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AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる
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印刷2019/05/29 10:13

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AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる

 COMPUTEX TAIPEI 2019(以下,COMPUTEX)初日となる2019年5月28日,AVerMedia Technologies(以下,AVerMedia)は,主会場である南港展覧館に設けた同社ブースで,新型のゲーマー向けビデオキャプチャユニット「Live Gamer BOLT GC555」(以下,GC555)を出展していた。

GC555
画像集 No.002のサムネイル画像 / AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる

 GC555は,PCとの接続インタフェースにThunderbolt 3を採用することで,4K解像度のHDR映像を最大60fpsで,フルHD解像度(以下,1080p)のSDR映像なら最大240fpsで録画可能であるのが特徴である。
 世界市場では2019年10月の発売予定で,北米でのメーカー想定売価は499ドル(税別,5万4600円)前後。国内発売の予定もあるそうだ。

 4K解像度のHDR映像を最大60fpsというスペックを聞いて,ピンと来た人もいるだろうが,GC555は,2018年に登場したPCI Express(以下,PCIe) x4接続型のビデオキャプチャカード「Live Gamer 4K GC573」(以下,GC573)と同じスペックを持つ外付け型キャプチャデバイスだ。
 AVerMediaの外付け型キャプチャデバイスには,GC573と同時に登場したUSB 3.1 Gen.1接続対応の「Live Gamer ULTRA GC553」(以下,GC553)という製品もある。ただ,GC553は4K解像度の映像を最大30fpsでしかキャプチャできず,HDR映像も1080pの60fpsまでしかキャプチャできなかったので,Thunderbolt 3の霊験あらたかといったところだろうか。

AVerMedia製キャプチャデバイスのスペック比較表。「Max Capture Resolution」の項目を見ると,GC555はGC573と同じスペックであることが分かる
画像集 No.008のサムネイル画像 / AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる

 なお,GC555が発売当初にサポートするOSはWindows 10だけであるが,将来的にはmacOSにも対応する予定とのことだった。

GC555の背面。左上に見える小さな丸い孔は3.5mmミニピンのマイク入力端子で,HDMI 2.0対応のHDMI入力とHDMIパススルー出力,そしてThunderbolt 3ポートという並びだ。電力はThunderbolt 3経由でPCから供給する
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本体前面下側には,通風孔を兼ねた開口部がある(左)。開口部内には,内側から光るLEDがあり,本体上側にも縁取るような形のカラーLEDが備わっている。LEDの光らせ方はカスタマイズ可能とのこと。側面にも内部がスリットになった通風孔があり,冷却にはかなり気をつかっているように見受けられた(右)
画像集 No.004のサムネイル画像 / AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる 画像集 No.005のサムネイル画像 / AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる

 GC573と同様に,GC555もキャプチャした映像のエンコードはPC側で行うタイプの製品だ。AVerMedia製のキャプチャソフト「RECentral 4」では,CPUによるソフトウェアエンコードか,NVIDIA製GPU内蔵のビデオエンコーダである「NVENC」,あるいはIntel製CPUの統合型グラフィックス機能が持つビデオエンコーダ「Quick Sync Video」(以下,QSV)を使用するようになっている。

キャプチャソフトには,AVerMediaユーザーにはお馴染みのRECentral 4を使用する(左)。エンコーダには,NVENCかQSV,CPUによるソフトウェアエンコードを選べる仕組みだ(右)
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 約500ドルという,ゲーマー向けビデオキャプチャユニットとしてはやや高めの製品で,PC側にThunderbolt 3ポートと相応のスペックを要求することもあり,AVerMediaでは本製品のターゲットを,プロのストリーマー(実況配信者)や,より高度な実況配信に挑戦してみたいハイエンドのユーザーと想定しているとのこと。
 とはいえ,Thunderbolt 3対応のPCやマザーボードも増えてきたし,Thunderbolt 3に対応していればノートPCでも利用できるわけで,適当なPC環境を用意できる人にとっては,4K&HDR映像でゲームの録画や実況をできる貴重な外付け型キャプチャデバイスとなるだろう。


USB&アナログ接続両対応の新型ヘッドセットも出展


 AVerMediaブースでは,COMPUTEXに合わせて発表したもう1つの新製品として,USBおよびアナログ接続両対応のゲーマー向けヘッドセット「Live Gamer WAVES 510」(型番:GH510)が出展されていた。

GH510
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イヤーカップの側面と,アームとの接続部分の脇にはカラーLEDイルミネーションが組み込まれており,発光パターンなどは,ユーザーがカスタマイズできるそうだ
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 製品の横にあった説明書きには,7.1chバーチャルサラウンドサウンド対応と書かれていたので,製品名からして「Waves Audioのサラウンド技術でも使っているのか?」と思ったのだが,それは思い過ごしと,笑って否定されてしまった。サラウンドサウンドにどこの技術を使っているのかは,明らかになっていない。
 7.1chサラウンドの機能は,PCとのUSB接続時のみ使用可能で,3.5mmミニピンによるアナログ接続時は使用できない。その一方で,アナログ接続時は,いわゆるハイレゾ音源の再生に対応するのとのことだった。

左エンクロージャの後ろ側にはマイクミュートボタンや,サラウンド機能のオン/オフスイッチを兼ねたヘッドフォン音量調整ダイヤルがある(左)。インタフェース類も左エンクロージャに集中しており,着脱可能なブームマイク,アナログ接続用の4極3.5mmミニピン端子,USBポートが並んでいた(右)
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ブームマイクの先端を拡大してみたところ。GH510はマイク用のノイズキャンセリング機能があるものの,環境音を拾うマイクはエンクロージャ側にあるようだった。付属のアナログ接続用ケーブルには,シンプルなインラインリモコンがついている(右)
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 世界市場での発売は来月から再来月くらいの予定で,北米におけるメーカー想定売価は129ドル(約1万4100円,税別)前後。国内発売も検討しているとのことだ。

AVerMediaの個人向け製品情報ページ

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