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AVerMedia,Thunderbolt 3対応のキャプチャユニット「Live Gamer BOLT」を披露。4K HDR映像を60fpsでキャプチャできる
GC555は,PCとの接続インタフェースにThunderbolt 3を採用することで,4K解像度のHDR映像を最大60fpsで,フルHD解像度(以下,1080p)のSDR映像なら最大240fpsで録画可能であるのが特徴である。
世界市場では2019年10月の発売予定で,北米でのメーカー想定売価は499ドル(税別,5万4600円)前後。国内発売の予定もあるそうだ。
4K解像度のHDR映像を最大60fpsというスペックを聞いて,ピンと来た人もいるだろうが,GC555は,2018年に登場したPCI Express(以下,PCIe) x4接続型のビデオキャプチャカード「Live Gamer 4K GC573」(以下,GC573)と同じスペックを持つ外付け型キャプチャデバイスだ。
AVerMediaの外付け型キャプチャデバイスには,GC573と同時に登場したUSB 3.1 Gen.1接続対応の「Live Gamer ULTRA GC553」(以下,GC553)という製品もある。ただ,GC553は4K解像度の映像を最大30fpsでしかキャプチャできず,HDR映像も1080pの60fpsまでしかキャプチャできなかったので,Thunderbolt 3の霊験あらたかといったところだろうか。
なお,GC555が発売当初にサポートするOSはWindows 10だけであるが,将来的にはmacOSにも対応する予定とのことだった。
GC573と同様に,GC555もキャプチャした映像のエンコードはPC側で行うタイプの製品だ。AVerMedia製のキャプチャソフト「RECentral 4」では,CPUによるソフトウェアエンコードか,NVIDIA製GPU内蔵のビデオエンコーダである「NVENC」,あるいはIntel製CPUの統合型グラフィックス機能が持つビデオエンコーダ「Quick Sync Video」(以下,QSV)を使用するようになっている。
約500ドルという,ゲーマー向けビデオキャプチャユニットとしてはやや高めの製品で,PC側にThunderbolt 3ポートと相応のスペックを要求することもあり,
とはいえ,Thunderbolt 3対応のPCやマザーボードも増えてきたし,Thunderbolt 3に対応していればノートPCでも利用できるわけで,適当なPC環境を用意できる人にとっては,4K&HDR映像でゲームの録画や実況をできる貴重な外付け型キャプチャデバイスとなるだろう。
USB&アナログ接続両対応の新型ヘッドセットも出展
AVerMediaブースでは,COMPUTEXに合わせて発表したもう1つの新製品として,USBおよびアナログ接続両対応のゲーマー向けヘッドセット「Live Gamer WAVES 510」(型番:GH510)が出展されていた。
7.1chサラウンドの機能は,PCとのUSB接続時のみ使用可能で,3.5mmミニピンによるアナログ接続時は使用できない。その一方で,アナログ接続時は,いわゆるハイレゾ音源の再生に対応するのとのことだった。
世界市場での発売は来月から再来月くらいの予定で,北米におけるメーカー想定売価は129ドル(約1万4100円,税別)前後。国内発売も検討しているとのことだ。
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