プレイレポート
大航海冒険MMORPG「Sky・Lore(スカイロア)」,海原から空中まで縦横無尽に駆け巡ろう
正式サービスが始まった2014年9月からひと月が経過した今,新しく本作を遊んでみようと考えている人向けに基本システムをまとめ,本作の魅力を改めて紹介していきたい。
なお,10月28日には大型アップデート「−Episode1−「傀儡の皇帝ジェンテ降臨」が導入され,サービスイン直後よりも遊びの幅が広がっている。ガッツリやり込んだり,まったり少しずつ物語を進めていったりと,プレイヤーの志向に合わせてプレイできる間口が広がってきたわけだ。
世界の神話や“七つの大罪”がモチーフになったスカイロアの世界観
何万年もの時を経て復興を果たした“アトランティス帝国”が本作の冒険の舞台となる。プレイヤーは一人の冒険者として,古代“ムー王国”の財宝を探すため,大陸の首都ロイヤルポートから処女航海に挑むものの,海上でモンスターの襲撃を受けて,船はいきなり沈没。そこで,海の神ポセイドンの娘にして本作のヒロインでもあるセイレーンと出会い,物語の幕が開かれる。
どこかで聞いたことのあるキーワードが出てくると思った人も多いだろうが,本作では世界の神話や“七つの大罪”がモチーフになっていたりする。まさにファンタジーといえる広大なフィールドを,自分の船で航海したり,「滑空システム」を使って空を飛んだり,たまに人間大砲というヘンテコな道具なども使ったりしながら,自在に駆け巡ることができるのだ。
レベル30くらいになるとクエストの一環で船をもらえるのだが,海での冒険はワクワクするようなシステムが採用されている。望遠鏡を覗いていると沈没船や宝島を発見できるのだ。海賊と遭遇したり,悪天候などのトラブルが発生することもあるので,海上では注意も必要なのだが,冒険に出る価値は十分にあるといえるだろう。
滑空システムというのは,自由自在に空を飛べるというわけではなく,高いところからグライダーを使って滑り降りる感覚で移動できるというものになっている。途中で滑空を中止すれば,高いところからパラシュートを開いてゆっくり降りることも可能だ。滑空エリアに設定された場所であればいつでも使えるのが利点で,当然だがグライダー使用中やパラシュートを開いている状態であれば,落下ダメージを受けることもない。
ゲームの序盤は,とにかくクエストを受けてストーリーを進めていけばいい。クエストを達成していけば,自然とレベルが上がっていくので,ストーリーを進めながらゲームを取り巻く人間関係などを把握していこう。一つのクエストは短時間でクリアできるようになっており,さらに目的地までワンクリックでオートラン移動してくれる機能も搭載されているため,迷うことなくサクサクと進めていける。余計なストレスを感じずに,バトルと物語に没入できるというわけだ。
中盤以降は,クエストだけでなくインスタンスダンジョンに進攻して経験値稼ぎと同時に武具類の収集を行うことになるだろう。キャラクターの能力や向かうダンジョンに出現する敵の強さにも左右されるが,この辺りからパーティを組んで戦うようにすると効率がよくなってくる。
とはいえ,どちらかというとカジュアル寄りの気軽なプレイができるゲームなので,ガチガチのフルパーティというよりも,気の知れた仲間との小規模なパーティで挑むほうが楽しめるだろう。
なお,本作では基本のジョブ以外に,セカンドジョブも取得できる。仲間とのバランスを考える必要はあるが,セカンドジョブの選択次第で,少人数のパーティでも十分に戦っていけるのだ。ただし,インスタンスダンジョンには,制限時間が厳しい場所もあるので,どうしてもクリアできそうもない場所は,素直にパーティメンバーを増やしたほうがよいだろう。
魅力的なキャラクターを自分好みにカスタマイズして育成しよう
スカイロアの面白さは,テンポよく進む物語の展開と,未知なるエリアでのお宝探しを含む探索,そしてカスタマイズパーツとアバターが豊富なキャラクターの育成要素が中心になっている。ジャンプするたびチラチラとなにかが見えたり,布の面積が少ない衣装があったりもするので,そっち方面の需要も満たしてくれる……かもしれない。アバターアイテムにはさまざまな種類があり,また自分好みの色に染色することも可能となっている。それらの組み合わせにより,自由にファッションを楽しむこともできるのだ。
また,NPCも魅力的なキャラクターが揃っており,なかでも七つの大罪の力を持った“カルマ七英雄”には,細かい裏設定もあって,物語を奥深いものにしている。豪華声優陣によるキャラクターボイスにも注目してほしい。
ゲーム開始時に行うキャラクター作成では,容姿やボイスなどの外見的特徴とメインジョブを決定する。
ジョブは,盾を装備するタンク役「インペリアルナイト」,回復魔法を使える「プリースト」,アタッカー枠として,両手に剣を携えた「デュエリスト」,属性魔法を使いこなす「ウィザード」,銃を使った遠距離攻撃のスペシャリスト「ガンナー」の3種と,計5種類のジョブが用意されている。
本作では,レベルアップ時に入手できるポイントをステータスに割り振って成長させていくシステムが採用されているが,キャラクター作成時のジョブ説明では,推奨されるポイントの配分やセカンドジョブの選択まで説明されている。どんなスタイルで戦いたいのかをあらかじめ決めてキャラクターを作るとよいだろう。
キャラクターの能力は,ジョブの選択とステータスの割り振り方,あとは武具についているオプションの種類によって決まってくる。割り振ったステータスをリセットしたり,セカンドジョブについてを変更できるので,まずは気軽に自分なりのキャラクター育成を楽しんでみてほしい。
個人的にはキャラクターの育成要素がこのゲームの一番の楽しみになると感じた。ジョブの構成自体は,シンプルで分かりやすいものだが,メインとセカンドの組み合わせだけでも数多くのバリエーションになり,ステータスの割り振りによっても戦い方が違ってくる。自分の目指す戦闘スタイルを考え,それが実際のバトルでうまくはまると痛快でバトルが楽しくなってくるのだ。序盤はどんどんレベルが上がっていくので,複数のキャラクターを作って,いろんなジョブを体験してみるのも面白いだろう。
アクション性の高い戦闘システム。とくに攻撃を回避しながら戦うボス戦は白熱する
本作のバトルには,敵をクリックしてターゲットし,基本スキルを連打しながら,ときおり別のスキルを交えて戦うというオーソドックスなタイプだ。ジャンプや移動キーの2連打による回避行動もできるため,アクションゲームさながらの戦いも行えるが,基本的には武具の性能を含めたキャラクターの能力がバトルの結果にダイレクトに反映される。敵が強いなら,レベルを上げたり武具を整えていけば,いつかは倒せるようになるというRPGの基本に忠実なシステムともいえる。
ちなみに,回避はタイミングよく使えば敵の攻撃を避けることが可能だが,時間の経過で回復する「CP」を消費するため,連続で何回も使うことはできない。敵の攻撃を見極め,ここぞという場面で使用するのが理想だ。
バトルのキモになるのは,戦闘スキルの使用タイミングとクールタイムの管理,そしてスキルを使用する順番だ。スキルの中には,使用する順番で威力が変化するものもあるので,自分なりのサイクルを決めて戦うことが大事になる。
例えば,プリーストの場合は,最初に熱エネルギーダメージに反応して追加ダメージを与える「懲戒の印」を発動し,その後に「ファイアボール乱射」を使うといった具合だ。ファイアボール乱射はチャージ(ショートカットキーを長押し)することで,発射するファイアボールの数が増えるので懲戒の印と相性がいい。
全体的にスキルのエフェクトが派手で,複数の敵と同時に戦うようなシチュエーションが多いことから,ザコ敵との戦いは豪快なバトルを楽しめる。一方,ボスとの戦いでは,強力な敵スキルをかいくぐりながらのヒリヒリするような一進一退のバトルになる。ボスの攻撃力は,かなり高く,格下の相手だったり防御力の高いインペリアルナイトでもないかぎり正面から殴り合うのは得策ではない。敵の攻撃を受けないよう周囲を動き回りながら,攻撃スキルを叩き込んでいこう。なお,カバンの中の回復アイテムを自動で使用するような設定も行えるため,前準備さえしておけばキー操作だけに集中できるのも嬉しいところだ。
スキルの習得は,町にいる関連NPCか,エリアの各所に点在するミラージュロールを使って行う。習得時,スキルのレベルアップ時ともにスキルポイントを消費するが,これはクエストやザコ敵との戦闘でも入手できるものなので,最終的にはすべてのスキルのレベルを最大まで上げることが可能だ。ただし,特定のスキルに関しては,ある条件(成就)を満たさないと習得できない。
ちなみに,バトルで使用できるようショートカットに入れられるスキルは7種類(セカンドジョブの開放で三つ増える)しかないので,どのスキルを選択するかがプレイヤーの個性につながってくるだろう。
今回は詳しく解説できなかったが,本作には生産システムや武具の強化,さらに「図鑑」や一緒にバトルに参加してくれる「船員」,ペット(騎乗/サポート)などのコレクション要素も満載で,トコトンやり込めるようなコンテンツが目白押しだ。プレイヤーは,そうした数多くのコンテンツの中から,自分のやりたいこと,好きなことを見つけてゲームの世界を満喫できるはずだ。
可愛いキャラクターに目が行きがちだが,MMORPGとして土台がしっかりと作られているスカイロア。魅力的なNPC達との出会いや,見知らぬ強敵との戦いを求め,広大な大海原へ船を漕ぎ出そう。
「Sky・Lore(スカイ・ロア)」公式サイト
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Sky・Lore(スカイ・ロア)
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