インタビュー
思い出がぎっしり詰め込まれた「ボルテージ恋アプ10周年感謝祭」。津谷祐司氏と東 奈々子氏に10年を振り返っての思い出や今後の展望を聞いた
2017年12月7日と8日,都内のラフォーレミュージアム原宿にて「ボルテージ 恋アプ10周年感謝祭イベント」が開催された。このイベントは,10周年を迎えたボルテージの恋愛ドラマアプリシリーズを,イラストとともに振り返る展示会イベントだ。何を隠そう筆者自身も,ボルテージの恋愛ドラマアプリには何度もときめかせてもらったうちの1人である。とくに「ダーリンは芸能人 Love Duet」に登場するアイドルグループ・Waveの藤崎義人くんには相当熱を上げていた。
当時,メールアドレスを登録すると彼がメールを送ってくれる仕様だったので,携帯のメールアドレスに「義人くん」と登録していたほどだ(黒歴史)。残念ながら現在は配信が停止されているので,同じくボルテージが運営する「100シーンの恋+」でいずれ配信されないかと密かに期待している。
ほかにも,「恋愛上等!イケメン学園」の龍海亮二くん,「眠れぬ街のシンデレラ」の廣瀬遼一さん,「スイートルームで悪戯なキス」の一ノ宮英介さんなどなど,ときめかされた男性は数知れず……。ボルテージは私の青春! といってもいいかもしれない。
そんな筆者も大興奮の「ボルテージ恋アプ10周年感謝祭」に合わせて,ボルテージの代表取締役会長 兼 社長・津谷祐司氏と取締役副会長・東 奈々子氏にお話をうかがうことができたのでお届けしたい。
10周年を振り返る津谷祐司氏と東 奈々子氏にインタビュー
「ボルテージ 恋アプ10周年感謝祭」開催おめでとうございます。10年を振り返る年表でこれまでのタイトルロゴが並べられると圧巻ですね。
津谷祐司氏(以下,津谷氏):
ありがとうございます。完成形を見ると,すごくいいものになっていて,お客様にも喜んでいただけるのではないかと感じました。僕らの10年間の軌跡がつまっているので,感動しますね。
東 奈々子氏(以下,東氏):
私はタイトルを担当していたので,こうして見ると感慨深いです。(年表を見ながら)この「恋愛上等!イケメン学園」も,“恋愛上等”にいきつくまでたくさん案を出しあって試行錯誤しました。
4Gamer:
タイトルを決める際に,1番大切にされていることはなんでしょうか?
津谷氏:
“恋愛対象の人物”と“舞台”“ドラマ設定”の3つがちゃんと入っていることも大事にしていました。最初は「恋人」というキーワードを軸に考えていて,「恋人シリーズ」と社内では呼んでいたんですよ。
東氏:
でもネタはすぐ尽きちゃいました。ほかにも,「恋愛上等」とか,何? と思うような引っかかりのあるものと,シーンが浮かぶようなタイトルにしようと意識しています。最近のタイトルでこれはいいなと思ったのは「至極の男〜もう一度愛される夜」の“至極”で,即決でしたね。
4Gamer:
力作だったんですね。これだけのタイトルが出ていると,キャラクターも相当な人数なので名前を決めるときも大変なのでは?
東氏:
キャラクター名は担当の子たちが自由に決めているんですよ。改めてみると,よくこんなにたくさんの名前を考えてくれたなと思います。
4Gamer:
時代によって求められる男性像も変化してきたと思いますが,そのたびに研究を?
東氏:
そうですね。やはり時代にあったものを提供しなければならないので,当時流行っていたドラマや漫画は参考にしていました。最初の頃に比べて,キャラクター1人1人の個性はしっかり作りこむようになったと思います。
津谷氏:
みなさんの声も参考にしていました。今でも人気ですが,オレ様が流行った時期はそれを取り入れたりして。
4Gamer:
タイトルのラインナップを見ると,現実世界でもありそうな設定のものが多いですね。
津谷氏:
僕たちはもともと映画業界にいたこともあって,リアルな世界観を届けることを意識していました。なので最初の頃の作品にはファンタジーものはほとんどないですよ。戦国ものはファンタジーといえばファンタジーですけど,そのなかのドラマはリアルにしようと。
4Gamer:
確かに。今なら「今夜アナタと眠りたい」は,なかなかにリアリティのあるドラマ設定だったなと思います。
東氏:
「今夜アナタと眠りたい」は,明確に不倫という言葉は使わないんですけど,結婚している30代の女性が幼なじみを好きになってしまうお話ですね。この作品のシナリオは結構苦労しまして,ゲームを遊んでくれた10人中10人が,この子は“旦那さん以外を好きになっても仕方ない”と思う設定を作ろうと思い頑張りました。
4Gamer:
そういった説得力のあるシナリオ作りは大変ですよね。
東氏:
そうですね。とくにプロローグから次のストーリーまでの流れを重要視しています。やはり映画業界にいたからこそ,説得力があってリアル感のある内容を追求していましたね。
津谷氏:
リアリティに関連してはキービジュアルにもこだわりがあります。ほとんどそうなんですけど,主観カメラで撮ったように見せているのは映画の手法なんですよ。よくあるキービジュアルはキャラクターの顔が大きく出てコラージュしているものが多いのですが,僕は“はじまりを予感させる場面”にしてくれと担当者に伝えています。世界を切り取るフレームの考え方なんですよね。
4Gamer:
確かに,先ほどのタイトルのお話でもそうですが,背景に校舎があれば舞台が学校だとわかりますし,どんなドラマなのかなんとなく伝わってきますね。とくに思い入れのある作品はありますか。
津谷氏:
僕は「ダーリンは芸能人」ですね。当時,僕が監督で30分のショートムービーを9本くらい作ったんですよ。今も俳優として活躍している人に出演していただいて,実際に新宿のライブスタジオでコンサートしているんですよね。
東氏:
私は制作での思い出でいうと,「誓いのキスは突然に」とか「今夜アナタと眠りたい」は本当にいろいろと考えたので,思い入れがありますね。「誓いのキスは突然に」は,タイトルを映画っぽくボルテージらしく作ろうというところで悩みました。
誓いのキスは突然に |
今夜アナタと眠りたい |
4Gamer:
制作の過程で苦労すればするほど愛着も湧きますね。2018年2月には「魔界王子と魅惑のナイトメア」の配信を予定されていますが,まさに制作されている真っ最中では?
東氏:
はい。このタイトルは今までのボルテージにはないファンタジーな世界でちょっと大人っぽいエロティックな感じも楽しめる作品になっています。イラストのテイストもかなり違いますし,新しいチャレンジです。
津谷氏:
最初はリアルな内容にしようと思っていたのですが,アメリカに行ってからだいぶファンタジーものも取り入れようと考えが変わりました。
4Gamer:
アメリカはファンタジー系が人気なんでしょうか?
東氏:
アメリカはもっとアクションとかサスペンスが人気ですね。普通に,「お前が好きだよ」では満足していただけないんですよ。
4Gamer:
スリルが大事なんですね。ファンタジー系といえば,2018年秋に配信予定の「あやかし恋廻り」については,どのような仕様になりますか?
東氏:
「あやかし恋廻り」(iOS / Android)もまったく新しい作品になると思います。今,根本から見直して作っている最中です。設定自体は輪廻を繰り返すあやかしとの恋ですけど,ゲームシステムのあたりは今までと違うものになると思いますよ。
4Gamer:
それは楽しみですね。では最後に,5年,10年先を見据えての今後の展望や戦略をお聞かせください。
津谷氏:
「アニドルカラーズ」(iOS / Android)のようなアイドルで恋愛を軸にしないもの,これまでの恋愛ドラマアプリ,ダウトなどのシークドラマシリーズの3方向でいろんな人に刺さるような路線でやりたいと思っています。お客様の声を聞きながら,シナリオやゲーム性のあるアプリを作っていきたいです。それにVRやこういったイベントを積極的にやっていきたいのと,アニメも短編ものから徐々に進めていきたいと思っております。
東氏:
アプリのなかだけではなくて,グッズやイベントなども楽しんでいただければ嬉しいですね。2018年2月には「天下統一恋の乱 Love Ballad」(iOS / Android)のコラボカフェも開催されますので,そういった今までのタイトルの横の展開にも力を入れていきたいと思っています。
あとソーシャルゲームはちょっとという人には,ストーリーが買える「100シーンの恋+」をおすすめしたいです。今は26タイトル配信していますが,数か月に新規タイトルを入れる勢いでどんどん出していきます。
やりたいことはいっぱいありますので,これから5年10年で実現させていきたいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
ロマンチックなサプライズあり。
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Copyright(C)voltage Inc. All Rights Reserved.
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