。もちろんゲーム中にも可能なのですが,時間の制約が無い場所でじっくりとエディットしたい人にはオススメです。もちろん,武器錬成もできますよ。あとは,新たなカードを使用する度に登場する,追加フレーバーテキストも見どころです。ぜひ,コンプリートを目指して下さい。
──称号にどんなものがあるか,また,その条件がどんなものになっているか,気になる人も多いと思うのですが……。
浅尾氏:
今までのシリーズで取得できていた称号と近しい条件のものもあるので,いろいろと試してください。
──もちろん公式大会も開かれると思うのですが,どんな形式になるのでしょうか。
柴氏:
大会は何らかの形で開催するつもりですが,形式に関しては,現時点でお伝えできません。「LoV」シリーズはアクティブに足を動かすことで,プレイヤーのみなさんに評価されてきたのだと意識していますので,大会を含むイベントの運営は今まで以上に頑張りますよ。
──カードの追加など,今後の展開について分かっていることがあったら教えてください
柴氏:
以前の大会でお伝えしたスケジュールはもちろん,その後の“弾”もしっかりと用意しています。やはりカードがメインのゲームなので,いままでよりも多くカードを増やす方向で進んでいます。プレイヤーの皆様は,安心してプレイして下さい。
──それではプレイヤーのみなさんにメッセージをお願いします。
浅尾氏:
本当に有難いことに,ロケテストから多数のお客さんに支持されて,本日の稼動を迎えられました。少ない情報量の中で,楽しく議論をして盛り上げていただき,本当にありがとうございます。今日からゲームにさわれますので,思いの丈をぶつけるようにプレイしていただければと思います。
柴氏:
毎度言ってることなのですが,アーケードゲームは「面白ければやってもらえる,つまらなければ1回で終わる」というものであって,続けて遊んでもらえることを信じて「LoV」を作り,運営を行っています。ゲームには絶対の自信を持っていますので,チャンスがあればぜひゲームを触ってください。
松田氏:
手前味噌ながらもこの「LoV III」は,「これはやってみたい」と感じられるタイトルです。会社にも2台あるので,私もコッソリと参戦したいと思います。「LoV」は我々にとって本当に大切なタイトルであり,皆様にもきっと楽しんでいただけると考えています。
──ありがとうございました。
「LORD of VERMILION III」公式サイト
- 関連タイトル:
LORD of VERMILION III Twin Lance
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