「魔都紅色幽撃隊」オリジナルサウンドトラック発売記念イベントをレポート。シリーズの今後の展開も計画中？

　アークシステムワークスが2014年4月10日に発売した「魔都紅色幽撃隊」（PS3/PS Vita）のオリジナルサウンドトラック発売記念イベントが，7月12日にポニーキャニオン本社1階のイベントスペースにて開催された。

　本作は，「東京魔人學園」シリーズや「九龍妖魔學園紀」など，独特な雰囲気の作風で知られる今井秋芳監督の學園ジュヴナイル伝奇シリーズ最新作。新宿・暮綯學園（くれないがくえん）高等学校に転校してきた主人公が，オカルト専門の出版会社である夕隙社（ゆうげきしゃ）の社長にスカウトされ，悪霊との戦いに身を投じていくという内容で，全13話構成による，アニメ作品のようなストーリー展開が特徴の作品だ。

　今回のイベントには，支我正宗役の沢城千春さん，曳目てい役の遠藤ゆりかさん，本作の企画・プロデュースを担当したTOYBOXの金沢十三男氏，さらになぜかブラジルから電話参加という形で今井秋芳監督が登場。この4人によるトークショー，さらに本作のエンディングテーマ「黄昏ジュヴナイル」を歌う遠藤ゆりかさんのミニライブが行われた。本稿ではこの記念イベントの模様をレポートしよう。

会場には「魔都紅色幽撃隊 サウンドトラックアルバム」を購入したファン達が集結。みな「魔都紅色幽撃隊」“愛”にあふれており，イベントはアットホームな雰囲気でなごやかに進行した

左から金沢氏，沢城千春さん，遠藤ゆりかさん。残念ながら今井秋芳監督は声のみの出演となった

　最初のトークコーナーでは，電話参加の今井監督を交え，本作の製作時の裏話など，ファンには嬉しいトークが繰り広げられた。「収録時のふたりの印象は？」というトーク中に今井秋芳監督は，遠藤さんを芸歴20年の巧さを感じたと褒める一方で，沢城さんには「もっと落ち着いてしゃべろう」とダメ出しするシーンも。また，今井監督と金沢氏による「実は没キャラも結構いて……」という話題では，「いずれ何らかの形で登場させたい」と，続編・スピンオフの存在を匂わせる発言をしていた。
　続く質問コーナーでは，来場者からの質問・要望に出演者の4人が次々と答えていった。遠藤さんが「“ご主人様”と言ってほしい」という要望に答えたときには，会場の男性からは大きな歓声が。沢城さんは「ウィジャパッド起動！」「龍ちゃん」というセリフの要望に答えようとしたが，挑戦した瞬間に今井監督から「声が高い！」とツッコミが入っていた。

沢城さんは，「収録時の楽しかったことは？」という質問に，支我正宗と自身の誕生日が同じで，「今井監督がサプライズバースデーケーキを用意してくれたこと」と語っていた

遠藤さんは久伎千草が好みのキャラクターで，掛け合いのシーンは「私得」と語るほどキュンキュンしたそうだ

名古屋ロケ中に今井監督と喧嘩したという秘密を語った金沢氏。何が原因でもめたかは両者とも覚えていなかったうえ，数時間ですぐに仲直りし，いつのまにか次のロケ地で合流していたとか

プレゼントコーナーでは，今回出演した3人の色紙，サイン入りポスター，そしてグッズの詰め合わせが賞品に。グッズ詰め合わせにはなぜか除霊用の“お清めの塩”も……

さらにサプライズで沢城千春さんが着用していたメガネもプレゼント用アイテムに。メガネケースにはしっかりとサインが入っていた

　貴重なグッズの数々がプレゼントされたコーナーのあとは，遠藤ゆりかさんによる，ミニライブコーナーがスタート。ここで披露されたエンディングテーマ「黄昏ジュヴナイル」の生の迫力を伝えられないのは残念だが，写真で盛り上がりの一端でも感じてもらえると幸いだ。
　なお，この曲はYoutTubeでショートバージョンを試聴できる。魔都紅色幽撃隊 サウンドトラックアルバムにはフルバージョンも収録されているので，気になる人は入手してみてほしい。

遠藤ゆりかさんは，2013年にデビューした若手声優。2014年8月6日には，現在放送中のTVアニメ「まじもじるるも」のエンディングテーマ「ふたりのクロノスタシス」を発売予定だ。以前掲載したインタビューでは，かなりのゲーム好きな一面も

　最後に今井監督と金沢氏から，本作の北米版，ヨーロッパ版の発売が決定したこと，そして日本のファンには嬉しいアップデートの内容が告知された。このアップデートパッチでは，戦闘の難度調整などが行われるとのことで，プレイ済みの人はもちろん，未プレイの人もさらに遊びやすくなるだろう。さらに，今井監督達は「まだ，多くを語ることはできないが……」と言葉を濁していたが，その先の展開も計画中と発表！　これからも學園ジュヴナイル伝奇シリーズの展開を見逃せない。

しっかりと本イベントを進行した遠藤さんと，数々の天然ボケで会場を笑いの渦に巻き込んだ沢城さん。今井監督が匂わしていた，本シリーズの今後の展開は続報を待とう

「魔都紅色幽撃隊」公式サイト