これがSnowdrop Engineだ。「Tom Clancy’s The Division」で利用される最新ゲームエンジンの威力を確認してみよう

　Ubisoft Entertainmentは，スウェーデンのUbisoft Massiveが開発する新作「Tom Clancy’s The Division」（PC / PS4 / Xbox One）で利用されている自社エンジン「Snowdrop Engine」に関するテクノロジーデモをVGXにて公開した。



　アメリカ軍部によって実際に研究されていた，対バイオテロリズムシミュレーション「Operation Dark Winter」をベースにした細菌戦が描かれる本作は，「Ghost Recon」シリーズと同じくスクワッドベースのTPSだが，アクションRPGの要素も多分に含まれているという。
　細菌の蔓延で政府機関が機能しなくなったニューヨークにおいて，体制を保つために何をやっても構わないという指令を受けた「Strategic Homeland Division」（通称，The Division）のメンバーが，さまざまな任務こなしていくことになるのだ。


　本作は，PCのほか，PlayStation 4，Xbox Oneという新世代ゲーム機向けの作品として発表されているだけあり，そこで使われているテクノロジーもなかなかのものになりそうだ。昼夜や気象がリアルタイムで変化するほか，太陽や照明灯，移動するオブジェクトから発せられる光などをより正確に再現する「Dynamic Global Illumination」，看板や車体，タイヤなどが被弾することで形状を変化させていく「Procedural Destruction」などの技術が採用されている。


　また，「Snowdrop」という名称が示すように，雪の舞うパーティクル効果などは非常にリアルに描かれており，「Advanced Particle System」で1つ1つの雪の結晶が光の反射を受けて色を変えるほど。また，「Dynamic Material Shader」によって，車体に積もっていた雪が日光の影響でみぞれ状になって溶けていったり，道路にもタイヤ痕ができたりする様子もトレイラーからうかがえる。


　敵AIやマルチプレイヤーモードの詳細を始め，その全体像がまだ掴めない「Tom Clancy’s The Division」だが，発売予定は2014年第4四半期とあって，しばらくは新情報が少ない状態が続きそう。日本でのリリース予定も含めて，多くのゲーマーにとって今後も注目しておきたい作品の1つではないだろうか。